観光列車から! 日々利用の乗り物まで

日記代わりに始めました。
まずは先日の小旅行での観光列車から出張利用の乗り物まで。

豊橋鉄道1800系電車 豊橋鉄道(豊鉄)渥美線の通勤形電車

2020-04-05 00:01:15 | 乗り物(列車・車両)

豊橋鉄道1800系電車(とよはしてつどう1800けいでんしゃ)は、2000年に登場した豊橋鉄道(豊鉄)渥美線の通勤形電車。東京急行電鉄(東急)7200系を譲り受けた車両。


渥美線では、1997年に架線電圧を600Vから1,500Vに変更する際、親会社である名古屋鉄道(名鉄)から7300系の譲渡を受け、すべての車両を入れ替えた。しかし、加速性能の低さから昇圧と同時に実施された増発(15分間隔→12分間隔)に伴うスピードアップに対応できず、昇圧前のダイヤに戻すことになってしまった。

そこで、加速性能の向上と乗降時間の短縮を図るため、2000年に導入されたのが本系列である。なお、本系列の導入により渥美線の列車はすべて3両編成で運行されることになった。

地上設備の関係上、回生ブレーキを使用停止とした。一部車両では台車やパンタグラフ、補助電源装置、列車無線アンテナが交換された。

全編成で冷房装置がPRU-2204から順次、東急廃車発生品のPRU-2204HC、PRU-3016を取り付け現在は全車PRU-3016で統一されている。

全編成で運転台のガラス(モ1811 - 1813・1860を除く)が交換されデフロスタが使用可能になった。

電装品のメーカーによる番号の区別はなくなったが、編成別に同一メーカーに揃えられている。

行先表示機は、通常使用される新豊橋、三河田原、高師のほか、大清水、老津、試運転、回送、団体の表示が収録されている。また、かつては東急在籍時の行き先も表示可能であったが、現在は英語付き方向幕に更新している。それに伴い全編成が手動式に統一され、電動式の編成はなくなった。側面方向幕は撤去のうえステンレス板で塞がれている。 なお、通過標識灯は使用されていない。

導入当初は赤を基調とした基本デザイン、青を基調としたなぎさ号、黄を基調としたなのはな号、緑を基調とした新デザインの4種があり、イベント期間を除き特に区別なく運用されていたが、2013年1月12日より三河田原駅周辺整備事業と連動してそれぞれ異なる花のラッピング装飾が行われ、現在は全編成が「渥美線カラフルトレイン」として運行されている。

通常は10編成のうち7編成が使用され、予備車両及び検査車両の3編成は高師駅、車両区で留置されている。
ク2800形に車いすスペースが設置されているが、十分な広さとは言い難い。

沿革
2000年:東急からデハ7200形15両、デハ7300形3両、デハ7400形3両、クハ7500形9両の計30両の譲渡を受け、部品取り車のデハ7200形3両を除く27両を3両編成9本とした。
2001年:車両区の火災によって2両が使用不可能となったため、部品取り車のうち2両が営業用に整備された。新たに整備された2両には被災車と同じ番号が与えられている。
2008年:同じ元東急7200系で上田電鉄7200系として使用されていた2両(元デハ7200形、元クハ7500形各1両)の譲渡を受け、残る予備用車両1両とともに営業用に整備した。これにより3両編成10本の陣容となった。


