MUTYOさん御提供
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所在地
このところ、息を呑む、見たとたん「はっ」とするような滝に行っていない。
思えば去年は良かった。東西南北、日帰り可能な名瀑があちらこちらにあった、百選もごろごろあったじゃないか。名瀑の再訪も考えるが、気がのらない。ひまつぶしのような競馬もまるで当たらない、大枚をドブに捨てているようだ。どうせなら滝壺に捨てたい。
そんなとき、某滝サイトに載った「三沢大滝」(仮称、つまり名前が無い、世間から認知されていない、どうせアタイははぐれ滝)。一筋50m以上ある滝が、ほぼ対照的に並んでいる。数ある雌雄滝を見たがスケールが違うようだ、米子大瀑布がクシャッたといえばよいか・・・・
早速検索・・・んがぁ、情報が少なすぎる。訪問レポはお二方だけ、しかもかなりの錬達者、、それでも往復8時間はかかる。
心配したロ―プの必要はなく、基本的に沢を遡上すればよいそうだが・・・
行けるのか、わたしはまだ沢登りをやったことがない。
おまけにクマが出るそうだ。打撃系格闘技には覚えがなく、寝技関節系に自信はあるが、熊にはどうだろうか?
「迷わず行けよ、行けばわかるさ」
熊スプレー調達(ホルダー込みで¥15000弱、アイタタタッ~)
もうあとには引けない。
林道終点到着。朝5:30出発。
いきなり分岐、仕事道or沢に下るか?
危険な匂いを避け、沢に向かう(たぶん正解)。急斜だが虎ロープあり。
広がる河原、指標らしきものは皆無。上流目指して突き進む。
堰堤越えは5ヶ所、左岸のがけ崩れが生々しい。
最後の堰堤前に滝。水がきれいだ。
右岸を進む。怖いが他に道は無い。
崩落地帯が続く。断じて退屈なゴーロ歩きでは無い。
沢靴が良いのはわかっているが、トレッキングシューズでジャブジャブも悪くない(ちょいとすべるが)。
わさびは生で食えるが、わらびはムリだ。
歩きはじめて3時間半、先訪された錬達者のレポにも書いてあった「078」のたいぼく。
もうすこしだ(ああ勘違い)
矢印方向の急斜を登る(ああ早合点)
滝はどこだぁぁぁ(アホや)
登り切った熊笹はびこる広大な斜面には、運悪く所々にテープなど貼ってある。
1時間以上、オロオロウロウロ、やっと沢が支流になっている事に気付き、もとの地点に引き返す。
素直に本沢を上がっていけば・・・
ズンズンズンズン、早くしないと、滝前でくつろげない。コーヒ―が飲めない、カレ―がつくれないじゃないか。
お昼前、疲れきった身体、前かがみの視線をむりやり起こすと、滝の上部が
みえた
「おおおおおおぃやぁぁぁ~」
息を呑み、「ハッ」とした。
想像したよりでかい、100m級だ。
上を見上げる滝はひさしぶり、飛翔が気持ちいい。万年雪がところどころあるが、身体がうずいているせいか寒さは感じない。
早く湯を沸かし、コーヒーをのみながら滝を堪能したいが、時間がないので、滝壺に向かう。飛翔を浴びたい。洗脳してくれ。
しまったぁ~、岩が濡れて、この靴、いやわたしにはムリだ。
無念だが、達成感でいっぱい(クマにも出会わなかったし)。
滝を観始めて1年とチョット、こんなわたしでもこの難関滝に到達できた。
おみごと これぞ滝の道
わたしのわがままで同行してくださったMUTYOさん、ありがとうございました。
急登の上り方、急斜の慎重な降り方、勉強させていただきました。