ロスジェネの発言

-Weblog of 三四郎日記

耐震偽装問題、いよいよ疑惑の核心へ。

2005-12-25 17:30:12 | 時事問題
今日になって、耐震偽装マンション&ホテルのうち、23の物件の建設が、大手建設会社によって木村建設に「丸投げ」されたものであった、との報道がなされた。

「姉歯」23物件、大手から木村建設に“丸投げ”(読売新聞) - 12月25日11時21分更新-Yahoo! ニュース
大林組に“名義料” 大阪の偽装ホテル 工事は木村建設に丸投げ2005年12月25日(日)「しんぶん赤旗」

特に注目されるのは『しんぶん赤旗』の記事。

この記事が言っているのは、施主(JR西日本子会社・ジェイアール西日本デイリーサービスネット)が「総合経営研究所」のコンサルティングを受けて「大林組」をスルーして「木村建設」に施工させる際に、「安上がりだが耐震性のないマンションの建設」を「JR西日本・・・」が主導していたのではないかと疑われる、というものだ。そうハッキリとは書いていないんだけど、「赤旗」がそう考えているのは間違いない。もっとはっきり言うと、一部の耐震偽装ホテルの建設については、施主・建設業者・コンサルの三者がぐるになって「耐震偽装ホテル」を作っていたのではないか、という疑惑も出てきたということだ。

さらに、コレを裏付けるかのように、ナニげに今日の「きっこのブログ」に重要なリーク情報が掲載されていて、今日の報道を“ナニげに”フォローしていたりするのだ。びっくし。

それは、「某建設会社OL」→「きっこ」への情報提供メールの中に出てくる。「ビジネスホテル」や「マンション」だけじゃなくて「賃貸マンションの建設」にも総研が関与しているんだ、という内容のメール。このメールで重要なポイントは、賃貸も含めた「マンション」建設にも総研が関与しているのは、建設業界の中では常識であることが読みとれてしまうことだ。で、この情報を今日の『赤旗』などで報じられたことと総合すると、「大手」の施主・ゼネコンも「総研」の事を認識していて、デタラメな工事をすると分かっていながら「木村」などに丸投げしていたのではないか、という疑いを持ててしまう。まあ、そこまで追求できるほどハッキリとした情報がリークされていないので“疑惑”の段階で止まっているのだなー、というところまでは分かるって事。

(もっとはっきり言うと、「ヒューザー」と「総研」との間にも関係がある可能性があるということ。「姉はルート」とか「総研ルート」とか言っているが、そんなのは今回の事態の一部を切り取ったにすぎない、ということ。)

一般的には、今回の「耐震偽装」をめぐる様々な問題は、建設業界全体を巻き込んだ「構造的な」欠陥から生じたということが明らかになりつつあるという事がいえる。恐らく、アヤシイのは大林組なのではないかと思うが、それは今後の展開を待ってからということになろう。ゼネコンは、当然、自民党などの有力政治家と癒着しているので、証人喚問でヒューザーの社長にまずいことを喋られると困る。官僚や公明党議員にとっても頭の痛いところだろう。公明党や自民党の議員がイヤにこの問題追求に消極的である理由がようやく見えてきた。

-------------------------------------------------------------

ブログランキングに参加しています。このロゴをクリックするとこのブログに一票を投じることができます!

最新の画像もっと見る