市都市計画課が実施している色彩調査に、後学のため参加させて頂いた。
色彩は景観形成に最も関与する属性の一つである事は疑いない。
調査は、以前市が住民にアンケートをとった際にあがってきたポイントを対象とし、これらを塗装用のカラーチャートでチェックし、マンセル表色系で記録していくというものだ(当然チェックした場所の写真も)。
調査件数は2日間で200を軽く越え、都市計画課の手際の良さが光った。
ロードサイド店は思ったとおりケバイ。色彩の効果をよくわかっているはずの塗料店なんかが一番派手だったりもする。
僕のグループは、調査が結構進んでしまったので、予定以外のポイントを探す。知り合いの店もチェック。
これらの調査結果がこれからどう集計されるかが楽しみである。
一つ思ったのは建造物に関しての色彩調査は塗料用のチャートがいいけど、土壌みたいなのは、同じマンセル表色系ならば"やっぱ標準土色帖でしょう"という点だった。
この土色帖は発掘調査では必需品。これを観ながら掘り下げた土の断面を観察し、色調・粒度・形状・異なった土壌の混合比・粘性なんかを記録していく。一つの断面でもサンドウィッチの様に複数の層が形成されている事が殆んどなので、大変面倒なんだこれが...。
考古学を専攻すると、学生の時に助手とか大学院生とか行政の現場の調査員にみっちりと仕込まれる作業の一つでもある。中国で調査をしていた際に、あまりの細かさにあちらの研究者達に驚かれた事があった。
#御覧になりたい場合は、市ならば当然文化課で持ってますよ。>Kさん
実は延岡に来て最初のゼミ生達と、景観色彩のチャートを持って祇園仲通りを調査した事がある。まあ、専門ではないので、ごく簡単にではあるが。その調査結果は第5回(だったか?うるおぼえ)宮崎学生インターゼミナールで、当時の若い衆達にポスター発表してもらった。
##今年は第8回目だそうだけど、そろそろ何か発表しようか。>誰か?
と、この文章を書いていたら偶然、当時の若い衆から電話があった。"月曜日延岡行くんですけど..."と。現在熊本の児童養護施設で働く彼は当時のゼミの中心的存在で、卒論は地域における学生ボランティア活動についてであった。NATSの学生リーダーでもあった。よく飲みに連れて行ったり、ゼミ合宿で豊後高田に行った思い出もある。
そういえばその合宿の時、近くの温泉でどこか会社の社長さんと露天風呂で話した際に、はじめて"うちの若い衆"という言葉を使ったのであった。
ひさびさにヤツとも飲みたいけど、月・火とまた出張。場所はまたまた山形...。
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