*殻便*[カ・ラ・ダ・ヨ・リ]*2004-2005

コリアン・ディアスポラ・アーティスト Yangjah の日々の旅をおすそわけ。

最高のアート

2004-12-25 | ひびのたび
きのうはクリスマスイブ。
クリスマス教徒ではないのでそんなに感慨もないんだけど、母のリクエストで「フルーツタルト」をつくることに。

まずは早朝バイトの帰り道、果物の問屋さんに寄って、デコレーション用のイチゴとキウイを買う。顔見知りのメキシコ人のお兄ちゃんに「何するの?」と聞かれる。

家に変えると、昨晩母が仕込んだおでんがあって、だらだらもりもり食べる。

充電して(食べ過ぎて逆にしんどなったかも!?)やっと仕込みにとりかかる。

さあ、タルト生地!
粉は薄力粉だけではなく、ハトムギ粉をどっさり入れる。
生地をまとめたら、冷蔵庫でねかせよう。

カスタードクリームもつくっておかなきゃ。
液体がだんだんとろりとろりしてくる流れっていいよねえ。

カスタードには卵黄しか使わなかったので、卵白をつかってスポンジをつくることに。
すべて即興!
そうです。いつもひらめきと流れにまかせているのですねえ。
ただのスポンジじゃあおもしろくないので、バナナココアケーキにする。(というか「なる」)

ガスオーブンにタルト生地もスポンジ生地も3段いっぱいにして焼く。
うーん、いい感じ。

と思いきや、やっぱりなにか忘れるよねえ。
タルト生地に重りをのせるのを忘れていたあああ。
ちょっとふくらんでしまったわ。

どんなことが起こってもへこまず、逆手に生かしていくのが腕の見せ所!?
ちょうどタルトをたくさんつくったのでカスタードが足りなくなりそうだったのが、ふくらんだことでバランスよくなったよ。
ほっ!

冷まして、クリームやフルーツを盛り付けたらできあがり!

すべての流れが一貫していて、みんなが「おいしいね!」って笑顔で食べてくれて、
「うーむ、料理は最高のアートだなあ」としみじみ再発見。
なんかすかっとするのよねえ。

節目に向き合う

2004-12-21 | ひびのたび
冬至にふさわしく、今日のキーワードは「節目」。

久々に四天王寺の市に行った。
さぶくなるとさすがに自転車での遠出はきつい。
着込むから動きにくいのかな。

たくさんの人で市が賑わっていたけれど、なんだか購買意欲は湧かず。
糸を3カセと、Tシャツを買った。
なんだか小腹が減って、お好み焼き(100円!)と豆乳ドーナツ(偶然会った友達のオススメ)を食べた。

2時過ぎに天王寺で友達と待ち合わせ。
ひさびさにゆっくり会える。

いつも濃密な時間を過ごすので、今日は気をつかわないファミレス系のお店へ直行。
メイン、デザート、食後のお茶までを話しながら楽しんだ。

そして、彼女に占いをしてもらう。

そう、彼女はわたしの最も信頼する占い師(本人はまだまだと言うけど、かなりのプロだと私は実感!)なのです!
もともと占いには縁がなく信じてなかったんだけど、今は機会があれば彼女にカウンセリングのようにみてもらっている。

まずは来年のことをタロットカードで占ってもらう。

かなりきびしめのカードが出てドキドキ。
「今年はかなり八方ふさがりの年だった」と言われ、なんだかホッ。

「今はその過去を振り返っている状態。
 来年は運気があがるみたい。
 ただ異性関係には気をつけるように。
 精神的なモノを重視するように。(フェロモンにあやつられてはいけない!)
 本当の愛情を知ること。
 あらゆるバランスを大切に。
 節目の時だからこそ、気を抜かず自分にきびしく!
 問題の原因は自分の内側にあることを忘れない。
 迷わないこと。」

次に、どこで生きていくべきか?をみてもらう。

「どこにいるかは問題ではない。
 人としてまっとうに生きられるかが論点。
 うまく楽をしようという態度をやめること。
 真の意味で自立するということ。
 巧みに欲を出さないこと。
 過去のことは気にしない。
 前向きに小さなことから行動を起こす。
 ちょうど今が節目。」

最後に、恋愛についてみてもらう。

「今までのよくない傾向
 1.フェロモンにまどわされる
 2.一見落ちついてるようで、実はそうではない人に惹かれやすい 
 3.相手にふりまわされやすい
 
 精神的なコミュニケーションを大切に!
 恋愛もちょうど節目の時。」


すべてにおいて、自分の今までの価値観から自由になることが必要みたい。
自分の癖みたいなものに気づいて、そこからはなれるってことなのかな。
節目、節目、節目。

目をそらすことはできないよ!

かなり濃い冬至の日でした。
 
 




春にむかって

2004-12-21 | ひびのたび
今日は冬至。

ちょうど昼と夜が半分ごっこの日。

なんだか今日は希望がからだにあふれている。

いろんなモノのバランスがうまくとれる日なのかもしれない。

自分の中の陰陽がすっと見える日なのかもしれない。


*Journey*

2004-12-17 | ひびのたび
きのうは久々にEagle Tribeのワークショップへ。
ネイティブアメリカンのシャーマニズムに伝わる一種の瞑想方法みたいなもの。横たわり、シンプルなドラムのビートをからだ全部で感じながらjourneyと呼ばれる旅をする。

去年の秋ごろからちょこちょこ顔を出していたのだけれど、夏頃から時間ができず、数カ月ぶりに参加した。今年最後のjourneyだと知ってなんとか時間をつくって出かけていったのだ。

