今日のサンプロに久しぶりに志位和夫・共産党委員長が登場。自民党の安倍幹事長代理と『靖国問題』について討論。
安倍氏が、こまごまとした「旧日本軍の肯定的側面」を長々としゃべっていたのに対して、志位委員長が「あの戦争が侵略戦争だったのかどうか、安倍さんはどう考えているのか?」と問う見地から議論を展開していたのが良かった。
安倍氏が、「BC旧戦犯」が不当な裁判によって裁かれたかのような発言をしていたが、事実誤認である。と言うか、安倍氏は分かっていてそのように議論をすり替えようとしているという印象を受けた。27日に書いた記事で紹介した、岩波新書のBC級戦犯裁判を読むと、死刑判決を受け、なおかつ死刑執行されているBC級戦犯は、当時においても戦時法規に明確に違反しており、かつ残虐な住民虐殺に関わった(現場で虐殺の指揮をした)ものが殆どであり、彼らを「英霊」「戦争受難者」として祀ることは、「反省」とか「平和を祈念する」事とは明らかに反する。そのような事実を無視して、一部に「肯定的な側面」があったからと言って、「大東亜戦争」を肯定しようなどという論理は通用しないだろう。
安倍氏もその辺の矛盾を自らも感じているらしく、せっぱ詰まってくると「中国は共産党体制だからその矛盾をそらすために反日的なムードを煽っている。志位さんも中国と同じ事を言っている」などと言いはじめたが、これは「逃げ」であろう。まともな議論の仕方ではない。
また、われわれはつい忘れがちになるのであるが、きちんと見ておくべきなのは日本共産党が満州事変の時から、既に侵略戦争に反対していた勢力であったという事だ。「『共産党』だから中国に味方しているのだ」的な議論をする人がいるが、そのような人達こそ歴史をしっかりと見るべきだ。歴史は必ずしも「国家対国家」の関係を見るだけでは分からないこともあるのだということを。
安倍氏が、こまごまとした「旧日本軍の肯定的側面」を長々としゃべっていたのに対して、志位委員長が「あの戦争が侵略戦争だったのかどうか、安倍さんはどう考えているのか?」と問う見地から議論を展開していたのが良かった。
安倍氏が、「BC旧戦犯」が不当な裁判によって裁かれたかのような発言をしていたが、事実誤認である。と言うか、安倍氏は分かっていてそのように議論をすり替えようとしているという印象を受けた。27日に書いた記事で紹介した、岩波新書のBC級戦犯裁判を読むと、死刑判決を受け、なおかつ死刑執行されているBC級戦犯は、当時においても戦時法規に明確に違反しており、かつ残虐な住民虐殺に関わった(現場で虐殺の指揮をした)ものが殆どであり、彼らを「英霊」「戦争受難者」として祀ることは、「反省」とか「平和を祈念する」事とは明らかに反する。そのような事実を無視して、一部に「肯定的な側面」があったからと言って、「大東亜戦争」を肯定しようなどという論理は通用しないだろう。
安倍氏もその辺の矛盾を自らも感じているらしく、せっぱ詰まってくると「中国は共産党体制だからその矛盾をそらすために反日的なムードを煽っている。志位さんも中国と同じ事を言っている」などと言いはじめたが、これは「逃げ」であろう。まともな議論の仕方ではない。
また、われわれはつい忘れがちになるのであるが、きちんと見ておくべきなのは日本共産党が満州事変の時から、既に侵略戦争に反対していた勢力であったという事だ。「『共産党』だから中国に味方しているのだ」的な議論をする人がいるが、そのような人達こそ歴史をしっかりと見るべきだ。歴史は必ずしも「国家対国家」の関係を見るだけでは分からないこともあるのだということを。
南京で20万人が死んだ(今でも遺体が出てくるらしいが科学的に検証すればよい。)のはうそで遥かに少ない数だったとする人もいるが、民主主義に立つならばたった一人でも不合理に殺されてはならないはずだ。日本人もその規律の高さを褒め称えた八路軍のように中国人民はその軍隊を称えたのだろうか。
挑発に乗って人を殺して挑発したものが悪いなんてありですか。(全く悪くないわけではないけど・・)
私は日本が自らの行いに対して60年たってもはっきりせずむしろそのことのほうが恥ずかしい。諸外国をみれば、日本がかつて行った侵略戦争を理由に仲良くなんかしたくないとだれが言っているのでしょうか。(北朝鮮だって自分が都合が悪いから持ち出しているだけだと思う。)
安部さんの話は私も見ました。むしろ自らの考えを堂々と披露すればよいのではないでしょうか。できるならね。いつも都合が悪くなるとイメージ(共産党はこわいという)戦略に出るのは自民党の常套手段ではっきりいって聞き飽きたし国民を愚弄している。自信がないのだとしか思えない。
靖国神社なんて日本の歴史の中では昨日今日国家戦略(戦争合理化のための)でつくられた歴史の浅い神社じゃないですか。右翼陣営だとしてもなんでこだわる必要があるのだろう。今も支那事変とかいってるとこだし・・・
東京裁判に問題があったかどうかではなく日本の行いが正しかったのかどうかということが問題の本質だと思う。
こんな定義は初めて聞きました(笑)。
>当時中国への侵略を企図していた外国勢力
これは言いがかりでしょう。実際に侵略戦争を仕掛けたのは日本だけですし、「企図」したかどうかは私は知りませんが(あるのなら史料を紹介してほしいのですが・・・。)、日本「も」アメリカ「も」ソ連「も」などというレベルでは議論はできないと思いますが?
当時中国への侵略を企図していた外国勢力は大きく分けて3つあり、
1.汪兆銘と組んだ日本
2.毛沢東と組んだソ連
3.蒋介石と組んだアメリカ・イギリス
この3勢力が互いに覇を競っていたので、日本「が」侵略した、というよりも、日本「も」侵略した、というのがより正確な表現ではないかと思います。
何かありましたらyojiro5(アットマーク)goo.jpまでメール下さい。
いつも拙い文章なのですが、読んでくださっていただいてありがたく思います!
最近、更新が滞りがちでもうしわけないっす。
これからもよろしく!
また、われわれはつい忘れがちになるのであるが、ちんと見ておくべきなのは日本共産党が満州事変の時から、既に侵略戦争に反対していた勢力であったという事だ。「『共産党』だから中国に味方しているのだ」的な議論をする人がいるが、そのような人達こそ歴史をしっかりと見るべきだ。歴史は必ずしも「国家対国家」の関係を見るだけでは分からないこともあるのだということを。
(引用ここまで)
いつも楽しみにしているBLOGですが、この記事、まったく同感です。