先日、親戚の子のダンナさまと子供(4歳)がやってきた。
奥さんは仕事でダンナが休み、子供の保育園の迎えも頼まれたという。
夕方になってソワソワし出すダンナ、聞けば、今日はオレが夕飯を作らなければならない流れなのだそう。
そうか、奥さんは疲れて帰ってくるから休みのダンナがご飯作るのは暗黙の了解なんだろう。
それにお風呂掃除と、洗濯物を入れて畳むまでもダンナの今日の仕事になっているらしい。
もっともっと話(愚痴)をしたい様子だったが、時計を見て彼は慌てて帰って行った。
彼は我が息子と同年代、いかにも若い世代らしい暮らしぶりが目に浮かぶ。
息子とて似たような暮らしぶりで、夕飯の後片付け、風呂掃除など当たり前にやっているそうだ。
これに関して私は何ら特別な思いは無い。
私の育った環境と何も変わっていないからだ。
父は昭和一桁生まれ、サラリーマンだった。
母も働いており家事は二人が協力しなければ生活も成り立たなかった。
洗濯、掃除、炊事、後片付け、何でもやった父だった。
時にはミシンを踏んで繕いものもしていた。
てんぷらを揚げたり、カレーを作ったり、煮物も作っていた。
母に頼まれてするのではなく自分の意思で、早く家に帰った方がやる..という当たり前のことと捉えていたようだ。
子煩悩と愛妻家..世間もそのように見ていたと思う。
しかし、とても厳しい面もあった。
母は夫をたてていたし、私達兄弟が父を悪く言うと決まって父の方を持った。
学校行事にも進んで参加したし、母が行けない時は授業参観にも来てくれた。
家事を手伝っていると後片付けを注意深く見る人で、大雑把な片付けをすると「いつか嫁に行って同居したら泣くぞ」と言われた。
姑に仕える時代背景もあって、逆らえない相手との同居で自己主張をし過ぎてはいけない、だらしない生活態度や家事の手抜きには必ず姑の目が光っていることを教えてくれた。
そして、実際、私は夫の両親と同居することになった。
見事に父の教えは当たり、姑は私のすることにいちいち口出しをした。
同居を甘く見ていた私は、幼稚で世間知らずな嫁でしかなかった。
同居というものの大変さを嫌と言うほど味わい、自分にはどうすることも出来ない世界があるんだと知った。
それに比べたら夫と自由に口論が出来たり、家事を手伝って貰える核家族なんて幸せなものだと思った。
私が手伝って欲しいと言えば姑が出しゃばってきて夫(息子)には手伝わせない。
キッチンに立つことも「男にさせるなんてみっともない」と言われた。
そのような環境では夫の協力は望めず、姑には甘えられない。
嫁だけがストレスを溜め、家族の中で孤立するのは当然のことだった。
今どきの若い核家族世帯では、夫が家事や育児にかかわってくれなければ生活も成り立たないだろう。
育児に参加してこそ子供への愛情も深くなる。
家事は妻だけが負うと決まっているわけでもなく、それだって自分がやってみて初めて大変さを知るのだから。
私は若い夫たちが家事や育児に参加することは大いに賛成だ。
けれど、妻も夫を頼りにし過ぎないで「当然のこと」と思わずに感謝する気持ちは持って欲しい。
それは思うだけでなく言葉でしっかり伝えることも大事だと思う。
もともと他人同士なのだから....
奥さんは仕事でダンナが休み、子供の保育園の迎えも頼まれたという。
夕方になってソワソワし出すダンナ、聞けば、今日はオレが夕飯を作らなければならない流れなのだそう。
そうか、奥さんは疲れて帰ってくるから休みのダンナがご飯作るのは暗黙の了解なんだろう。
それにお風呂掃除と、洗濯物を入れて畳むまでもダンナの今日の仕事になっているらしい。
もっともっと話(愚痴)をしたい様子だったが、時計を見て彼は慌てて帰って行った。
彼は我が息子と同年代、いかにも若い世代らしい暮らしぶりが目に浮かぶ。
息子とて似たような暮らしぶりで、夕飯の後片付け、風呂掃除など当たり前にやっているそうだ。
これに関して私は何ら特別な思いは無い。
私の育った環境と何も変わっていないからだ。
父は昭和一桁生まれ、サラリーマンだった。
母も働いており家事は二人が協力しなければ生活も成り立たなかった。
洗濯、掃除、炊事、後片付け、何でもやった父だった。
時にはミシンを踏んで繕いものもしていた。
てんぷらを揚げたり、カレーを作ったり、煮物も作っていた。
母に頼まれてするのではなく自分の意思で、早く家に帰った方がやる..という当たり前のことと捉えていたようだ。
子煩悩と愛妻家..世間もそのように見ていたと思う。
しかし、とても厳しい面もあった。
母は夫をたてていたし、私達兄弟が父を悪く言うと決まって父の方を持った。
学校行事にも進んで参加したし、母が行けない時は授業参観にも来てくれた。
家事を手伝っていると後片付けを注意深く見る人で、大雑把な片付けをすると「いつか嫁に行って同居したら泣くぞ」と言われた。
姑に仕える時代背景もあって、逆らえない相手との同居で自己主張をし過ぎてはいけない、だらしない生活態度や家事の手抜きには必ず姑の目が光っていることを教えてくれた。
そして、実際、私は夫の両親と同居することになった。
見事に父の教えは当たり、姑は私のすることにいちいち口出しをした。
同居を甘く見ていた私は、幼稚で世間知らずな嫁でしかなかった。
同居というものの大変さを嫌と言うほど味わい、自分にはどうすることも出来ない世界があるんだと知った。
それに比べたら夫と自由に口論が出来たり、家事を手伝って貰える核家族なんて幸せなものだと思った。
私が手伝って欲しいと言えば姑が出しゃばってきて夫(息子)には手伝わせない。
キッチンに立つことも「男にさせるなんてみっともない」と言われた。
そのような環境では夫の協力は望めず、姑には甘えられない。
嫁だけがストレスを溜め、家族の中で孤立するのは当然のことだった。
今どきの若い核家族世帯では、夫が家事や育児にかかわってくれなければ生活も成り立たないだろう。
育児に参加してこそ子供への愛情も深くなる。
家事は妻だけが負うと決まっているわけでもなく、それだって自分がやってみて初めて大変さを知るのだから。
私は若い夫たちが家事や育児に参加することは大いに賛成だ。
けれど、妻も夫を頼りにし過ぎないで「当然のこと」と思わずに感謝する気持ちは持って欲しい。
それは思うだけでなく言葉でしっかり伝えることも大事だと思う。
もともと他人同士なのだから....