前回に引き続き、今回もシカ皮鞣しのお話で、毛なしバージョンのなめし方です。
なめし方としては、基本、前回ご紹介した方法と同じですので、毛の取り除き方をメインにご紹介させていただきます。
用意するもの
シカ皮1枚、バケツ、石灰、塩(食塩でも可)、毛を入れるゴミ袋
毛抜き作業
バケツに石灰と塩をそれぞれ500gずつ入れます。
この量は・・・ホント適当です。すみません。
これが多いのか、少ないのか、も分からないんですが、この量で毛は抜けるので・・・。
その後、水を2リットルほど入れて、石灰が底にたまらないよう、しっかりと混ぜます。
シカ皮を入れます。
シカ皮全体がしっかり浸かるようにして下さい。
しっかり浸からないようなら、水を足して下さい。
上の写真は、皮が浮いてきてるので、浸かっていないように見えますが、だいたいこんなこんな感じで大丈夫ですが、しっかりと染み込むように混ぜて下さい。
冷凍したシカ皮の場合は、冷凍のまま放りこんでも大丈夫です。
そして1~2日間、石灰に浸けておきます。冷凍の場合は解凍具合もあるので、冬だと2~4日間くらいかな?
浸けるときは、毛の根元(人で言えば頭皮?)まで、染み込むように浸けて下さい。
バケツの中で、皮をしっかり混ぜたり、底に溜まった石灰をかき回したり、時々、混ぜ混ぜして下さい。
浸け終わったら、皮を取り出し、毛を取り除きます。
取り除くとき、僕は自作した木ベラを使ってます。
石灰がしっかりと染み込んだところは、簡単に取り除けます。
どんどん、取り除きます。
完了~
作業時間は1時間半~2時間。結構かかりました。
白い部分が石灰がしっかり染み込んではズルって簡単に取れた箇所。
茶色い部分は、しっかりと染み込んでおらず、手こずった箇所。
この後、肉を取り除く作業になります。
これ以降の作業は、前回の記事「シカ皮なめし 毛付き」をご確認ください。
なお、個人的には、肉を取ってから、毛を抜く作業に入ることをお勧めします。
と言うのは、毛があった方が肉を削ぎ落としやすいからです。
あくまで、僕個人の所感なので、先に肉か、先に毛か、それはお好みで。
なめした後は、こんな感じ。
しわの部分を引っ張りながら、両面をサンダーで磨きます。
シカ皮は、丈夫な上、薄いので、簡単に引っ張れます。
なお、サンダーを使う場合、破かないように気をつけて下さい。
※ちなみに写真のシカ皮は、仕上げが完全に終わっていないものを載せています。
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