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潜水艦「おやしお」型 7番艦 SS潜水艦くろしお 海上自衛隊 基地公開

2011-08-13 17:07:23 | 艦艇(自衛隊・保安庁・その他)

基地公開のくろしお、です。おやしお型潜水艦の7番艦。艦名は黒潮から由来し、この名を受け継いだ日本の艦艇としては、旧海軍の陽炎型駆逐艦「黒潮」、潜水艦「SS-501 くろしお」、うずしお型潜水艦「SS-570 くろしお」に続き4代目です。

「くろしお」は、中期防衛力整備計画に基づく平成11年度計画2700トン型潜水艦8111号艦として、川崎重工業神戸造船所で2000年3月27日に起工し、2002年10月23日に進水、2004年3月8日に就役しました。

2002年10月、川崎造船神戸工場第1船台にて挙行された進水・命名式において、防衛庁副長官赤城徳彦により「くろしお」と命名されました。

現在は第1潜水隊群第3潜水隊に所属し、定係港は呉です
従来の“涙滴型”から“葉巻型”を採用し、船体構造も完全複殻式から部分単殻式へと変更された海上自衛隊の潜水艦である。技術の進歩によって、潜航深度の増大、航続力の増加、情報処理能力の向上が図られていると同時に自動化も進められ、定員も前級のはるしお型より5名減っています。

艦首上部に6門の魚雷発射管を集中装備し、直線化した船体中央部にはコンフォーマル・アレイ・ソナーが装備されており、探知能力が向上しました。

また、被探知防止として無反響タイルを主要部分に装着するなど様々な新技術が取り入られています。高度に自動化された点も本級の特徴です。

 設計と装備 [編集] 船体 [編集]船体構造を、バーベル級潜水艦に由来しうずしお型以来四半世紀余り続いた涙滴型の完全複殻式から、葉巻型の部分単殻式へと大きく変更。この船体構造変更は、船体側面にコンフォーマル・アレイ・ソナーを搭載することから必要になったとも言えます。単殻式は複殻式に対し、大きさの割りに内部スペースを広く取れる利点があり、静粛化推進や機器搭載、乗員居住スペース確保の観点からも有利です。

写真でも確認できますが、船体及びセイル側面には、アクティブ・ソナーによる被探知低減と自艦騒音軽減を意図し、吸音タイルが張られています。固定方法は他国に見られるように接着剤による貼り付けではなくボルト止めされています。これはタイルの剥離を避ける為、もしくはボルトから積層された吸音タイルの隙間に海水を導き、海水自身を静穏材として利用する為と思われるが詳細は判明していません。また船体部分の上構部にタイルは貼られていません。船体の構造材には一部に高張力鋼NS110が用いられているとのこと。

 機関は、はるしお型と同様の構成となっています。スクリューは7枚翼のスキュードプロペラで、推進効率の向上と静粛化が図られています。

静粛性には最大限の配慮が為されており、乗員が艦の増速に気付かない程であるとの話もあります。これは、はるしお型までに施された徹底的な静粛化対策が継続されているものと思われます。また省力化にも配慮され、シュノーケル操作の遠隔操作化や各部自動化が為されており、操舵はワンマン化されています。

 センサー ソナーシステムは沖電気工業製のZQQ-6で、艦首ソナー、逆探用ソナー、側面アレイ、曳航式ソナー、戦術支援用アレイ、戦術用アレイ、雑音監視ソナーから構成され、捜索から攻撃に至るまで優れた探知、識別、測的、追尾能力を持っています。信号処理、制御及び表示等に関し一元化が為された統合型ソナーシステムで、複数の目標に対する優れた識別能力及び自動追尾、対妨害排除能力を持つとされています。

艦首ソナーはノイズ低減と音響性能の向上を図るためゴム製のソナードームが採用されており、水圧による変形対策として深度に応じて加圧されるようになっています。形状は従来の王冠型から、配列利得向上と音響開口部の増大を配慮してコンフォーマル方式に改められた。

 戦闘システム [編集]戦術戦闘指揮装置は新型のZYQ-3が搭載され、有線誘導魚雷を6本同時に管制する能力を有し、ZQQ-6ソナーシステムとデータバスにより統合されている。水冷式の操作用コンソールは、多目的表示方式を採用し、信号表示の統合化と標準化、情報処理及び表示の共通化が図られています。

533mm魚雷発射管は水圧式のHU-605を6門装備。同発射管は排水タービンを装備し、素早い次発装填及び発射が可能で、装備位置もはるしお型までの船体中央両舷から艦首に上下2段俵積みへと変更されています。

武装は89式長魚雷とサブハープーン(UGM-84)対艦ミサイルで、搭載可能数は合計22本と言われています。89式長魚雷はアメリカ海軍のMk48に相当する斜盤エンジン駆動の有線誘導アクティブ・パッシブ方式の熱航走魚雷であると言われています。Mk48ADCAPやイギリス海軍のスピアフィッシュに匹敵するとの話もあり。また、機雷を発射する能力もあり、新型の自走式機雷も装備できると言われており、デコイ発射装置も装備されています。

 Submarine SS Oyashio Class
 潜水艦「おやしお」型 
 

●基準排水量:2750t/水中排水量:3600t
●主要寸法:全長82.0m×幅8.9m×深さ10.3m×喫水7.4m
●エンジン:ディーゼル2基・エレクトリック1基1軸 出力:7750PS
●速力:約12kt(水中)約20kt
●船型:複殻葉巻型
●乗員:約70名
●主要装備:533ミリ魚雷発射管×6門(ハープーン対艦ミサイル発射兼用)
 
 


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