やっぱり本が好き@ミステリ

日頃読んだ本の感想・日常の生活など

誘拐児 翔田寛

2008-11-06 11:11:25 | Weblog
終戦翌年の昭和21年、幼児誘拐事件が起きた。だが、身代金の受け渡し場所の闇市で、警察は犯人逮捕に失敗。物語はそこから始まる。15年後、再び事件は動く。生い立ちに疑問を持った青年とその恋人は過去につながる道を必死で探し求め、そこに妙な殺人事件が絡む。悲劇と希望、非情と愛情が交錯する。やがて姿を現す真犯人。第54回江戸川乱歩賞受賞作。

「おまえは、ほんとうの息子じゃないよ。私が誘拐・・・」という言葉を残し母親は死んでしまった。
良雄は真実を知るため母親の過去を調べ始める。
結局、本当の母親ではなかったけれど、この二人の親子の絆は深いです。
心にジ~ンと来ました。