*殻便*[カ・ラ・ダ・ヨ・リ]*2004-2005

コリアン・ディアスポラ・アーティスト Yangjah の日々の旅をおすそわけ。

2004年アンニョン!

2004-12-31 | ひびのたび
今年も波瀾万丈な一年でした。

春まではとにかく自分の技術を生かしてごはんを食べれるようにならねば!と血迷っていて、最後には倒れまくるという事態に。(大して働いてもいなかったのに)
韓流ブームが本格化する前に韓国語関係の仕事からさっと手を引いてほんまによかった。
いわゆるやりがいのある仕事と自分のライフワークを両立できるタイプではないことにやっと気づく。

10年前のように日本から飛び出したいモードになっていたのだけれど、からだのことが気になる。
妹の個展の手伝いをしたり、赤レンガ倉庫のプロジェクトに参加したり、バリ島で過ごしたり、肉体労働系(!?)の早朝バイトを始めたりして、夏になる前にはだんだんとからだも落ちついてきた。
夏、秋、冬と自分のペースで動くことで、大切にしたいことがだんだんとカタチを現してきた。
なによりもパフォーマンスをすることやモノをつくることで生きかえる。
やっぱり自分のしたいこと(自分が「する」ようになっていること)にエネルギーを注ぐことしかできない。
からだで気づくことができた。
あたまでは分かっていたけれど。
からだはすごい。

今年もたくさんの人や自然やモノたちにちからをいただいた。
来年はすこしでもぜんたいが平和に近づく流れになりますように。


今年のうちに

2004-12-29 | ひびのたび
今年のうちにしなければと大掃除が気になっているけれど全く手につかない。
わたしの部屋はアトリエと寝室すべてが一体化なのでモノがあふれている。
掃除をするとなるといつも模様替え状態。
年末になると気が重くなって、掃除から逃げに逃げてしまう。
なんだか自発的じゃないとできないんだよなあ。(ただの言い訳!?)
まだまだ手つかず。

とりあえず、自分の外側の部屋よりも自分の内側のからだからというのが私の本能の声らしい。
数日前からごろごろごろごろしている。
からだのリズムがあるのはもちろんだが、とにかく今までの寝不足をチャラにしようと、寝ることを一生懸命している。
きのうはおばあの部屋の電気カーペットの上で悪寒にふるえながら夕方まで寝ていて、気づいたら全身汗だくだった。
あれ、熱が出てたのに気づいてなかっただけ!?
今朝は微熱があったけど、しんどくなかったから仕事には行った。
それでも昼から夜の9時すぎまで寝ていた。
夕方からおばあに電気をつけたままにされたけど、それでも寝つづけた。(ある意味見事!)
ずっと呼吸が浅かったのが、やっと落ちついてちゃんと深い呼吸が安定してきたみたい。
そして何よりも過食が治った(そうです、寝不足が続くと食べることで補おうとしてしまうのです)

冬眠万歳!!!

明日には掃除にとりかかることができるのだろうか!?

波のひとくぎり

2004-12-28 | ひびのたび
ほんとうに最近おかしかった。
イライラ虫を自分の中に飼ってるようで、落ちつかなく、気だけが焦り、人に当たり、自己嫌悪に陥り、なにも手につかず、ほんとにとほほ状態。

それでも津波の事件を頂点に、わたしの中の波がなんだか変わったみたい。

悪いエネルギーを受けたイライラをまた外に出していたのは、そう誰でもないこの自分。
断ちきるのはこの自分しかいないんだ。
頭では分かっているけど、はっと気づくと自分だけを正当化して人のせいにしている自分がいた。

今朝のバイトで、はっと気づいた。

そして、こころに浮かんだのは
「人の影響を受けてイライラしないでおこう」
「字をていねいに書こう」
(今朝、職場の男の子に「頭いいけど(?)字は汚いな」と言われた)

仕事場でいつも穏やかで信頼してるおじさんにその抱負を告げたら、淡々と優しく接してくれたのでなんだか涙ぐんでしまった。

そしてふたつの決心を大切に大切にしながら一瞬一瞬の行動に接すると、なんだか楽になってきた。

こんなに簡単なことができなかったんだな。

津波の災害、胸が痛む。
それでもとにかく今を生きていくしかないね。





津波と過食

2004-12-27 | ひびのたび
いそがしさから逃げている今日このごろ。
することはたくさんあるのに、パソコンから離れなかったり、おばあの部屋でごろごろしたり、本の虫になったり。大掃除にも小掃除にも手をつけていない。

なんでかなあ、生理前やからかなあ。
鬱気味なんかなあ、冬眠に乗り遅れたからかなあ。

早朝バイトでもだらだら食いながら働き、家に帰ってもおばあと朝食を食べ、おやつの時間にはおばあの炊き出しのような焼うどん(もちろんキムチ入り)をたあんといただき、満腹状態にくるしんでました。脾臓まで腫れてるよお。

テレビ嫌いなのにニュースを見てたら、なんだかはまってしまい、こたつに入る。

津波のニュース。

あああ。

テレビを見ながらいつも「アイゴー、アイゴー」と嘆くハンマ(おばあ)状態になる。
こどもみたいに泣きたくなる。
大好きな海も暴れたくもなるのかなあ。
たくさんの人たちが亡くなったり、ケガをしたんだな。
それをテレビの映像を通して、遠くから見ているわたしがいることが本当に変な感じだ。

ニューヨークのテロの時には、その前からかなりの鬱になった。
今回も数日前からなんだかへこみ気味というかパワー不足だった。

ああ、それでかあと実感した。

新聞で津波のことを知っても、まだそのつながりを気づくことはなかった。

テレビを見たら、すごくしんどくなった。
その後、初めて「ブラックジャック」のアニメを見たら、それもドキドキしてしんどくなった。
漫画は好きなのになあ。テレビのアニメも悪いわけじゃないけど、胸がバクバクする。
妙に意図して刺激的というか、強調しすぎなのは気分が悪くなるのかな。

ちょっとダウン気味だったけど田口ランディさんのブログを見たら、津波のことが書いてあって、なんだかほっとする。混乱している私がいるのに、ちゃんと言葉で表現している人がいる事実に安心する。

内臓も不安だったのかな。地球がバランスを取ろうとしてるように、わたしのからだの中も不安定になったりもする。食べ過ぎで気分悪かったけれど、今はなんだか心持ちすっとしてきたような気がする。

今年の6月にバリに行った時に、バリアン(シャーマン)のおばあに会ったら、海のそばに住むのがいいと言われた。
今はいわゆる絵になるような海ではなく大阪湾の近くに住んでるけど、それでもやっぱり海を感じる。
安心感を与えてもらってる反面、畏敬の念も絶えず感じる。

インド洋よ、深く呼吸して落ちついてください。