
922形以降に付与された編成記号のTは、Testの意味を持つ。 10日に1度のペースで運行している東海道山陽新幹線の電気軌道総合試験車です。めったに見られないため、別名”幸せの黄色い新幹線”といわれている。 黄色い車体な理由は、目立つためだということです。
電線は 25cm 間隔、線路は 15cm 間隔を時速 275km/h 検査しています。また、検査はミリ単位で行われ、異常があった場合には夜中に専用の列車で直し、整備を行っています。写真はリニア・鉄道館で展示されている20番台の26番です。2005年9月30日に廃車となった後も922-26が博多総合車両所で保管されていたものです。
T2編成の増備として、1979年に新製されました。T3編成とも称する。0系27次車(1000番台)と同時発注のため、側窓が小窓になっています。その他の仕様はT2編成に近いが、架線磨耗測定車が2号車、レーザー光線式架線摩耗測定装置の採用、添乗員座席(0系普通車オリジナルの2+3列転換クロスシートを装備)がある等微妙な違いがある(軌道検測車は921-21)。T2編成同様、車体側面の脱出口は装備しません。
JR発足以後は西日本旅客鉄道(JR西日本)に所属。T4編成の登場で予備車になりました。2001年にT2編成が運用を離脱し、2005年に当編成が後述の700系ベース車であるT5編成によって置き換えられるまでの4年間、東海道新幹線の全区間で運行されていた唯一かつ最後の0系タイプ車両でした。(JR西日本所属の0系が新大阪駅から鳥飼車両基地の間を回送線として利用したケースを除く)T2編成との外見上の相違は側窓の大きさのほか、最前部の連結器カバー(光前頭)がT2は白色、T3は黄色となっていました。
1号車:通信・信号・電気測定車
2号車:データ処理・架線摩耗測定車
3号車:電源車(観測ドームあり)
4号車:倉庫
5号車:軌道検測車(921形、3台車で短車体)
6号車:救援車(観測ドームあり)
7号車:休憩室
なお、前述のT2編成同様、1号車前頭部に自動分割併合装置が改造により装備されていました。
東京 - 博多総合車両所間を通し(途中一旦大阪仕業検査車両所に入区)で運転されることが多い。
主要駅停車の「のぞみ」タイプで運転される場合と、各駅に止まる「こだま」タイプで運転される場合があり、通常各タイプとも毎回同じダイヤで営業時間帯に運転されます。
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