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京福電気鉄道モボ2001形電車

2020-02-25 05:17:08 | 乗り物(列車・車両)

京福電気鉄道モボ2001形電車(けいふくでんきてつどうモボ2001がたでんしゃ)は京福電気鉄道に在籍する路面電車車両。

概要:2000年(平成12年)の嵐山本線開業90周年記念に、モボ501形の置換え用として登場した、新「嵐電スタイル」の車両であると共に、京福電気鉄道(嵐山本線・北野線、以下嵐電)初のカルダン駆動車である。2000年(平成12年)から2両が武庫川車両工業(現・阪神車両メンテナンス)で製造された。

制御方式はVVVFインバータ制御を採用し、素子には2レベルIGBT(1,700V、800A)素子が使用されている。但し路面区間におけるブレーキ性能の安定性と沿線への誘導障害対策の面から回生ブレーキは装備されていない。主要機器類は主電動機として東洋電機製造製の60kWのもの[1]を2基、駆動装置はWNドライブを採用、台車はFS94を履いている。歯車比は72:11(6.55)である。また、四条大宮・北野白梅町寄りにこれもまた京福電気鉄道初のシングルアームパンタグラフが設置されている。運転台は両手、片手でも運転可能なワンハンドルマスコン(1軸ツーハンドルマスコン)を採用している。

車体はモボ611形・モボ621形・モボ631形に準じた前面非貫通型・15m級2扉の普通鋼製となっており[1]、前面窓には1枚窓を採用し、前面窓上に前照灯を、下両側に標識灯を、左上に行先方向幕を、右側にワンマン運転用のサイドミラーを装備している。ダークアイボリーで塗装され、前面および側窓下がダークグリーンで塗装されている。

車内には、ロングシートを装備している。また、当初は、運転台後部に乗車整理券発行機と料金箱が設置されていたが、2002年7月1日の均一運賃制移行・スルッとKANSAI導入に伴い、乗車整理券発行機は撤去され、料金箱には路線バス同様のカード処理機が取り付けられている。

運用開始時から2001号車は運賃表示器と一体になった次駅案内表示器、2002号車は運賃表示器と別になった次駅案内表示器が設置されていた。現在は、2連の液晶モニターに交換され、次駅表示や現在位置・運賃などが表示できるようになっている。

運用
2001年(平成13年)3月に2001号車、同年11月に2002号車がワンマン運用で運転開始した。

2018年(平成30年)7月現在、2両が在籍し、嵐山本線四条大宮~嵐山間、北野線北野白梅町~帷子ノ辻間の全線で運用されている。また、主要機器類などの違いから他系列との併結ができないため、朝夕ラッシュ時や行楽期の2両連結時はモボ2001形同士の2連で運転される。

また、2両とも長らく「京紫」色へ塗色変更されていなかったが、2018年6月に2002号車のみ塗色変更された。2001号車は「京つけもの もり」ラッピングを継続していた。「京紫」色へ塗色変更される前の2002号車は「DO YOU KYOTO?デー」ラッピングが施され、ラッピング解除後に短期ではあるけれど従来色のまま運用されていた。

2018年9月には「京つけもの もり」ラッピング塗装であった2001号のラッピングが解除されると共に「京紫」色へと塗装変更された。そのためモボ2001形から従来塗装は消滅した。また、短期間「京紫」塗装であった2002号はこれと同時に2001号に代わり「京つけもの もり」ラッピングが施された。

その他
2015年(平成27年)現在、嵐電に在籍するカルダン駆動車はモボ2001形2両のみ。つまりモボ2001形が登場した2001年(平成13年)以前はカルダン駆動車はまったく在籍せず、すべて吊掛け駆動車だったことになる。これは全車両が同一性能をもつという計画の下、1990年代後半までモボ101形の主要機器類を踏襲した車両を製造し続けたことによる。この為、抵抗制御やチョッパ制御などと言ったVVVF制御の世代前のカルダン駆動車が存在しない路線に、いきなりVVVF制御車を投入した事例は極めて珍しい。
2001号車は、源氏物語千年紀を記念して、2008年1月から「紫のゆかりちゃん号」としてラッピング車両として運行された。当初は2008年中のみの運行予定であったが、2009年末まで1年間延長して運行された。
2002号車は、NHK京都放送局 地上デジタル放送キャンペーンのため、液晶テレビが両運転台後部の中央上側に1台ずつ設置され、京阪の名物であるテレビカーが嵐電でも実現した。放送内容は四条大宮・北野白梅町方のテレビはデジタル総合テレビを、嵐山方のテレビはデジタルデータ放送を映示したが、音声は流していなかった。音声はFMラジオで聴取するように案内があった。
2002号車は、2014年3~11月まで自社広告ラッピング車両として運行された。


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