アルテ・カペレ練習日記

ドイツ風小ブラスバンドの楽しみ

野ばら

2007-02-01 11:49:38 | 音楽
野ばらの歌詞は日本では近藤朔風(シューベルトの曲)、勝承夫(ヴェルナーの曲)が作詞していますが、原曲はゲーテが詩を作りシューベルトやヴェルナーが後から曲をつけたものです。

若き22歳のゲーテは、シュトラースブルク(今のフランス、ストラスブール)の大学で青春を謳歌していました。この時牧師の娘フレデリケ・ブリオンと恋仲であったのですが、結局は彼女のもとを離れました。
そのいささか後ろめたかった恋愛体験から、この詩を生み出しました。

Heidenröslein  野ばら

Sah ein Knab’ein Röslein stehn, 少年は見つけた小さなばらを
Röslein auf der Heiden,        野に咲く野ばら
war so jung und morgenschön,   ばらは若々しく朝のように美しかった
lief er schnell, es nah zu sehn,  少年は間近に見ようと駆け寄った
sah's mit vielen Freunden.    心うれしくそれを見た
Röslein,Röslein,Röslein rot,     ばら ばら 赤いばら
Röslein auf der Heiden,        野に咲く野ばら

Knabe sprach:Ich breche dich,  少年は言った「おまえを折るよ
Röslein auf der Heiden!       野に咲く野ばら」
Röslein sprach:Ich steche dich, ばらは言った「あなたをさすわ
daß du ewig denkst an mich,    いつまでも私を忘れないように
und ich will's nicht leiden.     折られてしまうのはいやだもの」
Röslein,Röslein,Röslein rot,     ばら ばら 赤いばら
Röslein auf der Heiden,        野に咲く野ばら

Und der wilde Knabe brach     そして乱暴な少年は折ってしまった
's Röslein auf der Heiden;      野に咲く野ばらを
Röslein wehrte sich und stach,  ばらは抵抗してトゲを刺した
half ihm doch kein Weh und Ach, 「痛い」も「ああ」も無駄だった
mußt' es eben leiden.        結局は折られてしまったのだ
Röslein,Röslein,Röslein rot,      ばら ばら 赤いばら
Röslein auf der Heiden.         野に咲く野ばら

ドイツ語が少しわかると、この詩の素晴らしさがわかると思います。

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1 コメント

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Unknown (よぅ☆)
2007-02-04 20:37:57
ドイツ語分からないけれど・・・。やっぱり野ばらって素敵な曲ですね。もちろん歌詞も。

そういえば昨日新宿武蔵野館で「敬愛なるベートーベン」を見て来ました。第九のコーラスが入ったところでもう感動しました。確か架空の人物が加わったお話だったのですが本当に改めて第九ってステキと思いました。

本当は松平健さんが出演していた「バルトの楽園」もみたかったのですがその時は一生懸命勉強していたのでもう終わっていました。あっ今も勉強してますよ!笑。それにまだDVDも高いので安くなったら買ってみようとおもいます♪
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