滝の道

とまってごらん其の道を

ながめてごらん過の道を


滝はみえたかな?

乙字ヶ滝(おつじがたき)

2007年08月31日 | 福島


所在地  福島県 石川郡玉川村竜崎滝山

カーアクセス  東北自動車道須賀川ICから約20分、国道118号沿い"乙字大橋”近辺(無料駐車場完備)。 滝まで徒歩2分です。

 

那須高原に源を発する阿武隈川唯一の滝で、落差は6m、幅は100mにも亘ります。
元禄2年には松尾芭蕉が訪れ、「五月雨の滝降りうづむ水かさ哉」と詠んだことでも知られ、その景観から、小ナイアガラと例えられることも
が、その反面、滝好きの間では非難轟々 
 水がどす黒いぞ
 臭いじゃないか
 はは~ん上流で水量調節をしているな
 釣り人が邪魔だよ
 
そんなに責めなくても、と思いますが仕方ありません。
それもこれも、この滝が日本に100しかない"日本百選滝”のひとつという宿命を背負っているからなのです。人生、そして骨身を削ってでも百選の滝を完逐しようとする人は、日々増加の一途、遠路はるばるやってきて、このありさまでは わかります、その気持ち
そうだ聞くところによると、このあたりは桜の名所、百選にこだわりを持つならば是非その季節に訪れることをオススメします。でもって、喧騒のなかゴミだらけだったりしたら・・・ごめんなさ~い
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大棚

2007年08月08日 | 神奈川


所在地 神奈川県足柄上郡山北町世附(ヨヅク)



カーナビ検索 世附キャンプセンター 
       その先の車両立ち入り禁止ゲート付近に駐車



このところ、山登りだか滝巡りだか判らぬ滝行をしてしまい、
 "山ノボラ~になってしまうのでは"
そんな気持ちが芽生えたのも、事実  しかしそれは・・・
"滝者としてはどうなのか"
"だいいちこれから百名山は無理だ"
"山小屋は汚いそうじゃないか"

そうだっ "林道"を歩こう、山道じゃない舗装路を おもいっきり

そんな悩み多き自分にピッタリなのが、ここ丹沢の大棚沢に位置する"大棚"です。
落差30m程にもかかわらず、丹沢の名瀑の中で、水量は№1とのこと。そして、その滝姿を観るには、約2時間の林道(舗装路)歩きが必要なのです。

さあ準備をして出発です。一応"不老山"への登山(ハイキング?)コースなのですが、人気がないのか登山客は皆無、道中出会うは釣り人ばかり、釣り場としては人気スポットなのでしょう。

  


歩きはじめて5分ほどで、不老山への分岐"夕滝橋(渡っちゃだめよ)"、そしてまもなく"名瀑・夕滝"が川向こうに現れます。
小山をパックリ分けたように、てっぺんから水が落ちています。落差は文句ないのですが、なんか変です。なんであんな頂上から水が湧き出るのでしょうか滝前に行こうと思えばいけるので、どなたか解明してくだされば…



緩やかな登りの舗装林道路をゆったりと歩いていきます。あっ、言い忘れていましたが、道中2ヶ所の分岐(夕滝橋は除く)がありますが、切通峠方面に進めば、だいじょ~Vですから

1時間ほど歩くと、それまで沢沿いだった道が、徐々に勾配をあげていきます。



ここまで来ればもう少し もちろん切通峠方面に向かいます。
鹿発見(素早くて、撮影不可)



"大棚"看板です。滝までかなりあるというのに、ゴォゥ~という曝音
ここから左に急坂を降りていきます。
はっ そういえば歩きはじめて1時間30分 山登りをしたため、わたしは健脚になってしまったのか・・・
やまがかし発見(こわくて、撮影不可)

   

滝場独占 エメラルドグリーンのみなもから顔をあげると、凄まじい水飛翔 さすが丹沢随一の大水量 
二筋の滝口から流れる水が、滝壷でひとつとなり、そこから跳ねるように、わたしのからだに襲いかかる コワいくらいだ
なんとか気持ちを整えて、滝最前線に乗り込もうとするが、そのたび、風と水飛翔に蹴落され、退散

数十分後・・・
“そうか、ここから先は足を踏み入れてはいけないんだ・・・・”

おすすめ名瀑







 
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ドンドコ沢(南精進ヶ滝・鳳凰の滝・白糸の滝・五色ヶ滝)

2007年08月03日 | 山梨


所在地 山梨県韮崎市(鳳凰三山登山道)



カーナビ検索 青木鉱泉(山梨県韮崎市清哲町青木3350)

はじめに言っておきますが、この四滝を日帰りで観るには、かなりの体力・知力・根性が必要です。もっとも山慣れた健脚人からは、「たいしたことないわっ」と罵倒されるかもしれませんが、わたしのような、都会の垢に染まった俗人には、まさしく"修行" ポテチをむさぼりながら、好きなDVDを見るのが至福…なんてアナタ もし行かれることがあるなら、即刻、ポテチ禁止ですぞ
 
さぁ青木鉱泉に着きました。思いのほか立派な建物、なにしろ地蔵岳2764m,観音岳2840m、薬師岳2780mからなる、日本百名山のひとつ鳳凰山への登山道の起点、儲かってるんでしょう 
もろもろチェック指標されたドンドコ沢登山道へ進みます。

 

山シダに被われ、湿気ムンムンの道を抜け、沢沿いへ、そして再度ムンムン街道へと、しっかと登っていきます 山道は上がるほどに、幅が狭くなります。疲れた~、さぁ、そろそろ休憩しよっ と思っても、休憩できそうな場所には、すでに団塊世代の登山パーティ-が
「若いのはさすがやな~
「どうぞ、どうぞお先に~
しかたありません、ひきつった笑顔で登り続けます。



ひたすら登り続けて2時間弱、"南精進ヶ滝”に到着です。
 ううおおぉぉぅ~~~
とりあえず叫んでみたものの、滝の全貌が見えません。画面下の大岩を乗り越えなければいけないのです。岩には、とっかかりがあり、登るのは簡単、でも降りるのが、とっても危険 なぜなら、岩の中央から左が、断崖絶壁・奈落の底 落ちたら、まず助かりません・・・



で…結局、這いつくばりながら乗り越えましたよ。約50m程の二段曝で、とにかく水飛沫が凄いスゴイ これは滝好きなら、見なきゃソンソン、おすすめ 
なんかむしょうに駆回りたい気持ちをぐっとこらえ、例の大岩に向かいます。
「キケンです キケンです…」
車載するGPレーダ-が、取締りが近づくと発せられる音声が、この場面で、わたしの脳内を駈巡ります。第一歩がなかなかでません。なんとか三点確保を心掛け、意を決しなければ… はたから見れば、宴会のツイスターゲームに熱中するオッサンですが、そこに見えるは、柔肌ではなく、岩肌と奈落

ありがとう 山の神様 なんとか降りられました。
でも、あとから来た団塊パーティー まさにヒョイヒョイと昇降していきました。
はいっ、わたし小心者です

素晴らしき南精進ヶ滝をあとにし、さらに山を登ります。
変わりばえのしない坂道をひたすらと… 
「おまえは山が好きなのか?」
「なぜ山頂までのぼらないんだ?」
「もっと楽しい顔をせんかいっ!」
山の神が容赦なく問い掛けます・・・

時折りのぞく空に、ガスがたち込めてきた頃(1時間弱)、鳳凰の滝の看板が現れました。
でも、ここはスルーします。事前の情報収集により、鳳凰と、最後の五色ヶ滝は2番めの看板に従った方が、なにかと都合が良い(疲労?)とのこと。しばらくすると、ほんとに"鳳凰の滝”の標識  
さぁ、どんな滝だ



ガスで見えましぇ~ん
実際、Vの字になった左の部分が幽かに判別できる程度。そのうち見えるだろうと、右側の藪道をはいっていくものの、ガスの気配は強まるばかり・・・
残念 予定では、川を渡渉し、本来観ることのできない向って右の箇所も、この目に焼付けておこうと思ったのだが、それもかなわぬ・・・
撤退じゃ~ いざ、次なる"白糸の滝"へ

目に入るは、延々と続く登り坂。あるときは岩をたよりに、かたや木の根に命を託し・・・ ああっ 山登り キツイよ…でも戻れない



1時間強の登り荒行を終え、辿り着いた"白糸の滝" が、依然ガス地獄
今回は"修行"と悟った今、ガスなどへっちゃらです。あわてず、騒がず、買ったばかりのキャンプ用バーナーで茶を沸かします。ここは見晴らし(霧中だけど)もよく、なによりスペースが広く茶室?に最適です。ちょっと一服、あわてない あわてないっ すると・・・

 

霧が晴れてくるじゃありませんか 
200m程先の遠望になりますが、幅広の滝口から迸る水飛翔は、豪快そのもの。どこが白糸なんだか 命名者の見識を疑わずにはいられません。
30分ほど休憩して、いざ出陣です。

 

キツイ登山が続きます。持参した水は底を突き、沢水をすすります。
だいじょうぶなのか俺 自問自答の1時間後、"五色ヶ滝"の看板が…
覚えてますか はいっ、スルーですよ~  そしてすぐ、2つめの看板  
おおおおおおお~ これがっ・・・



ドンドコ沢滝巡りのクライマックス"五色ヶ滝"です。ちなみに最初の標識からのルートの場合、滝を見上げるようにしての初景、わたしのように2度目の標識に従うと、このように見下ろす形で、全景を目の当りにできます。さぁ、あなたはどちらを選ぶ

   

標高2000mを越えているのに、この水量 驚愕せざるをえない、独特の雄々しい滝姿。
美しすぎる・・・ OHジョセフィーヌ
おまけに特筆すべきは、この広々とした滝前広場 あっちいったり、こっち行ったり、寝ころんだり…滝下直下もいけるんだ 最高だ、おすすめ名瀑

 

僕は忘れない・・・
滝を観ながら食した、骨付きポーク入りチキンラーメン&焼きおにぎり


 
ああぁ、帰らねば・・・、時刻はとうにお昼を過ぎている。
なお、日帰りの場合、五色ヶ滝は2時前には出発しないと危険  私の場合、1時半に下山しはじめて、青木鉱泉に着いたのが、ほぼ5時。道中、木々に覆われて真っ暗なんてとこもありますし、なんといっても、くだりはヒザにくるくる、最後の方はカクカクでしたよ。

なにはともあれ、この"日帰りドンドコ沢" わたしの独断で "滝者(タキモノ)の踏絵"とさせていただきます。
あとちょっとの山頂も見ないで、引き返すなんて、"タキモノ"以外、できることじゃ、あ~りませんよね~








  































コメント (8)
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