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のほほんブログ

今日も今日とて、変わり映えしない日々。
ボケ防止と備忘録にブログをやってます。

読んだ本「妻の終活」

2023年08月23日 | 

妻の終活とは・・
仕事一筋で煩わしい家庭の事や近所づきあいは妻に任せきり、
男尊女卑で亭主関白で仕事を盾に妻に甘え切っていた夫。
その妻が末期癌で余命1年の宣告を受け、うろたえる夫。
一人でやっていけるように家事を教えたり自治会の清掃に一緒に参加させたりする妻。
何も出来なかった夫は、なんとか家事を覚え、近所に知り合いも出来た。
丹精込めて育てた薔薇の世話も教えて、自分が亡くなった後の夫の仕事も出来た。
終末期を在宅でケアするために、娘たちの協力もあり、
それまで険悪だった父娘の関係も徐々に融和していく。
以前、夫は妻を裏切っていたことがあった。妻は気づいてはいたが、
それをおくびにも出さず、しかし、決して許してはいなかった。
最後に夫は娘からそんな妻の心情を知らされる。
恨み言ひとつ言わないまま、自分を気遣ってくれた妻の愛情に
夫は初めて後悔の涙を流すのだった。。。


ただワンマンな夫を恐れ、従っていただけではないだろう、
ただ夫への愛情というのとも違う、

このどうしようもない夫のこれからを
最後まで気遣うのは、この女の人の性分だと思う。

立つ鳥跡を濁さず、
実に、お見事だった。

面白かった。

突然明日が来ないかもしれない、
そんな時のために、エンディングノートを書いてと、何度言っても
全然気にしない我が夫。
残された私のことなど、心配もしてくれないんだなぁ。

 


読んだ本「雨に消えた向日葵」と寄贈本

2023年08月11日 | 


山行く前に借りてきて読んじゃったんだわ。
吉川英梨さん、初読みです。
少女が失踪、事故なのか家出なのか誘拐事件なのか、
生きてるのか殺されたのか、
関係者の誰かか容疑者なのか、
一つ一つ検証して裏をとっていく地道な捜査が続くが
解明には至らず、他にも事件を抱える中、捜査班も縮小されるが、
変わらず被害者家族に寄り添う主人公刑事の執念がついには犯人をあぶり出す。
ストーリーの派手さはないけど、逆にそれが面白かった。
ミステリーはいつの間にか引き込まれていく。

たしか、WOWOWでもドラマ化されていたので、
これ読んでからオンデマンドで観ようと楽しみにしていたけど、
ドラマになるとつまらなくて途中で観るのは止めた。

 

もう一つ、こちらの本。

子どもたちを指導するのって今の世の中、難しい。

文庫本、メルカリで買ったんだけど、
何となく分かるが、つまらなくて途中止め。
こちらは本で読むより映画で見る方がよかったかも。
予約待ちも多かったので図書館に持って行ったわ。


読んだ本、「少年と犬」とブルーベリー8回目

2023年07月08日 | 

フォロー中のブログで紹介されていた本、
私も読んでみました。


≪ネタバレあり≫
震災で飼い主を亡くし彷徨う犬、犬の名前は「多聞」
犬は不思議と、問題を抱え悩み、傷ついた者たちの前に現れては保護され、彼らは飼い主になる。
犬はその人たちに寄り添い安らぎを与えるのだが、何故かいつも南を目指していた。
お話はファンタジーだけど、関わった人が何故か死んでしまうので、こいつは死神なのか?
南には誰が待っているというのか・・それが知りたくて読んだ。
結局、岩手から熊本まで流れて行き、ある家族に保護された。
家族は東日本大震災で被災し、遠縁を頼って熊本に移り住んできたが
その子どもは震災のショックで笑う事もなく喋る事もできず、絵ばかりを描いていた。
が、多聞が現われてからどんどん変わっていき、いつしか言葉も発するようになる。
そして、またもや、熊本で震災に遭う。犬はその子どもを守って死んだ。
その子どもと多聞は、かつて岩手にいた時の友達だった、、、、
第163回直木賞受賞作でした。


我が家にも15年ほど犬がいた。
賢いんだかバカなのか、分からなかったけど、
ジッと見つめ返すあの目が懐かしい。
犬はいいね。

 

ブルーベリー8回目収穫、200g



ブルーベリー7回目収穫と、読んだ本「失踪願望。コロナふらふら格闘編」

2023年07月03日 | 

450g

葉っぱが枯れてきてる枝があるのが気になる‥

収穫終えたら枝を剪定した方がいいかな。

 

……

ネットを徘徊中、こんな本が出ているのを知って
図書館検索したらあったので借りてきました。

Webで連載している日記とエッセー2編をまとめた本で

ゆる~く読めてどうでもいいような内容ですが、

エッセーとはそんなものよ。

氏もコロナ感染で、運よく入院出来て生還してたんですね。

あんなにお酒飲んでは正体不明になってたわりには

さすがにタフですねぇ。

とは言え、氏も79歳になられ、ヨレヨレの爺さんだ。

その連載、

今も続いているようで、これからはそれを追っかけて読もう。

あ、また本が売れない?