いつからか、いろんな縁でアニミズムやシャーマニズムに興味を持つようになっていた。
原始的なちからに敬意を感じるようになった。
自分がちっぽけな存在で、それでも世界をかたどるひとつなのだということ。

きのうはまず一回目のjourneyで「遠くにいる人を援助する」というテーマを選んだ。
気にかかる友達に今できることはこれかなと予感したから。

まずは蝋燭だけが灯る部屋に横たわって、ドラムの音をからだ全体で感じる。
そして友達が横たわっている状態をイメージする。
彼女はなぜか水たまりのようなところに横になっていた。
なんだか浮かんでいる感じ。
今の彼女の状態を知っているだけに、水がきれいか濁っているかどうかは怖くて目をそらした。

次に、下の世界(lower world)に降りて行く。
わたしは石垣島の海岸の崖っぷちをいつもイメージする。
ばしゃんと飛び込んで水中にもぐるとトンネルの入り口がある。
その闇を通り抜けると光が差してくる。
光に向かって、すぽんとからだを下の世界へとまかせるのだ。
下の世界は、今の世界とは違う次元らしく、人を守ってくれるパワーアニマルという動物たちに会える場所なのだ。

下の世界につくと、時空を越えて到達したので、しばらく自分がどんなところにいるのかわからなくなる。
きのうは森の香りがした。湿り気のある香り。
そして、自分は小人か虫にでもなったみたいに、小さな葉っぱが頭上にあった。

横たわっている友達に持って帰ってあげたいものは、直感で葉っぱに宿る雫だと分かった。雫を持っていくのはむつかしいので、葉っぱを拝借して、その上に集める。

そして横たわる彼女の上に葉っぱをのせる。
後は自分自身を下の世界と葉っぱをつなぐパイプのようなものだとイメージする。
そうするといつのまにか雫をしたためたたくさんの葉っぱが彼女を囲み。重力を失ったように浮かんだり、移動しはじめた。
なんだか祝福されていて自由な感じがしたからほっとした。
きっとうまくいったんだな。


2回目のjourneyは「2004年を振り替える。2004年の意味」という共通のテーマで。

ドラムの音に身を任せ、下の世界へと降りて行った。

まず到着した世界は、私には珍しく無機質な世界だった。
ガラスか雪の壁や地面を感じた。
不思議と冷たかったり淋しい印象はしなかった。
ただただ純白というか透明というか、うつくしい世界。

いつのまにか、そのガラスか雪の壁や天井がわたしのからだに押し迫ってきた。
「ああ、今年の始めはこんな感じだったかなあ」と客観的にみつめた。
そうするとあっという間にその箱のようなものは急速に広がって、もう見えないくらい大きな世界になった。

今度は思いきり駆け出したくなった。
目的もなく。
子どもみたいに。
走っては止まり、走っては止まり。

すぐにそれにも飽きてただその時空に身を任せていると、自分のからだが卵みたいに包まれた。
閉鎖的な殻ではなく、守ってくれるシェルターのようなもの。
他の存在も同じように包まれていて、お互いの一部が重なり合ったりもする。
触れあう、理解しあうってこういうイメージなのかなと実感。
そう感じるといつのまにか、たくさんの卵がぷかぷか浮かんでいた。
はっきりは見えないけど、人だけじゃなくて動物やいろんな存在がいる。
なんだかとても安心できる空間だった。

はっと我に帰って、テーマが今年を振りかえることだと思い出し、もうちょっと具体的にイメージしてみようと思った。
すると、自分を取り巻くエネルギーが渦を巻いて、すっと細い形をつかさどった。
そして、あっという間に縮んだり、伸びたり、不思議な運動を繰り返した。
時間と空間の不可思議さを感じた。

なんだか全体的に明るいjourneyだった。
不安な感じはこれっぽっちもなかったからだ。
そして、からだの隅々までエネルギーが満ちあふれるのが感じられた。
ちょうどいいからだの重力感で存在してる確信がした。


今年最後のjourney。
みんなでそれぞれのjourneyをシェアしあった。
他の人のjourneyの体験を聞くことで、なんだかエネルギーをもらえる。

ちょうどきのうはスタッフのaakoさんの誕生日。
先生がケーキを買ってきてくれたので、みんなでいただく。
おめでとう!



こころの波乗り

2004-12-15 | ひびのたび
今日は気になってる大切な友達と会う約束をしていたけど、出かける準備をしても、どんよりした顔から抜け出せない自分がいて、どたキャンしてしまった。ごめんなさい。

今日のわたしはかなりのエネルギー不足だった。

早朝バイトでもなんだかイライラしてる瞬間が多かったし、おかしかった。

こんな日には電車を乗り継いで、京都まで出かけるのは一大決心がいる。

気のめぐりがちょっとでもよくなるように足元をぬくめながら横たわったり、
着たきりスズメだったのを気分だけでもおしゃれしようと心掛けたり、
戸を開けて明かるい日差しとあたたかな空気を確認したり、
自分を盛り上げようとした。

だけど駄目だった。

思いきって、キャンセルのメールを打ったら、なんだかほっとした。

今日はひきこもりたい日だったんだなって分かった。
ううん、知ってたけど、無視してただけかな。

それから話したいことがある友達に電話をして、ここ数日の出来事を話した。
自分ひとりで抱え込んでいたら、いつのまにかゆがんでいくこと。
さらっと人に話すだけでただそれだけの事実として存在し、一人芝居をしなくてもすむこと。
いろんなことを再確認した。

そしたらなんだか元気が出て来て、溜まっていた用事をしようって気になったり、ひとりで好きな音を大音量でアホ踊りしたり(ああ、最高!舞台の踊りとはまた違うのだ!自分だけのためのダンス!)

なんだろな、なんだろな。

こんな風なこころの波乗りがわたしの日常です。