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諏訪大社上社本宮 境内社(摂社 末社)🙂😐😐境内社として「摂社」2社「末社」1社「摂末社遥拝所」が鎮まる神社

2020-08-18 15:00:00 | 神社仏閣
軍神・農耕神・狩猟神「お諏訪さま/諏訪大明神」として信仰される「諏訪大社」は、全国に一万社を超えるという「諏訪神社」の総本社で、ここ「上社本宮」(諏訪市)の他に「上社前宮」(茅野市)、「下社秋宮」(下諏訪町)、「下社春宮」(下諏訪町)の「諏訪湖」周辺三ヶ所にも境内をもち、「建御名方神(たけみなかたのかみ)」とその妃神「八坂刀売神(やさかとめのかみ)」を主祭神とする旧社格「官幣大社」、神社本庁の「別表神社」だ。
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「上社本宮」の境内社には、本社の祭神に縁故深い神を祀り、本社と末社の中間に位する枝宮「摂社」2社、本社に付属し摂社に次ぐ社格を持つ枝宮「末社」1社と、「摂末社遥拝所」が設けられている。
 ❖ 出早社  「東参道」の「入口御門」手前右に、境内社の摂社「出早社(いづはやしゃ)」がある。「建御名方神(たけみなかたのかみ)」と、その妃神「八坂刀売神(やさかとめのかみ)」をいう「諏訪大神」の御子神で、「諏訪大社」を総本社とする「諏訪神社」をいう「お諏訪様」の門番神とされる「出早雄命(いづはやをのみこと)」が祭神だ。
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例祭日は10月15日だが、古くから疣石神として、小石を捧げて疣の全快を祈る土地信仰の対象にもなってきたという。なお、この社の右後方樹間に、「本宮三之御柱」を見つけることができる。
 ❖ 大国主社  境内社の摂社「大國主社(おほくにぬししゃ)」の祭神「大国主神(おおくにぬしのかみ)」は、「高天原(たかまがはら)」系の大和朝廷の神々「天津神(あまつかみ)」の主宰神「天照大神(あまてらすおおみかみ)」に対し、「葦原中国(あしはらのなかつくに)」系の土着の神々「国津神(くにつかみ)」の代表的な神だ。
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5月14日が例祭日になっているが、「古事記」によれば「諏訪大社」の主祭神「建御名方神(たけみなかたのかみ)」は、その次子という。
 ❖ 高島神社  「社務所」の左手前に本宮境内社で末社の「高島神社」がある。「大祝(おおほうり)」中興の祖で諏訪藩祖「諏訪頼忠(すわよりただ)公」(1536/天文5年~1606/慶長11年)と、「大祝」で高島藩初代藩主「諏訪頼水(すわよりみず)公」(1571/元亀2年~1641/寛永18年)、高島藩二代藩主「諏訪忠恒(すわただつね)公」(1595/文禄4年~1657/明暦3年)が祭神で、本来の例祭日は9月23日だが、近年は祭神裔参列のもと8月12日に執行しているという。
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現地に「諏訪氏は当大社の御祭神諏訪大神の子孫で上社最高の祀職大祝となり更に藩主として政治を行った」「御祭神は江戸時代初期における高島藩中興の藩主三代の御遺徳を尊びお祀りしている」との案内がある。
 ❖ 摂末社遥拝所  「東参道」の「入口御門」をくぐった右手「額殿」の隣に、1828(文政11)年造営で、2016(平成28)年に国の「重要文化財指定」を受けた「摂末社遙拝所」がある。
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かつては「十三所遙拝所」とも称し、江戸時代までは「上社」境外摂社筆頭社格の「前宮社」で、明治以降に現在の社格となった「上社前宮」や、「所政社」「磯並社」など十三社「上の十三所」、「藤島社」「内御玉殿」など十三社「中の十三所」、「ハ剱社」「小坂社」など十三社「下の十三所」の計三十九所の「摂社」と「末社」を、遠く離れた所から拝む「遙拝(ようはい)」場所だったという。現在の摂末社約100社も、この社において朝夕の遙拝が行われているという。

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