酷暑をのりこえて、苦しかった9月も終わって、今年もこの神無月を迎えることができました。
遅ればせながらの神無月の巫女生誕祭! 今年はいよいよ20周年、おめでとうございます!
この20年、がんばって生き抜いてきた甲斐がありました。
いいことも、悪いことも、この世の中では流れていく。月の中にある誰も知らない社を見上げるようにして、独り言ちて、やり過ごし、ときには虚しくあらがい、たまに逃げるようにしてこの物語に触れては、癒されてきた。そんな20年だったのかもしれません、私にとっては。年々不甲斐なく、オロチの闇に囚われたかのような呪いの言葉を吐くことも増え、ブログを閉じようかと思ったこともありました。
20年で成長できたのかは疑わしい限りではありますが、それでも、この作品とともに生きたこの20年を無駄だったのだとは思いたくはありません。この作品に限らず、何がしかの愛でるものを久しく持つ方は、みなこの境地をもちつづければ幸せに生きられる気がします。
おもにSNS界隈でありますが、今年は公式様もファンの方がたも大盛り上がりだった様子。私が知りえたのは数日あとでしたが、この愛すべき作品が20年のちもなお、あたらしく若い世代へと着々と人気を深めていることに、嬉しくもなります。
今年はタケノヤミカズチのプラモデル発売や、それにあわせた原作者介錯先生直筆のひめちかアクスタも発売されたりと動きもありました。
そのいっぽうで、8月にはアメノムラクモ(や綾小路ミカ)役の名声優・田中敦子さんの急逝もあり、深く悲しみに包まれました。
声優さんとしてはヤマタノオロチ役の納谷六朗さん(2014年逝去)に続きなのですが。この20年のあいだに、メカデザイナーの村田護郎氏、さらには名脚本家の植竹須美男氏までもが鬼籍に入り、ファンとしては深い衝撃を受けたものでありました。けっして誰ひとり欠けても生まれえなかったはずの奇蹟の作品といわれた神無月の巫女。その重要なキーパーソンが失われていくことに、月日の流れの無常さを感じずにはいられません。
そのいっぽうで、スタッフさんがたの各所でのご活躍も目立ち、とくに柳沢テツヤ監督はご自身が愛好されていたUFOロボグレンダイザーに携わるなど喜ばしい限りです。藤井まきさんも大作のセーラームーンに関わっていらしましたし、原作者の介錯先生も新作の電子漫画連載もあってご健在をしのぶことができますね。
この作品が生まれた2004年という年は、同じく百合もの魔法少女アニメとしても人気を博した魔法少女リリカルなのはや、現代に続くシスターフッドの大ブームを巻き起こしたマリア様がみてるのアニメもはじまった年であり、神無月の巫女は、そのほか舞HiMEなどの人気作どもどもいまだに伝説として語られるカルト作品であります。
この作品語りを今後とも続ける意思は変わらないものの、私自身の健康状態や周囲の状況などもかんがみ、推し活にさける時間や余力についても悩んでいる段階ではあります。私が書かなくても、この作品を愛してくださる方は、あたらしいメディアを駆使して現れてくださっているので、それを眺めるのも楽しいものです。若い人にはそれなりの感性もあり、違った気づきを得ることもあります。最近は海外勢のファンもお見かけしますしね。
書き置きのレビュー記事や、二次創作小説などはまだ未発表の新作もあるので、気まぐれではありますが、随時、ここにて更新していく所存です。二次小説はとくに長編ものの「夜顔」と「花ざかりの社」のシリーズは絶対に完結させたいと思っています(私が生きていて、頭がボケないうちに!(笑))。この決意表明、毎年、書くわりには実現できておりませんが…(汗)、気長にお待ちくださいましたら。
本来は10月1日か2日あたりにあわせて、この記事を予約投稿しておくはずが、9月に不測の事態が相次ぎまして記念日に間に合うことができませんでした。その具体的な理由については、祝意に水を差すことになるので、ここでは伏せておくことにします。申し訳ございませんでした。(10月5日公開された京四郎と永遠の空のレビュー記事は予約投稿分です)
20周年の次は30周年、そして50周年をめざして。
では、今年も、月と地球と太陽と元気があればそれでイイ! でいきましょう。
【Diary】神無月の巫女に関する雑記の一覧
神無月の巫女、京四郎と永遠の空、姫神の巫女ほか関連作に関する公式情報やレビューをのぞく、個人の日記に近い記事の目次です。
★★神無月の巫女&京四郎と永遠の空&姫神の巫女レビュー記事一覧★★
「神無月の巫女」と「京四郎と永遠の空」に関するレビュー記事の入口です。媒体ごとにジャンル分けしています。妄言多し。