今日も泥縄・・・

心の憂さの捨てどころ(^^♪

蜘蛛巣城

2020年03月09日 14時50分42秒 | 本・映画
私が2歳のころの映画

黒澤明監督の「蜘蛛巣城」



もちろんこの映画がある事は知っていました

シェークスピアの「マクベス」を

日本の戦国時代に置き換えた映画なんですね

今日BSNHKで初めてしっかり見ました

主役は三船敏郎さん 山田五十鈴さん 他

まずなんの先入観も無しに見始めて びっくり

高い笛の音から始まったのですが これ能管ちゃうん

霧たち込める荒野に流れる男性コーラスは

謡を下地にしたような不思議な歌

三船さんたち武者二人が迷いこんだ

森の中で出合った予言する不思議な老婆は

能楽「安達ケ原」の前シテ 黒塚に住む老婆そのもの 

そして 三船敏郎さんの妻役の山田さんが 無表情に座っている姿

着物の着付けも座り方も 能のシテの奥方(ツレ)そのもの

歩き方も 能楽の運びにそっくり

山田さんが終始無表情だったのは 

明らかに能面を意識している筈

そして 時折入る 能管に鼓の囃子 

大皷とおもわれる高い音の連続打ち

宴会で家臣が披露していたのは 能「田村」の一節

黒澤監督 かなり能楽通? 能楽好き? でいらしたんですねえ

映画のエンディングも思った通り 能管のヒシギ


この映画は最後の場面、三船さんが自分の家臣たちの矢で

めった刺しされるところが有名だそうです


これ 能楽ならどんな風に表すのかな

謡だけだったりして


いや~面白い映画を見させてもらいました

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 📚 墓参 手芸 | トップ | 髪結いの伊三さん »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

本・映画」カテゴリの最新記事