日本の屋根裏人のワイコマ日記です

日本の屋根と云われる北アルプスの山々は、世界遺産の富士山に次ぐ名峰の数々、この素晴らしい環境の麓から発信する日記です。

国民医療費を考える

2018年04月22日 07時26分52秒 | 日記
国民医療費の現状について確認してみました。
国民医療費は前年比1兆5000億円増という記事
厚生労働省国民医療費の統計から「国民医療費」
の全体と診療種類別に分けて「一般診療医療費」
「歯科診療医療費」「薬局調剤医療費」、さら
に「人口1人あたりの国民医療費」と「国民医療
費の対国民所得比(国民所得に対する国民医療
費の割合)」の推移が危うくなってきました。
国民医療費は医療機関等で傷病の治療に要した
保険診療費用を推計したもので、患者の実費分
(3割等)ではなく、医療保険給付分等も含めた
全体の費用(10割)のことです。
平成27年度の国民医療費は42兆3000億円で前年
より3.8%(1兆5000億円強)増えています。
勿論、過去最高額です。10年前と比べたら9兆円
増(27.9%増)、20年前と比べたら15兆円増
(57.2%増)と、超急激に増えています。
国民医療費を1人あたりで算出しても同様に増
え続けています。平成27年度は33.3万円で、前
年より1.2万円増、10年前より7.4万円も増えて
います。人口が増えて国民医療費が増えているの
ではなく、高齢化等の影響により一人一人に使う
医療費が増えているのが現実です。今後もこの
傾向が続いていく可能性が高そうです。
前年比9.6%増、薬局調剤医療費の伸びが物凄い
このなかで医療費が前年に比べて一番増加して
いるのは一般診療医療費の約8000億円ですが、
増加率で見ると薬局調剤医療費で、わずか1年で
9.6%(約7000億円)も増えています。平成11
年度までは歯科診療医療費より少なかったですが
あっという間に歯科診療医療費の3倍弱にまでな
りました。10年前からの増加率を比べてみると、
一般診療医療費は22.6%増、歯科診療医療費は
9.8%増に対し薬局調剤医療は75.0%も増えて
います。20年前と比べると、一般診療医療費は
39.9%増、歯科診療医療費は18.7%増に対し、
薬局調剤医療は実に530.5%も増えています。
薬局調剤医療費の増加は、医療の高度化に伴い
高額な薬を使う機会が増えていることも影響し
ているようです。国民医療費は増え続けていま
す、このままのペースが続いて医療保険制度は
持続していけるのでしょうか?国民所得に対す
る国民医療費の割合が平成21年度に10%を超え
平成27年度には10.91%まで上がってきていま
す。さらに負担感が増していけば、消費にも大
きな影響が出るはずです、一刻も早く根本的な
制度改革が必要なのではないでしょうか。

10日ほど前の信州の朝の散歩道での桜
























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コメント (8)
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