陽出る処の書紀

忘れないこの気持ち、綴りたいあの感動──そんな想いをかたちに。葉を見て森を見ないひとの思想録。

2022年の仕事納め

2022-12-31 | 仕事・雇用・会社・労働衛生

自営業者は一年365日年中無休というか、仕事が不定期ですと、実際、年末年始のお休みもままならないもの。しかし、会社員はシフト制のサービス業を除けば、原則冬期休暇があります。

私の勤め先は29日が仕事納め。年明けは6日から営業です。
1日出勤して、すぐ三連休なのだけども、1月は賃金締め日までの所定勤務日数が15日しかないので、一日あたりの負荷が大きそうです。

正社員として冬休みをまたいだのは二度目ですが。
とにかく総務経理責任者としての師走は業務スケジュール管理が大変でした。給与計算に加え、冬の賞与支給、さらに年末調整の過不足金の精算。この三種の明細を仕事納めの日=賃金支給日の朝に、従業員の皆さんに配布せねばならない。しかも、源泉徴収票付きで。

明細の用紙は勝手がわかるけれども。源泉徴収票や、自治体に提出する給与支払報告書個人別明細書は、指定の用紙が経理システム会社から届いたものの、出力のしかたがわからずズレてしまって、ずいぶん苦労しました。

年末調整作業は、皆さん、申告書類を早めに出してはいただいたものの。
追加で揃えてほしい必要書類の催促やら、記入漏れもあり。いちばん困ったのは、前任者が障害者控除やら寡婦控除やらの設定をミスしていたことで。去年は給与振込が一日遅れたらしく、私の場合は、なんとか期限日前日までに提出できました。

最終日までスケジュール満杯で、そうかといって無駄な残業も制限されているので、やりくりに苦労しました。給与計算はすぐ資料を出力できるように、途中集計を重ね。賞与は日本年金機構提出の賞与支払届を事前準備。年末調整の総支給額が変わってしまうので、賞与と給与の明細は同時発行せねばならず、とにかく焦りました。年調の不足額があった人は、徴収も行わねばならない。

年末調整で神経を使うのは、12月に入退社者がいる場合です。
社保や雇保、住民税加入手続きにくわえ、給与支払報告書総括表に記入する人員数が変わってしまうので。私も他社で12月入社をしたことがありましたが、総務担当者は大変だったのですね。

さらに今月は、得意先が請求締め日を前倒しすることもあり、さらにはほんらい翌月初日に出せばいい末締めの請求書を最終日にすべて発送せねばならない。年末の商品発送の問い合わせ電話がおそろしくなりひびくわ、社員さんの何人かが欠勤も出るわで、急に取材やら経営者の出張やらで業務上、大変でした。最終週の四日間はストレスでひさびさに嘔吐感があり、休もうかとも思ったぐらい。でも、代わりに仕事をやってくれる人がいないので放り出せない。

過去の勤め先だったら、しんどかったら休んで、体調不良でそのまま辞めてしまうこともありました。
けれども、今の職場は人間関係にはまあまあ恵まれていますし、職種も気に入っていますので、なんとか続けられています。ときどき心が折れそうになりますが。

おかげさまで、無事、最終日を迎えられました。
ボーナスは夏よりもやや増額、しかもインフレ傾向を加味しての特別割増が全員に。そのうえ、お歳暮にとあるものを戴けて、とても嬉しかったのです。

また助成金の申請書類で売上額や仕入額を詳細に検討したところ、無事入金されて、会社の業績に貢献できたのも嬉しかったものです。従業員の方の傷病手当金やら、小学校休業対応助成金やら、あるいは限度額認定証の申請やら作成書類は多岐にわたりましたが、過去の業務経験や士業資格での学習体験が活かされもしました。これは私のキャリアデザイン上、大きな収穫でした。手打ち電卓で集計していたデータを、Excelのテーブル形式にして自動計算にしてみたり、給与計算ソフトの設定変更で効率化も図ってみました。ただし、無駄な動きも多くはあり、反省点もあります。

まだ入社して一年未満ですが。
この間、一回だけの遅刻と家族の手術手続き付き添いのための午前有休消化のみ。私がフルタイム勤務で半年以内に当日欠勤をしなかった会社ははじめてです。この会社にご縁ができてよかったと思いました。自分の痛らない点や厳しい叱責もあり、落ち込むこともありますけれど。

個人事業上は、懸念だった年末のお振り込みが無事終了。
今年はひさびさにお取引先事業主さんがきれいに入金してくださり、さらにすこし多めにも頂きました。なので、お歳暮にはいささか遅かったが、御礼の贈答品を発送することにいたしました。ここ数年の、取引上のトラブルに悩まされ気うつになりかけましたが、会社員生活を通じて、経済的に余裕ができたのは幸いでした。二代目、三代目事業主さんで同世代の方も多いのですが、氷河期世代のせいか、リスクマネジメントに長けていて律儀な方が多いですね。お金のやり取りをきれいにすることは、互いの信頼関係を維持することですから。

冬休み初日、大晦日前日の30日は、空き家通いついでに氏子の地元の神社へ。
そこで神主さんからお供えもののお裾分けをいただきました。定期的に参拝していたので、顔を覚えていてくれたのでしょうね。お墓参り、空き家の掃除を軽く済ませて帰宅。

来年は個人事業上の取引を一件増やしてみたい。
そのまえに確定申告準備もあろうし、会社員として年末調整の最終作業、給与支払報告書の提出と法定調書合計表など顧問税理士への提出書類の作成もあります。

毎年、年末に来年の実入りはどうなるのだろう、老後の生活は送れるのだろうか、と夜も眠れない日々だった、あの不安が払しょくされたのは、私の人生上とても意義があります。気ままに自由に時間を過ごせない不満もあるけれども、やはり何か誰かの役に立つ人生でありたいもの。

今年は仕事上で良縁に恵まれました。
二足の草鞋を履けたのもよかったけれども、なにより、勤め先のいろいろな方に助けていただけました。いっしょに働けてよかったです。給与明細を渡すときには精いっぱいの御礼をこめて、お疲れ様のねぎらいも載せて。この仕事ができて幸せでした。来年も再来年も同じ状況であればいいと願っています。

では、皆さまもよいお年をお迎えくださいますようお祈りいたします。
今年一年、拙ブログを訪れてくださった方がたに感謝申し上げます。


万葉樹

(2022/12/31)





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