7/8(月) NHK-FMのクラシック番組を中古で手に入れたSansui TU-D607(1979年製、4連バリコンチューナー)で毎日聞いていたが、チューナーが突然不調となった。ハンダクラックかもしれないとそれらしき個所を再ハンダしても直らず。部品が逝ったか? ネットでTU-D607の修理を探したがいい事例が見つからなかった。お手上げ。
ということで、バリコン式アナログチューナーより基本的にスペックが上の、ネットで評判がいいSony ST-S333ESXⅡ(1987年製、シンセサイザーチューナー)を入手。シンセサイザーFMチューナーはインターネットが本格普及する前の1980年代のものが国内メーカーも力を入れていて一番いいようだ。
早速ST-S333ESXⅡが届いたので、脚も付け替え接続し音確認。しっかり音は出た。満足。(上:Sony ST-S333ESXⅡ調整後、下:Sansui TU-D607)
自宅マンションの壁コンセントに東京ベイネットワークのTV端子が来ており、NHK-FMは84.4MHzで配信されているが、接続直後は84.2MHzでNHK-FMを受信(STEREOランプ表示OK、チューニングレベルは最大を示している)している。音的には満足だが、表示が0.2MHzずれているのが気に食わない。
ネットでST-S333ESXⅡのチューニングずれを調整している事例(同調点調整)がありさっそく上部カバーを外し調整を試してみる。
基盤の中央左下にあるIC(SANYO LA1235)の7ピンと10ピンの電圧が周波数83MHzの時0±20mVであればよいようだ。
早速チューニング表示を83MHzに合わせテスター棒をLA1235の7ピンと10ピンにあて電圧を測定。0Vではないので下のトリマーIFT205のボリュームを回し0Vになるように調整。
しかし相変わらずNHK-FMは84.2MHzで同調表示している。直らず。
国内で販売されているFMチューナーは76MHzから90MHzがチューニング範囲で83MHzはその中央点で、そこを0Vにするのが同調点調整のキモであるようだ。
同調表示がずれままで83MHz表示してもそこは中央点ではないと思い、0.2Mhzずれているので82.8MHz表示をさせ、ここでLA1235の7ピンと10ピンで0Vにすれば同調表示が正常になるのではとトライ。ビンゴ。直りました。(本来の調整は標準信号発生器(SSG)で83.0MHzを発生させそれに合わせなければダメなようですが、とりあえず素人調整です)
NHK-FMが84.4MHzで表示され、STEREO表示OK、チューニングレベルも最大で音も文句なし。うーん自己満足。
不調のSansui TU-D607もネット情報を粘り強く探し、何とかステレオで音が出るようじっくり時間をかけて修理していきます。