観光列車から! 日々利用の乗り物まで

日記代わりに始めました。
まずは先日の小旅行での観光列車から出張利用の乗り物まで。

肥薩おれんじ鉄道 出水駅

2019-04-15 06:44:42 | 九州 その他市電・私鉄

肥薩おれんじ鉄道 出水駅(いずみえき)は、鹿児島県出水市上鯖淵にある肥薩おれんじ鉄道の駅である。鶴と武家屋敷で有名な出水市の代表駅ですが、市街地の北外れに位置するため、駅前は閑散としている。

肥薩おれんじ鉄道線の駅は八代駅と川内駅のほぼ中間に位置しており、車両基地も併設されているため、肥薩おれんじ鉄道線の拠点駅の一つとして機能している。当駅を始発・終着とする列車も多く運行されており、JR九州鹿児島本線への直通快速「スーパーおれんじ」「オーシャンライナーさつま」も大半が当駅発着である。

肥薩おれんじ鉄道
NPO法人北薩倶楽部が管理する有人駅である。切符売場にタッチパネル式の券売機が1台。出札有人窓口は日中のみの営業です。木製の長椅子が設置された広い待合室を有する駅舎です。

単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線、合計2面3線のホームを持つ地上駅で、在来線部分の改札口は1番線ホームに直結している。新幹線部分の改札は跨線橋に直結しており跨線橋から肥薩おれんじ鉄道のホームに直接入ることができる。自動券売機は駅舎側に1台のほか、新幹線改札口と直結する跨線橋(自由通路)からの乗り換えの利便性を図るため2・3番乗り場にも1台設置されている。現駅舎は新しい建物だが、その隣に国鉄時代の1951年に建てられた2階建ての鉄筋コンクリート製の旧駅舎が残っており、現在も使用されている。

簡易委託駅で駅係員は出札業務と駅管理のみを行い、運賃収受は運転士が行う。ただし、おれんじ感謝デーなどのイベント開催などで多客が見込まれる場合は駅係員が改札、集札も行う事がある。

駅舎は開業当時は元国鉄・JRの駅舎を仮駅舎として使用していたが、元駅舎脇に新しく駅舎を建築して2004年4月1日より営業を開始し、元駅舎(旧駅長事務室・改札口)部分は改装されて営業部が使用している。現在も1番線ホームに旧改札口の遺構として仮駅舎時代に使用されていた階段やJR時代に使用されていた字幕式の行先時刻案内表示器、改札窓口跡が残っている。かつては駅弁業者の松栄軒本社と製造工場も駅舎に入居して駅弁を製造していたが、2013年10月1日より駅の北東側に新しく建てた新工場に機能を移転している。

肥薩おれんじ鉄道の主要駅の一つで車両基地等の所在駅であり、駅構内川内方の本線と新幹線高架橋の間の用地に乗務員(運転士)詰所・留置線・検修庫・洗浄留置線・給油設備等が設置されているほか、駅舎側にはおれんじ食堂のアテンダントなどが所属する営業部も設置されている。そのため、当駅で運転士やアテンダントの交代を行うほか、ダイヤ上の都合や車両に不具合が発生した時、朝ラッシュやイベント開催時、団体乗車など多客の乗車が発生した場合などには当駅で車両交換や列車の増解結作業を行う事がある。また、これらの作業やダイヤ調整、新幹線接続などのため、一部列車以外は当駅で5分から10分程度停車する列車が多く、列車によっては20分から最大35分ほど停車する列車もある。

営業時間
平日  9:10 - 15:20
土休日 7:20 - 15:40
ただし、毎年3月中旬に隣の高尾野駅付近で開催される「高尾野 中の市」や毎年8月に開催される「高尾野夏祭り」開催時は朝8時頃から夜まで、毎年10月に八代駅付近で開催される「やつしろ全国花火競技大会」開催時は午後2時頃から深夜まで、それぞれ駅が大変混雑するため、臨時に駅係員が配置される。

のりば
のりば 路線 方向 行先
1・2・3 ■肥薩おれんじ鉄道線 上り 水俣・八代方面
下り 阿久根・川内方面


国鉄時代は主要駅の一つであり、駅構内に出水機関区(後の出水運転区)や電力区、信号通信区、貨車用コンテナヤード、転車台、扇形庫、機関車検修庫、蒸気機関車用の給炭・給水施設、職員宿泊施設、職員住宅、独身寮などの諸施設が設置されており、機関車や貨物列車の中継基地として栄え、駅東側にある雲海酒造鹿児島工場やマルイ飼料松尾工場の付近まで広大な線路(ヤード)が敷かれていた。現在は一部の施設を除いてほとんどが撤去され、跡地は肥薩おれんじ鉄道の車両基地、九州新幹線の駅施設や線路用地、道路、駐車場、南国交通出水営業所などになっている。


