高尾山麓日誌

東京、高尾山麓付近に暮らす日常から、高尾山の状況や、高尾山・八王子周辺地域で気付いたこと、周辺鉄道情報などを掲載

1956.3.1現在 国鉄電車配置表 (地方線区)

2015-12-16 20:05:24 | 旧型国電

 1956年3月1日現在の、国鉄電車配置表 (東鉄、大鉄、天鉄を除く) を掲載します。情報元は鉄道ピクトリアル1956年6月号です。

 

区名 車種 形式 車号 形式別 車種別 区別
仙台
(仙セン)
モハ 11 1, 2, 12, 14, 34, 84, 102, 105, 106-111, 118, 150, 435, 449, 467, 479, 505 17 31 47
12 2, 3, 10, 12 4
2320 2320-25, 2327-2330 10
クハ 16 5, 101, 159, 202, 204, 207, 250, 400, 466 9 16
6310 6310, 6311 2
クハニ 7310 7310, 7311 2
サハニ 7900 7900-7902 3
富山(運輸区)・城川原電車庫
(金トヤ)
モハ 1300 1301, 1302 2 9 13
1310 1310 1
1600 1600, 1601 2
1700 1700 1
2020 2020, 2021 2
2320 2326 1
クハ 5300 5300, 5301 2 4
5530 5531 1
6000 6000 1
富士 
(静フシ)
モハ 11 52, 216 2 26 51
14 2-5, 7, 14, 16, 17, 34, 40, 41, 43, 27, 30, 38, 101, 110, 111, 114, 116 20
41 16 1
モハユニ 44 1, 2, 100 3
クハ 16 451 1 25
47 1-3, 5-9, 11-13, 61, 65, 67, 100-116(偶数) 23
クエ 9120 9120 1
豊橋(機)
(静トヨ)
モハ 11 0, 8, 214 3 22 39
14 1, 6, 18-21, 24, 25, 28, 29, 31, 32, 15, 100 14
モニ 13 24-26 3
3200 3200 1
3400 3410 1
クハ 16 119, 151, 161, 441 4 17
18 1, 2, 10, 11, 51, 53 6
クハユニ 56 1-4, 11, 12 6
サエ 9320 9321 1
中部天竜 (機)
(静チウ)
モハ 14 9, 42, 44, 45 4 4 9
クハ 18 15 1 5
47 57, 59, 63 3
サエ 9320 9320 1
伊那松島(機)
(静ママ)
モハ 11 212 1 19 38
14 10, 23, 35-37, 39, 13 7
1200 1200-1210 11
クハ 16 435 1 19
18 13 1
47 23 1
5500 5500 1
5800 5800-5804 5
5900 5901, 5902 2
6110 6112 1
クハニ 7200 7200-7203 4
7210 7210, 7211 2
サエ 9330 9330 1
北松本
(長キマ)
モハ 11 7, 37, 38, 117, 120, 122, 154, 401, 431, 447, 474 11 15 24
12 0. 1 2
モハユニ 44 3, 4 2
クハ 16 100, 110, 121, 156, 160, 203, 208, 209, 414 9 9
大垣
(名カキ)
モハ 80 102-117 16 18 34
40 50, 69 2
クハ 86 69-80, 82, 84 14 16
16 454 1
サハ 87 12 1
府中町
(岡フチ)
モハ 11 3, 5, 27, 31, 54, 73, 103, 104, 107, 109, 111, 475 12 14 26
1520 1521, 1522 2
1610 1610-1612 3
モニ 13 31, 32 2
クハ 5300 5302 1 12
5310 5310 1
5600 5600, 5601 2
5610 5610, 5611 2
6020 6020, 6021 2
6110 6110 1
6120 6120 1
5520 5520, 5521 2
横川
(広ヨワ)
モハ 1500 1502, 1504, 1510, 1520 4 14 24
1620 1620, 1621 2
2000 2000-2004, 2006-2008 8
クハ 6000 6003 1 10
5550 5550-5552 3
6010 6010-6013 4
5500 5501, 5502 2
宇部
(広ウヘ)
モハ 11 105, 119-127(奇数), 151, 156, 215, 217, 219, 225, 237, 239, 403, 411, 415, 421, 423, 439, 453, 466, 480, 493 24 31 55
12 11, 15, 17 3
モニ 13 35-37 3
3200 3201 1
クハ 16 102, 108, 113, 116, 118, 163, 200,201, 205, 206, 251, 252, 254, 406, 410-418(偶数), 432, 440 20 24
5530 5531 1
5510 5510, 5511 2
2000 2005 1


 この表にある線区は、幹線的性格をもつ東海道線用の車輌が配置されていた名カキを除きすべて買収路線です。この頃は、まだ地方線区に買収国電が残っていた時代で、 事業用を除いて考えた場合、身延線と大糸線を除きまだ残っていました。ただ、すべてオリジナルの車輌が残っていた訳ではありません。仙石線は離れていたためか、基本宮城電鉄車が残っていましたが、サハニは伊那電鉄のものです。富山港線はオリジナル車(富岩鉄道)はなく、すべて宇部、豊川、鳳来寺、南武などからの寄せ集め部隊。飯田線 (伊那松島区) は、三信鉄道、伊那電鉄のものと富士身延からの捻出車、一部鶴見臨港車入っていました。福塩線は、鶴見臨港、豊川、宇部などからの寄せ集め、可部線(旧広浜鉄道)も鶴見臨港、豊川、南武からの捻出車、宇部線は一部クハに鶴見臨港、南武の車が残存、但し宇部車は富山港や福塩線に転属になっていました。
 なお、買収国電が多く残っていた線区は、下記にあるように、大半はまだ1500Vに昇圧されていない区間もしくは昇圧されて間もない区間です。それでも福塩線などはわざわざ省型のモハ11を降圧して配置していたようです。一方鶴見臨港の車輌は結構重宝がられたらしく、かなり後まで事業用として残っていました。
 大糸線は早くに国鉄型化されていましたが、おそらく信濃鉄道引き継ぎの電車は木造だったためと思われます。
 当時の地方線区の主流は17m車で、地方線区にいる20m車は静岡地区で横須賀線からクモハ14とコンビで流れてきたクハ47や、モハユニ、クハユニが目立つ程度です。何せまだ当時山手線の主力は17m車だった時代です。その中では、いち早く富士区に配置されたモハ41016 (先日紹介したクモハ41800の前身) が買収地方線区唯一の通勤型20m車として異彩を放っていました。

 また名カキを含むこれらの地方線区の総輌数は255輌と大阪地区のほぼ半分の規模でした。東京地区と比較すると1/8以下の規模です。
 なお、買収国電で買収後昇圧された路線は下記の通りです。
飯田線 (天竜峡以北) 1200V→1500V 1955年
富山港線 600V→1500V 1967年
福塩線 750V→1500V 1961年
可部線 600→750V 1948年 750→1500V 1962年
小野田線  600V→1500V 1951年

 なお、表中の仙台電車区 (初代) は後の仙石線管理所、陸前原ノ町電車区です。また富山運輸区城川原電車庫は、富山機関区城川原支区 (金セワ) だったものが、1955.1.16に富山運輸区発足で傘下の電車庫 (金トヤ) となったようです。



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