ヤスぼ~の癒し生活日記

うつ病治療中のやすぼが綴る自分への癒し生活日記。6ヶ月の休職を経て、現在は仕事も趣味も家庭も前向きに取り組んでます!

生きる

2005-02-10 23:55:35 | 私の好きな言葉
生きているということ
いま生きているということ
それはのどがかわくということ
木もれ陽がまぶしいということ
ふっと或るメロディを思い出すということ
くしゃみをすること
あなたと手をつなぐこと

生きているということ
いま生きているということ
それはミニスカート
それはプラネタリウム
それはヨハン・シュトラウス
それはピカソ
それはアルプス
すべての美しいものに出会うということ
そして
かくされた悪を注意深くこばむこと

生きているということ
いま生きているということ
泣けるということ
笑えるということ
怒れるということ
自由ということ

生きているということ
いま生きているということ
いま遠くで犬が吠えるということ
いま地球が廻っているということ
いまどこかで産声があがるということ
いまどこかで兵士が傷つくということ
いまぶらんこがゆれているということ
いまいまが過ぎてゆくこと

生きているということ
いま生きているということ
鳥ははばたくということ
海はとどろくということ
かたつむりははうということ
人は愛するということ
あなたの手のぬくみ
いのちということ


懐かしい詩です。
これは谷川俊太郎の詩です。
小学校の国語の教科書に載っていました。
なぜこの詩を載せたかというと、
最近気になっていたネスカフェのCMが
谷川俊太郎の『朝のリレー』だったので、
彼の詩で他にも何か作品があったなぁ…、
と思って思い出したのでした。
この『生きる』という詩も『朝のリレー』も素敵な詩ですよね。
この年になって読んでみると、
小中学校の時とは比べ物にならないくらい心の奥に響きます。

最近ふと、『生きる』とはどういうことなのかを考えることがあります。
生きたとしてせいぜい80歳くらいだとすると残りは50年くらいでしょう。
その50年間で、いったい自分はこの世に何を残せるのでしょう。
自分の生きた証として、何か残るものはあるのでしょうか。
最近私が出会った30代のとある女性は、その私の問いについてこのように話してくださいました。


50年後、80歳くらいになって自分の人生を振り返ってみて、
「とても充実した、よい人生であった」と、自分で自分を褒めるかもしれないし、
「いろいろダメなこともあったけど、まっ、いっか~」と、楽観視しているかもしれないけど、
とにかくポジティブに自分の人生を振り返れればいいですね。


この話に、私はとても勇気付けられるとともに、何か心がポっと温まりました。
まずは、日々を着実に前進し続け、それを継続することで50年後も輝いていられるよう、
明日からまた新たに『生きる』を実践することにしましょう。