本線貨物列車の中継の他に専用線の車扱貨物も取り扱っており、駅構内に広大な専用線群が敷かれていた。詳細は後述を参照。
JR九州時代も1999年まで出水運転区が存在していた事もあり、鹿児島本線の運行拠点駅の一つであった。特急つばめ、寝台特急はやぶさ、なはなど全ての優等列車が停車し、熊本駅方面や西鹿児島(現 鹿児島中央)駅方面からの普通列車は一部を除いた大半の列車が当駅で折り返しており、深夜には夜間停泊も行われていた。


かつては旧駅舎内にみどりの窓口、キヨスク、ジョイロード(現 JR九州旅行)出水駅旅行センター、駅舎側の1番ホームに駅弁屋「松栄軒」の店舗が設置されていたが、肥薩おれんじ鉄道に経営移管された際に全て閉店した。このうちみどりの窓口とキヨスクは新幹線改札口(キヨスクは待合室内)に移転し、松栄軒の店舗で発売されていた駅弁はキヨスクと出水市が設置した出水駅観光特産品館「飛来里」に移転して販売を継続している。


貨物ヤード跡地は数本の側線(列車留置線)が残された他はしばらく更地であったが、九州新幹線開業にあたり駅構内や跨線橋、駅前ロータリー、肥薩おれんじ鉄道の車両基地の新設、架線柱や架線の取り替えなど大掛かりな整備が行なわれた。なお車両基地内の運転士詰所や線路(留置線)、跨線橋など施設の一部はJR九州時代のものを再整備の上そのまま使用している。
九州新幹線開業より正式な正面は東口となっているが、こちらは閑散としており、裏側の西口のほうが賑わいがある。
現在、西口に蒸気機関車C56形92号機が置かれている。
西口ロータリー横に南国交通出水営業所が存在する。

各工場・米ノ津港専用線(廃止)
かつての国鉄時代は駅北東側にあった出水製紙出水工場(1981年倒産。跡地は日立金属ネオマテリアル鹿児島工場(旧 株式会社NEOMAXマテリアル鹿児島→日立金属ナノテック)と大豊工業九州工場が建っている)、日本アルコール産業九州工場、共同石油・伊藤忠燃料(現 出水ガス)、鶏協飼料(現 マルイ飼料)の各工場への専用線が敷かれていた。当駅では米ノ津港の港湾貨物輸送の取り扱いも行っていたため、駅構内からはさらにその先の米ノ津港に向けて国道447号線や国道3号線に沿い、米ノ津港の手前で国道3号の踏切を渡る形で港の岸壁に入る全長約5kmの長さの専用線が敷かれており、それぞれ有蓋車、タンク車、ホッパー車などの貨車による原料や製品の輸送が行われていた。米ノ津港からは国鉄各駅だけでなく出水駅周辺の各工場への線内貨物列車の設定もあった。

しかし、出水製紙株式会社が1981年5月末に経営破綻した事で同年6月2日に出水工場が閉鎖され専用線が廃止されたのを手始めに、続いて米ノ津港専用線も1980年4月に川内港の大規模港湾事業施設が完成した事で1982年までに米ノ津港での港湾貨物取り扱いの大半が川内港に変更され、米ノ津港での港湾貨物事業が大幅に縮小されたため、1982年11月にトラック輸送に切り替わる形で廃止された。その他に残った専用線も1984年2月1日の貨物取り扱い廃止に伴い全て廃止され、その際に側線もほとんどが撤去された。構内専用線の跡地は道路や田畑、農道、駐車場、住宅地などに転用されている。米ノ津港専用線の線路跡地も国道447号線や国道3号線の道路幅の拡張、住宅や店舗、工場用地、米ノ津港の整備などに転用されたため大半が跡形も無く消失しているが、現在でも出水駅近くの線路跡の一部(約2km)が農道として利用されており確認することができる。

 

肥薩おれんじ鉄道 出水駅
いずみ
Izumi
◄米ノ津 (4.3km)(2.7km) 西出水►
所在地 鹿児島県出水市上鯖淵717-2
所属事業者 肥薩おれんじ鉄道
所属路線 肥薩おれんじ鉄道線
キロ程 65.6km(八代起点)
門司港から297.9km
電報略号 オレイミ
駅構造 地上駅
ホーム 2面3線


乗車人員
-統計年度- 158人/日(降車客含まず)
-2015年-
乗降人員
-統計年度- 282人/日
-2015年-
開業年月日 2004年(平成16年)3月13日*
備考 簡易委託駅
* 九州新幹線開業に伴う並行在来線の経営分離により。


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