Here is

ここに居るよ!

■孤独(ひとり)に慣れる

2018-10-18 15:45:06 | 愚痴
人は誰でも歳をとる。
若い時はワイワイと賑やかな中に居るのが好きでも、歳を重ねるとそれも苦手になる傾向がある。
少しの時間なら「楽しかった」..で終わるのに、長い時間になると窮屈で逃げだしたくなることもある。
周りに気を遣ってソワソワ、キョロキョロ...まるで挙動不審だ。
同じ姿勢や延々続く会話が耐えられない。


「一人になりたい」「誰にも話し掛けられたくない」

そう思うシニアは多いはずだ。


中には毎日でもおしゃべりが楽しい元気な人も居るが、私は若い頃に一人暮らしも経験し傍に誰もいない生活に慣れている。
映画もショッピングもランチも..一人で平気だ。
むしろ一人の方が楽だと思うことも多い。
ただ、年齢的に無理が利かないことも多くなりつつある。
一人が不安で誰かに頼りたいこともある。
そういう時だけは誰かが居てくれて助かることもあるが、それ以外は一人がいい。

会社勤めをしていた頃は、いつも誰かに合わせて廻っている生活に浸かり、ストレスの中に居てもそれに気付かずにいた。
しかし、60代の今は自分の苦手なモノから逃れることが出来る年齢になった。
最小限の外出、買い物、親戚付き合い、それでも毎月、結構な用がある。
オマケに姑の介護支援が加わり、毎日、同じ屋根の下に居る。

三食の食事の用意、通院の付き添い、薬の用意、声掛けなど姑が起きてから寝るまで目も気も抜けない生活だ。
家に籠る生活は苦じゃないが、出来れば一人でいたいと思う。
おそらく介護する人の誰もが思うことだろう。





おひとり様..
これに慣れていると不安なのは病気の時だけで、あとは楽ちんなのだ。
周りを気にしなければどこでもおひとり様で構わない。
そもそも、人はそれほど「おひとり様」を見ていないし、気にもしていない。
誰かが傍にいないと寂しくて堪らない..という人は、若い頃から孤独(ひとり)に慣れていないのかも知れない。

スケジュール帳が埋まっていないと不安な人、毎日、誰かと話さないと寂しい人って結構いるらしい。
家の中にいる生活が時間の無駄使いだと感じ焦る人もいるのだろうか。
一人暮らしをしている人のブログを覗くと、案外楽しいものだ。
何でもない日常に豊かな感性と観察力がある。
同じような毎日にも新たな発見はあるのだ。









■気が付いたら友達がいない

2018-10-18 12:46:37 | 愚痴
顔見知りは結構いるけど、今は一緒に映画やショッピングに出かける友達はいない。
30代40代の頃は今で言うママ友がいっぱい居て、子供の学校関係などを理由(口実)にして度々ランチや夜の食事会などに出掛けていた。
子供たちが全員、小学生になると特別な手は掛からない。
夕食を作ってさえおけば夕方から10時頃までは留守に出来た。
同じ屋根の下に舅姑が居るし、夫も在宅となれば心配なことは無かった。

どんな理由があろうと姑は、嫁の私が出掛けるのを好まなかったので、その顔色を思うだけで憂鬱だった。
いちいち何の用で出かけるのかを報告して行かなければ、その鬱陶しい顔は益々不機嫌になるのが分かっていた。
姑に束縛されているのは今も変わらない。
姑が認知症になった今は、束縛というより嫁としての義務を強く求められ、がんじがらめに縛られて自由のない暮らしになった。

気が付いたら周りに友達がいなくなった。
もともと友達と言える仲だったのか疑問だが、暇があればランチに誘いあって愚痴こぼしの相手を欲しがっていたのは事実。
いつの間にか縛られる存在の姑が、一人二人と居なくなって、晴れて自由の身になった友達は愚痴こぼし相手も必要としなくなったのだろう。
そうなると聞き役に廻らなければならなくなり、いつもいつも愚痴を聞かされるのはたまったものでは無いはずだ。
自然消滅的に、その縁は切れるのが当然かもしれない。
自由時間が有り過ぎる人と、なかなか自分の時間が作れない人との約束事は限りがあるのだ。


もともと集団、グループの付き合いが苦手な私は、プライバシーを話すのも聞かされるのも苦手だ。
まして逃げ場の無い一人対一人の会話などはとても疲れる。
自分のことを話すのが嫌いな私は、相手のことなどあまり興味が無い。
どちらかというと聞き役になってしまう私は愚痴りたい相手には都合が良い相手だ。

そうなるとストレスばかり溜まってどうしようもない。
人は他人の家の事を知りたがり、根掘り葉掘り誘導訊問にかける。
それをネタに次の話し相手に陰口を漏らす。
そうやって他人の情報を知りたがる女友達は増えて行くのだろう。
そういう人、友達と言える?

財布と口は堅いのが一番だが、そういう人に限って口紐は緩みがちだ。
気を許して親しくなると、困った頼みごとを言ってきたり、それを断ると無視し出すから性質が悪い。
「友達なのに...」という理由だけで恩に着せるのだ。

私に友達はいないが、いざとなったら駆けつけてくれる知り合いは居る。

それだけで充分だ。