新宿・・・八王子・・・
甲府を通り過ぎた記憶はない。
車掌に起こされた時には、目的地に着いていた。
鱗仲間の伊藤さんも、車掌に起こされていた。
伊藤さんに、
“顔に寝ぐせが、ついています。”
と、冷静に指摘されて我にかえった。
“涼しいですね。”
“そうですね。”
伊藤さんの頭の中には、鱗の事しかないだろうから、それ以上は話かけなかった。
チェックインして、最上級の部屋に案内された。
“わー、、、 . . . 本文を読む
新宿駅新南口の改札に着くと、指定席を購入した伊藤さんが待っていた。
ぎりぎり、夕飯に間に合うらしい。
5番ホームの、パープルを基調とした列車にふたり並んで座る。
7割は埋まっているだろうか。
間もなく、列車が走りだした。
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