アルテ・カペレ練習日記

ドイツ風小ブラスバンドの楽しみ

バッハの楽団のトランペット奏者 1

2006-12-23 18:07:09 | 音楽
トランペットを演奏している人にとって、歴史的に興味のある人物は、バッハの下で数々のカンタータ、ミサ曲、オラトリオ、そして超難曲ブランデンブルク協奏曲第二番を演奏したゴットフリート・ライヒェ(1667~1734)でしょう。

この絵はバッハの肖像画も描いた、ハウスマンの手によるもので、1727年に描かれています。

右手に持っているトランペットはホルンのように巻かれていて、名前はクラリーノトランペット、バロック時代にドイツで流行ったトランペットです。

絵の楽器は当時のD管に、1音下がるクルークを付けてC管にしたもののようです。
メーカーはハース(初代ヨハン ビルヘルム ハース又は二代目ボルフ ビルヘルム ハース)の物のようです。管の長さは伸ばすと250センチ前後になると思われます。

この時代バルブシステムはなく、演奏者の息の速さと唇の振動数で音程を作っていました。(指穴もなかった。)バルブシステムは1810年以降にならないと出現しません。

ちなみに、当時できたてのシングルリードの管楽器の音が遠くで聞くと、このクラリーノトランペットの音のように聞こえたので「クラリネット」と言う名前がつきました。

バッハは身近に、トランペットの名人がいたので自分のイメージどうり思う存分、むつかしいトランペットパートを書いたのだと思います。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 12月17日練習でした。 | トップ | バッハの楽団のトランペット... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

音楽」カテゴリの最新記事