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登ったつもりの「荒川三山、赤石岳」遠征記5(荒川小屋~赤石岳~赤石小屋、そして椹島へ!)

2017年08月29日 | 登ったつもり



千枚小屋を4:15に出てから、6時間。

10:15 ようやく荒川小屋にたどりついた。



荒川小屋では、さすがにみんなお疲れモード。

ここで一休み。朝食用のおにぎりの残りを食べたり、
CCレモンやホットコーヒーなどを頼み、ゆっくりと体を休める。



目の前には、赤石が大きくそびえ立っている。
まるで、私たちの行くてを遮るかのような気がしてくる。




エネルギーと水分を補給して、さぁ、気合いを入れて出発だ!



大聖寺平へは穏やかなトラバースで、少しだけ息を抜くことができた。
見通しもきいており、心穏やかになる。

11:15 大聖寺平


多分!ここから小赤石岳への登り返しが一番きつかったのではないか?

しかし、花を何枚か撮ってるのでまだ余裕があるのかも?

タカネヤハズハハコ



疲れた体を、登山路脇のチングルマがしっかりと癒してくれる。



ミヤママンネングサ?



この小赤石への登りは、本当に正念場だった。

韓国から来たという夫婦の人と話をしたり、

トレイルランの若者に励まされたりと、

気を紛らせながら、何とか500㍍をヘロヘロになりながらも

13:11 「小赤石岳」(3081㍍)に!「登りきった!」



そこには、まるでご褒美のように!
タカネツメクサ



だいぶ時間が落ちてきているので、赤石を省くか?

なんてことができるわけないよね!当然のこと頂上へ!


赤石小屋分岐にザックを置き、いよいよ今回最大のクライマックスへ!

千枚からずっと眺めてきた「赤石岳」。それが今、目の前にある!

その頂へと一歩一歩かみしめるように足を前に運ぶ!


13:35 そして、とうとう「赤石岳」(3120㍍)にとうちゃこ。



ガスりかけてはいたが、五感のすべてで赤石の頂(いただき)を感じとった。

途中でくじけそうになりながらも!よくぞここまで歩いてきたもんだ。



わずかな頂上の一時ではあったが、小さな声で、「ヤッター!」と叫び、

この場に立てたこと、そしてその空間で息をすることができたことに感謝していた。


(誰かは、ふと入院先のベットで泣いている人のことが頭をよぎる!)


でも、現実はまだ、先が残っている!



4時までには、赤石小屋に着かなくてはいけない。


13:55 この分岐から赤石小屋までは2時間半。



とても疲れてはいるが、急がなくてはならない。



本当は、花の写真は撮る余裕はないはずだけど?


ミヤマクワガタはどうしても撮りたかった!


ハクサンフウロも!



これはテガタチドリ?



これは調査組へ?



後は下るばかりと思っていたが、どっこい登り返しがあった。


「ラクダの背」のトラバースは結構切れてるし、疲れた体に厳しい!

本当につらい100㍍の登り返しだった。(写真は全くなし)


15:20 富士見平にとうちゃこ!



16:15 誰も口をきかないなか、やっとこさで赤石小屋に!



4:15に千枚小屋を出て、12時間歩いてきたことになる。



なので、夕食にもまにあったが、皆さんほとんど食欲ナシ!


本当に、「よく頑張った!」。ゆっくりお休みなさい!




そして、8月1日の夜が明けた。




見上げると、「赤石岳」があんな遠くになってしまった。



こちらは、千枚小屋方面かな?



赤石小屋の朝食は、ちゃんと美味しくいただきました。



ここで、やっと入院中の誰かさんのお土産をということに気がついた。



「悪沢岳」のネーム入りTシャツを購入。(大事に使わせていただきます!)


少し疲れたけど、「これ以上望むべきものなどなにもない山旅!」。

素晴らしい感動をくれた「赤石岳」の雄姿をしっかりと瞼に焼き付けて、



6:05赤石小屋から、椹島へ出発。



下りに強い我が山仲間たちは、









8:53 椹島ロッジにとうちゃこ!



コースタイム3時間半のところを1時間も短縮。

これまた、よく頑張った!だね。


椹島ロッジでシャワーをしてから、豪華ランチ!



13:00 シャトルバス。



畑薙第一ダムを通って



14:25 しずてつジャストラインバスで静岡駅へ



18:24 新幹線で福岡へ  23:10 博多駅にとうちゃこ!



こうして、「登ったつもりの荒川三山・赤石岳遠征記」が終わった。


写真だけで記事をつくるのになれてないせいか、少し難しかった。

だけど、いろいろ調べたりしながら書いてきたので、

ほんとうに登ったつもりに近づいたような感じがしてきた。

でも、「荒川三山・赤石岳」にはますます登りたくなってきた。

ただ、山仲間の3人はもう行かないよね?そうなると、私の単独行?

少し歳もとってきてるので、厳しくなってくるかな?


誰か、私と一緒に登ってくれる人はいないだろうか?


~お終い~

2 コメント

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お疲れ様でした (東雲の空)
2017-08-30 08:12:56
とにかく
お疲れ様でした。

南アルプス南部は全く行った事も見上げた事も無く
ただ皆さんのブログや資料で拝見するだけですが・・

1日の行程が長そうだし、登り下りも多そうで、二の足を踏んでます。

やっぱり大変さが良く判りました

でも稜線から富士山を見てみたいし
花も見たいですね~~~。
いつか行きたい!!です。!
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南アルプス (山沢周平)
2017-08-31 01:39:32
東雲の空さん、ありがとうございます。

私も若い頃は、ほとんどが北アルプスでした。
だけど、甲斐駒や仙丈、、北岳と間ノ岳を登ってみると、
まさに「惚れてまうやろ!」でした。

北岳からの黎明の富士は最高でした。

東雲の空さんの、後立山縦走の記事も読ませていただきましたが、
南アルプスのどこでも、簡単に踏破できると思いますよ。

南アルプスの稜線からは、富士はすぐ手が届きそうな感じです。
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