槍ヶ岳・飛騨沢ルートの登山道状況をお知らせします。
標高2550m付近。千丈沢乗越への分岐点。これより上部、特に標高2650m付近~2850m付近にかけての急斜面に雪渓があり、夏道もほとんど隠れています。雪渓を直登するルートを取る場合にはピッケル、アイゼンが必要です。雪の影響を避けるルート選択としては、この分岐点から千丈沢乗越経由、西鎌尾根を辿るルートがあります。
標高2750m付近を行く登山者。
雪渓上でガスに巻かれた場合にはルートを見失う恐れがあります。夏道を示すポールや、雪渓を直登するための目印も所々にありますが、視界50m以下となった場合には確認出来なくなります。また、写真からは伝わりづらいかもしれませんが、上部の雪渓はかなりの急傾斜です。滑落した場合、ストックでは止まれません。必ずピッケルを携行して下さい。
この写真は、上の写真と同じ場所から撮ったものです。30mほど先にピンクの標識リボン(中央やや左手)があるのですが、ほとんど見えません。濃霧時にルートを失った場合には、必ず引き返して下さい。標高2850m付近より上部の登山道に雪はありません。
飛騨乗越からの槍ヶ岳。