
木造校舎のような雰囲気の駅舎をもつ静間駅は、島根県大田市静間町にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)山陰本線の駅です。
駅は浜田鉄道部管理の無人駅。現在は駅舎寄りの単式1面1線(江津方面に向かって右側に位置)のみの地上駅(停留所)ですが、路盤を挟んで反対側に2001年3月まで使用されていた島式ホームの遺構(鬼村鉱山軌道)があります。
駅舎本屋は大正15年竣工の駅舎、古いベンチも残っています。待合室と扉一つでつながるトイレは増築されたもので、障害者用も備えた明るく近代的な構造となっています。駅舎内には、乗車駅証明書発行機が設置されています。
また本屋の東半、かつての駅事務室は2000年4月に「静間駅会館」として改築され、地元での交歓に役立っています。
鬼村鉱山軌道(トロッコ):鬼村の古屋谷では、、慶応年間(1867年)頃より漢方薬として使用され、その後、明治42年(1909年)頃から石膏の採掘(セメントの原料などに利用)が行われていました。最盛期の大正末期(1923年頃)には従業員が100人を超え、品質の高い石膏の産地として県内外から脚光をあびていました。石膏の搬出は、当初は人が背負って隣町の静間まで出し、荷車で和江港へ運び船積みされていましたが、時代の変遷と共に人力から大八車、馬、馬車、そしてレールを敷手で押して運ぶ「トロッコ」、自動車へと変わっていきました。しかし、石膏は化学セメントなどにおされ、又、採算性や自然災害などもあって、昭和42年(1967年)ついに休山となり60年余「石膏場」と地区民が呼び親しんだ「鬼村鉱山」の歴史は幕を閉じました。
1926年(大正15年)9月16日 - 国有鉄道山陰本線の石見大田駅(現・大田市駅) - 五十猛駅間に新設開業。客貨取扱を開始。
1973年(昭和48年)6月15日 - 貨物取扱を廃止。
1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により、西日本旅客鉄道(JR西日本)の駅となる。
電報略号 シツ
駅構造 地上駅
ホーム 1面1線
乗車人員 -統計年度-34人/日(降車客含まず) -2009年-
開業年月日 1926年(大正15年)9月26日
備考 無人駅(乗車駅証明書発行機 有
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます