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はるさめ (護衛艦・2代)海上自衛隊

2014-08-29 00:27:41 | 艦艇(自衛隊・保安庁・その他)

はるさめ DD-102は、海上自衛隊の護衛艦。むらさめ型護衛艦の2番艦。旧海軍春雨型駆逐艦「春雨」、白露型駆逐艦「春雨」、むらさめ型護衛艦 (初代)「はるさめ」に続き日本の艦艇としては4代目。

「はるさめ」は、中期防衛力整備計画に基づく平成4年度計画4,400トン型護衛艦2231号艦として、三井造船玉野事業所で1994年8月11日に起工し、1995年10月16日に進水、1997年3月24日に就役し、第1護衛隊群に新編された第1護衛隊に「むらさめ」とともに配属され、横須賀に配備された。
1998年と2000年に環太平洋合同演習 (RIMPAC) に参加した。
2002年11月25日にテロ対策特別措置法に基づき補給艦「ときわ」とともにインド洋に派遣され、任務を終え2003年5月20日に帰国した。
2008年3月26日、護衛隊改編により第2護衛隊群第6護衛隊に編入された。
2009年7月6日に第2次派遣海賊対処水上部隊として横須賀を出港し、「DD-154 あまぎり」と共に7月29日から護衛を開始した。この間には、攻撃を受けたパナマ船籍の船舶へのSH-60Kの発進や護衛活動中に本艦の近くに現れた不審船にLRADとSH-60Kによる対応を実施。7月28日から11月2日まで合計34回、248隻の船舶を護衛して、同年11月29日に帰港した。
2011年3月11日に発生した東日本大震災を受け、横須賀を出港、同年5月31日まで災害派遣を行った。
2012年1月21日に第11次派遣海賊対処行動水上部隊として「DD-101 むらさめ」と共にソマリア沖・アデン湾に向けて横須賀から出航し、合計188隻を護衛して帰国途上の同年6月16日には僚艦「むらさめ」インド西方海域にてインド海軍の哨戒艦「シャラダ」と高速戦闘艇「カルペニ」が参加する共同訓練を実施する、同年7月5日に横須賀に帰港した。
2013年3月7日、編成替えにより第2護衛隊群第2護衛隊に編入され、定係港も佐世保に移った。

むらさめ型護衛艦は、海上自衛隊が使用する汎用護衛艦。はつゆき型(52~57DD)の老朽化に伴い、1991年度予算で初めて導入された。
なお、次型のたかなみ型(10~13DD)は本型の発展強化型である。本級とたかなみ型は、質・量双方の面において現在の海上自衛隊汎用護衛艦の主力となっている。

本型は、海上自衛隊の第3世代汎用護衛艦である。船体はステルス性を考慮して設計されており、また新型装備に対応して大型化しているため、機関も強化されている。レーダーやソナー、コンピューター、さらにミサイル兵器も全面的に刷新された。
本型の前に建造されたあさぎり型(58~61DD)は、あらゆる面で、汎用護衛艦の初代であるはつゆき型の改良型に過ぎなかった。このため、いくつかの点で、設計面の不備が指摘されていたほか、これ以上の装備の進歩には追随しきれないことは明らかであった。このことから、まったく新しい設計に基づく、新世代の汎用護衛艦として建造されたのが本型である。
本型は、兵装面ではあさぎり型を基本的に踏襲しているが、ミサイル兵装は全面的に垂直発射化されており、即応性と抗堪性が向上している。また、電子装備も強化されており、対空レーダーとしては、あさぎり型の後期建造型より採用されたOPS-24 3次元レーダーが使用されているのをはじめとして、戦闘システムも全面的に刷新されており、特に対潜戦闘システムについては、新鋭艦のこんごう型(63/2/3/5DDG)と比較しても遜色ない。短SAMシステムの機能向上も始まっている。

船体はこれまでの汎用護衛艦としてはかなり大きく基準排水量は約4,550トン(平成10年度以降に基準排水量の公表値が4,400トンから4,550トンに変更された)で、むらさめ型の前に建造されていたあさぎり型に比べると基準排水量で約1,000トン上回り、海上自衛隊が保有するミサイル護衛艦(DDG)であるはたかぜ型(56/58DDG)とほぼ同サイズである。
各種兵装などの内容はある程度の改良があるものの基本的にはあさぎり型と変わっていないため、あさぎり型に比べると艦内は余裕のあるつくりとなっている。さらに省力化により乗員はあさぎり型より55人少ない165人となっているため、ベッドはこれまで3段だったのが2段に、部屋は12人程度で一部屋程度と細かく分けられるなど、居住性が向上している。

むらさめ型はガスタービンエンジン4基を装備し、このうち巡航時には2基を使用、高速航行時にはそれに加え残りの2基を使用するCOGAG方式を採っている。
装備するガスタービンエンジンは巡航用がロールス・ロイス社製のSM1C(1基あたり13,500馬力)、高速用がゼネラル・エレクトリック社製のLM2500(1基あたり16,500馬力)となっているが、このようにメーカーの異なるガスタービンエンジンを採用することは世界的にも珍しい[1]。
機関配置は、あさぎり型で採用されたシフト配置を踏襲しており、前後に2つの機械室が設けられている。前方の第1機械室には1号ガスタービン(LM2500)と2号ガスタービン(SM1C)が設置されており、減速機を介して左推進軸を駆動する。同様に、後方の第2機械室には3号ガスタービン(LM2500)と4号ガスタービン(SM1C)が設置されて、右推進軸を駆動する。また省力化のため、機械室の無人化(Mゼロ化)が行なわれている。

むらさめ型は海自のDDとして初めてステルスを考慮した艦となっている。具体的には艦橋側面に傾斜をかけてあるほか、全体的に平面的な構造をしている。しかしレーダーなどを装備するマストは強度面での不安があったため、アメリカ海軍のアーレイ・バーク級ミサイル駆逐艦のような傾斜角柱、角錐型マストは採用していない。
本型が採用しているのは、同時期に建造された諸外国の艦とは異なり、従来までと同じ骨組みが剥き出しのラティスマストである。ただし、マストには電波吸収材が装着されている他、その形態自体についても工夫が凝らされており、実際にはレーダー反射断面積(Radar cross section, RCS)はかなり低いとも言われる。あさぎり型、はつゆき型では、飛行甲板は艦の中央部、01甲板に配置されていたが、本型では上甲板レベルとなり、係留装置などとの干渉をさけるため、艦尾甲板の舷側部はなだらかに傾斜しており、これを初代むらさめ型(32/33DD)を始めとする初期の海上自衛隊護衛艦の設計上の特徴であったオランダ坂に喩えて、ミニ・オランダ坂とも称する。

従来の汎用護衛艦がESM装置としてNOLRシリーズ、ECM装置としてOLTシリーズを別々に有するのに対して、本型は、統合電子戦システムとしてNOLQ-3を搭載する。これは、ESM用にOPN-7B(VHF/DF帯用)とOPN-11(HF/VHF用)、ECM用にOLT-5を統合しており、アメリカ海軍のSLQ-32(V)2にほぼ匹敵するもので、極めて優れた性能を有する。
また、対ミサイルのソフト・キル用として、ミサイル警報装置、Mk.137 チャフ発射機および曳航式デコイを備えており、これらはNOLQ-3と連動している。

 

艦歴
発注 1992年
起工 1994年8月11日
進水 1995年10月16日
就役 1997年3月24日
建造  三井造船 玉野事業所

排水量 基準 4,550トン
満載 6,100トン
全長 151m
全幅 17.4m
吃水 5.2m
機関 IHILM2500ガスタービン 2基
川崎スペイSM1C 2基
2軸推進、60,000PS
最大速 30ノット
乗員 165名
兵装 76mm62口径単装速射砲 1門
Mk15ファランクスCIWS 2基
90式艦対艦誘導弾 (SSM-1B)4連装発射筒 2基
Mk41 VLS 16セル
Mk48 VLS 16セル
68式3連装短魚雷発射管 2基
電子装置 OPS-24B対空レーダー
OPS-28D水上レーダー
OPS-20航海レーダー
81式射撃指揮装置2型-31  2基
OQS-5ソナー
OQR-2曳航ソナー
NOLQ-3 ECM
OLT-3 ECM
Mk137チャフ発射機 4基
SLQ-25曳航パッシブアレー
搭載機 SH-60J / K哨戒ヘリコプター 1/2機


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