『こちらの事情』

今日は、一学年が行事のため授業がないので、時間調整で2時間遅れの出勤でした。

なので、朝こんな↓空をゆっくり眺めることができ、




いつもは、洗い物と洗濯を干して精一杯の家事が、掃除機までゆっくりかけて、余裕を持って出かけることができました


帰ってきたときの空は、くっきり明暗が分かれていました。





ついでに昨日の空は、迫力がありましたよ。










　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　




書いておかないとまたたまってしまうので、読書記録です

こちらの事情 (双葉文庫) 森 浩美 双葉社 このアイテムの詳細を見る

この作者の本は以前こちら→『家族の言い訳』を読みました。

同じく8つのお話が入っている短編集です。

『家族の言い訳』の感想にも書いてありましたが、読んでいると不覚にもポロっと涙がこぼれてしまう場面がやはりあります。
今回も電車の中で本当に困ってしまいました


やはり、ちょっと不幸だったり、ちょっと問題を抱えている家族や夫婦が登場します。

過去の一場面を思い出すことによって、今の立ち位置を確認し、前に進めるようになるお話です。


以下引用します。


【葡萄の木】より　P58～59

ふと気づくと、息子は隣り合った房ばかりにハサミを入れている。
「ねぇ遼、もっといろんな所の葡萄を見てから穫らなくちゃ」私は声を掛けた。
―――中略―――
「この葡萄はさぁ、たぶん家族なんだよ。だから別々にしたら可哀想じゃん」
「そ、そう……家族なんだ……」
息子の言葉に胸をざわつかせたのは私だけだったのだろうか？



【短い通知表】より　P120

「ああ、まぁ、そうだな。でも、もうその機会もなくなってしまった……。ダメ出しされるのは気分のいいものじゃないが、誰かが見ていてくれると思うと安心する。人っていうのは誰からも、その存在を認められないっていうのが一番キツいからな。それは会社も家庭も一緒だ……」



【荷物の順番】より

P264
人の顔に刻まれる皺がすべて笑い皺であったらいいのにと思った。

P277～278
「正文、人は生きていれば色んなことがある。でも、人の手はふたつしかないからね」
「うん？人の手？」
「そんなに多くのことは抱えられないってこと。いくら大事なものを持ってても、もっと大事なものができれば、先に持ってたものは手放さなきゃならない。荷物を持つにも順番があるんだ。欲張ったり無理をすれば、それは大事な荷物じゃなく“お荷物”になるだけ。だから今、お前がちゃんと抱えてあげなくちゃならないのは家族と仕事。親に育ててもらったら、今度は子どもを育てる。世の中は順番なんだから。お前は万由子のために一生懸命働けばいい」




　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　




さすがに地デジ綺麗ですね～

今『ロングバケーション』を久しぶりに再放送しているので楽しみに観ています



明日はもう金曜日

夜ちょっとお出かけします