車両形式
モ1800形
元デハ7200形のうち、下り方先頭車として使用するもの。東急時代にモ1806と1807は方向幕を自動化、モ1802 - 1805は室内の化粧板が更新されている。電機品はモ1801 - 1806が日立製作所製、モ1807 - 1810が東洋電機製である。
モ1810形
モ1800形(元デハ7200形)のうち、中間車として使用されるモ1811 - 1813は、2006年の運転台機器撤去によりモ1810形(ただし先頭車のモ1810はモ1800形に分類)となった。モ1860は豊橋入線当初よりモ1810形として運転台の機器が撤去されている。電機品はモ1860が東洋電機製、ほかの3両は日立製作所製である。
モ1850形
元デハ7300形およびデハ7400形で、中間車として使用。東急時代にモ1856と1857は方向幕を自動化、1854と1855は室内の化粧板が更新されている。電機品はモ1854 - 1856が日立製作所製、モ1857 - 1859は東洋電機製である。
ク2800形
元クハ7500形で、上り方先頭車として使用。東急時代にク2806と2807は方向幕が自動化されているが、ク2807には側面方向幕が設置されていない。ク2801・2804・2805は室内の化粧板が更新されている。ク2810は上田交通譲渡時に方向幕を手動式に復元、側面方向幕を撤去のうえステンレス板で塞がれている。

編成名
電装品メーカー 豊鉄での車両番号(東急での車両番号)
1801F 日立 モ1801(デハ7204)モ1811(デハ7209)ク2801(クハ7502)ばら号
モ1801-モ1811は2代目
1802F 日立 モ1802(デハ7206)モ1812(デハ7207)ク2802(クハ7507) はまぼう号
1803F 日立 モ1803(デハ7201)モ1813(デハ7210)ク2803(クハ7504) つつじ号
1804F 日立 モ1804(デハ7212)モ1854(デハ7301)ク2804(クハ7501) ひまわり号(元・なぎさ号)
1805F 日立 モ1805(デハ7208)モ1855(デハ7302)ク2805(クハ7508) 菖蒲号
1806F 日立 豊橋鉄道1800系(2代) モ1806(デハ7205)モ1856(デハ7401)ク2806(クハ7505) しでこぶし号(元・パークベルクリニック号)
1807F 東洋 モ1807(デハ7251)モ1857(デハ7351)ク2807(クハ7554) 菜の花号(元・なのはな号)
1808F 東洋 モ1808(デハ7260)モ1858(デハ7452)ク2808(クハ7560) 椿号


1809F 東洋 モ1809(デハ7256)モ1859(デハ7451)ク2809(クハ7552) 桜号
1810F 東洋 モ1810(デハ7255)モ1860(デハ7257)ク2810(クハ7551) 菊号(元・しばざくら号)
デハ7257-クハ7551は上田電鉄から移籍。


豊橋鉄道1800系電車
基本情報
製造所 東急車輛製造
主要諸元
編成 3両編成
軌間 1,067 mm
電気方式 直流1,500V(架空電車線方式)
最高運転速度 75 - 85 km/h
設計最高速度 100 km/h
起動加速度 2.7 km/h/s
減速度(常用) 3.0 km/h/s
減速度(非常) 4.5 km/h/s
車両定員 先頭車140(座席48)人
中間車150(座席56)人
車両重量 モ1800形34.0t
モ1850形33.0t
ク2800形25.0t、25.5tまたは26.6t
全長 18,000 mm
全幅 先頭車2,744mm
中間車2,740 mm
全高 4,100 mm
台車 電動車TS-802形
付随車TS-815T形
主電動機 直流複巻電動機(110kw×4)
日立HS-833Irb形
東洋TDK-841-A1形
駆動方式 中空軸平行カルダン駆動方式
歯車比 86:15=5.73
制御装置 抵抗制御
制動装置
HSC-R

応荷重装置付き電磁直通ブレーキ
保安装置 名鉄式ATS


コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 北野駅 西日本鉄道(西鉄)... | トップ | 野芥駅 福岡市地下鉄七隈線 »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
随分と印象が変わるものですね (川崎高津公法研究室長)
2020-04-05 23:38:45
東急在籍中には運行線区の関係であまり乗る機会がなかった7200系ですが、豊橋鉄道渥美線で懐かしく思いながら乗りました。
それにしても、前面が大きく改造された訳でもないのに、配色によって随分と違うように感じるものですね。
返信する
コメントありがとうございます。 (観光列車から! オーナー)
2020-04-06 20:12:39
川崎高津公法研究室長様。コメントありがとうございます。
返信する

コメントを投稿