地球のことを考えて

ああ、書こう書こうと思っていて、結局こうやってゴールデンウィークになってしまったわけだけれど、とりあえず、忘れないうちに書いておこうと思っている。

アースデイ。（公式サイトはこちら）
これを読んでくれている方のなかには足を運んだ人もいると思うけれど、けっこうな人でにぎわっていた。

環境問題を考えるNGOグループから、ロハスな感じの飲食店、アウトドアメーカー、ヘンプを使ったアクセサリーや服の店などなど。
開催趣旨にあるように、それぞれがそれぞれの方法で地球環境を考えたり、現在の混乱極まりない世界情勢を知らせようとするブースもあったりで、個人的には、参加が初めてだったこともあり、楽しかった。

偶然旅で出会った知人に出会ったりもして、やはり旅人はこういうイベントが好きなのだなあとしみじみしてみたり。


で、まあ、それぞれが好き勝手に地球環境問題のことを考えてくれたらいいのだが、本音を言うと、なんか少し違和感を感じた。

イベントという性格上、ある程度の出展者がみこめないと収支がとれないということもあるだろうし、サイトを見ていると、アースデイのほうでなにか強烈なメッセージがあるわけでもないので、趣旨に賛同を示してくれた方々の出展を拒否するということもできなさそうなので、しかたないところもあるのは、重々承知の上で言わせてもらうと、やはり、地球環境を考えるというイベントのテーマから外れている出展者もけっこういまして。

それに、まじめなことをやっている、立派なことをやっているブースには人が少なく、結構どうでもいい内容のブースや、知名度があったりする企業のブースには人が群がっていたりする場面を見ると、はたして環境問題を考えたいというテーマで参加している人は案外少なかったのではないかと思ったのですよ。

出展者側も、とくに小物類を販売している方々に顕著だったのが、遊びにきた知り合いとただ話しているという状況。これ、けっこうありましたぜ。せっかくお金を払って代々木公園のアースデイイベントのなかに出店しているんだから、販売を優先させろーまでとは言わないけれど、不特定多数の人に向けたピーアールなどをすべきではないか、と。俺んとこはこーゆーものを作ってるぜ、とか、こーゆ活動してますとか、こっちだってそーゆーことを知りたいから行っているわけだし。それが、ただでさえ狭い通路を半分遮ってまで、自分の店の前で、あーひさしぶりー、会うのゴア以来だねーなんて言い合ってるのって、どうなんだ。隣じゃ、なんか興味ありそうに商品見ているお客さんいるのに。知り合いと会うイベントだったら、勝手にmixiのコミュで集めて、どっかほかでやったらどうだ。

あと、来場者のマナーの悪さ。
イベント運営側は、分別ゴミ箱をつくってみたり、使い捨て食器を使わなかったりといろいろな工夫をしていたけれど、それを使う方はどう見ても、マナー悪かったぞ。
禁煙のコンサート会場内で平気でタバコを吸うヤツ、ゴミを放置したまま去っていくヤツ、狭い通路に座り込んで酒飲んでるヤツ、挙句の果てには会場内の一部で勝手に宴会開いちゃって、民族楽器でセッションやっちゃってるヤツ。
ほんと、迷惑だった。
お前ら、代々木公園でも、もっとほかの場所行けよと。
あんまり邪魔なヤツには、どさくさにまぎれて、軽く蹴りとか入れちゃったけどね。てへ。


地球環境を考える前に、隣にいる人間のことを考えろ！

隣人ですら愛せない輩に、地球環境のことなんて考えられるはずないでしょ。

ただ、ヘンプビール飲んで、公園で騒ぎたかっただけなんじゃねーの？って思われても仕方ない、惨憺たるありさまでしたよ、現場は。




「環境問題はなぜウソがまかりとおるのか」などを執筆し、最近テレビでも出ている武田邦彦教授のように、僕たちが考えている環境問題自体がそもそも環境破壊につながっているという考えもあるわけで、こういう地球環境を考えるアースデイのようなイベントがあるならば、今度は逆の立場から反アースデイイベントなんてものがあったら楽しいなと夢想していた。
割りばし業者とか、ペットボトル業者、原子力発電所などなど、槍玉にあげられている企業の意見、聞いたことある？　環境NGOの側からの意見だけを聞いて、真実を勝手に決め付けちゃっていない？
こういう企業のほうが金もってるから、イベントだけの収支を考えたら、成功しちゃうかもしれない。

環境問題でも、チベット問題でも、片側だけからの意見を鵜呑みにするのは、思考停止に近い行為なので、もし本当に興味をもっているならば、自分の主義主張とは違う側の意見も聞いてみる勇気をもたないといけないだろう。

地球、案外壊れてないかもよ（笑）。