どっちみち図書館で借りてきてるし(笑)


読んだ本、「あきらめません!」

2023年05月27日 | 

例によって図書館本。

結婚して三十数年。共働きかつワンオペ育児を卒業し、節約を重ねて住宅ローンも返済完了。
定年退職を迎えた霧島郁子がやっと手に入れた夢のセカンドライフは、
夫の田舎へ移住したことをきっかけに音を立てて崩れていく。
閉鎖的な地域社会、染み付いた男尊女卑――
時代遅れな現実を前に打ちのめされる郁子だったが、
ある日出会った銀髪の女性議員・市川ミサオの強烈な後押しで、
なぜか市議会議員に立候補することに……!?
この土地で生まれ育った落合由香も巻き込み、ミサオ(80代)、郁子(60代)、由香(30代)は世代をこえて「私たち」を取り巻く問題に立ち向かう!   ーAmazonよりー

 

垣谷さんらしく、展開が早い。
大事な税金の使い道を決めるのに、
市議会における女性議員はたったの一人。
しかも、議員報酬目当ての男尊女卑世代のおじさんたちに任せていても
現状が変わるはずもない。
男性だけの議会で、女性の意見が通るはずもないのだ。
そこで、少なくとも四割が女性議員になるよう枠を定めるクォーター制の導入を提案することに・・

「自分から犠牲になりに行くな。我慢を重ねて恨みを持つな。」

現状を諦めるからいけんのよね。



読んだ本、「朱夏」

2023年04月28日 | 

実家に行った時、姉が読みかけにしていた本を目にして
私も読んでみようかと。

多分、返却期限までに読めないと思ったので
今回はメルカリで買った。
なので、益々はかどらなかった。
一日5、6ページずつ?牛歩の読書
本は図書館で借りるに限る。

高知から入植した開拓団の子弟教育にあたる夫、
その夫を頼りに生後まもない娘を連れて、意気揚々と渡満した綾子は十八歳。
わずか数カ月後、その地で敗戦を迎えることになってしまう。
一瞬にして暗転する運命、
暴徒とソ連軍に死を覚悟し、飢えと厳寒の中で、
人間の本性を目の当たりにする。
ボロボロの難民生活をどうにか生き伸びて
引き揚げの日を迎えて日本に帰って来るまでの壮絶な体験記。

国策に翻弄され、そして棄民にされた。
哀れとしか言いようがない。


読んだ本、「リバー」

2022年12月23日 | 

年末の気忙しい時に図書館予約の順番がきた。
648ページ読了!
頑張って読みましたよ。

同一犯か? 模倣犯か?
群馬県桐生市と栃木県足利市を流れる渡良瀬川の河川敷で相次いで女性の死体が発見される。
十年前の未解決連続殺人事件と酷似している。
その時の容疑者は証拠不十分で不起訴、今も薬物中毒で刑務所を入出を繰り返し街をうろついている。

10年前、取り調べを担当した元刑事の忸怩たる思い、
今なお執念深く犯人捜しを続けている父親、

事件は両県警の合同捜査本部に移行し、警視庁捜査一課も乗り出しての捜査になった。
刑事たちの奮闘、

そして新たに浮かび上がった容疑者2名、

読者は最後まで犯人の特定が出来ない。
捜査の流れが緊迫感にあふれ、とても読み応えがあった。

最後の謎解きは上手くまとめたな。

 

 


未読本、「朽ちゆく庭」

2022年12月11日 | 

図書館返却日が来たので、最後まで読んでないけど返却。
予約して結構待ったので、せっかくだから
頑張ってみたけど、どんどん読む気が失せていった。

そう言えば、この作家さんの本、以前にも借りて
いや~な気分にさせられたんだったわ。

息子の不登校をきっかけに新築に引っ越したが、

父親は仕事でトラブルを抱え、母親は職場で不倫、

家庭崩壊。

登場人物、どれもこれもロクな奴じゃない。
どうして、こんな小説を書くんだろ。

こういうのばっかりなのかな、
もう借りない。


読んだ本、「ハヤブサ消防団」

2022年11月18日 | 

474ページ読了。
「東京での暮らしに見切りをつけ、亡き父の故郷であるハヤブサ地区に移り住んだミステリ作家の三馬太郎。
地元の人の誘いで居酒屋を訪れた太郎は、消防団に勧誘される。
迷った末に入団を決意した太郎だったが、やがてのどかな集落でひそかに進行していた事件の存在を知る――。
連続放火事件に隠された真実とは?」(Amazonコピペ)

 

消防大会ではドジを踏むが、いざ火事現場に駆け付ける時の素早さと手際よさがカッコいい。
スピード感ある描写につい入り込む。
ミステリーより、消防団についてもっと知りたかったな~
連続放火に新興宗教の影、誰がかかわっているのか・・その辺りから面白くなってきた。
最後、まとめにかかってきてからはちょっと醒めた。


読んだ本、「あきない世傳金と銀」12、13

2022年11月02日 | 

ついに、完結!

シリーズが始まって、6年半。
年に2巻発行で、図書館で順番待ちながら追っかけてきました。
感慨深いわぁ。

最終回「大海篇」の前に、

「出帆篇」
これは、図書館予約して待っていたけど、
たまたまBOOKOFFで目にして、待ちきれず300円で買ってしまった。

いよいよ出帆・・、と言うわりにはスローな展開。
呉服(絹)仲間から外されて、太物商(木綿を扱う)として活路を見出し、
その後さまざまな創意工夫と誠実な商いで太物仲間の信頼も得た五鈴屋。
その後、お上に預けた上納金を放棄することにより呉服商の看板を取り戻し、
太物仲間と共に絹物も扱える「浅草太物呉服仲間」を立ち上げる。

晴れて呉服も扱える店になったが、一つ店で客層は様々になり
来ていただく人に「術無い思い」をさせていることに違和感を覚える。
本当の、「買うての幸い、売っての幸せ」は何なのか‥。

そして、「大海篇」

吉原での衣装競べで、実の妹のいる音羽屋に負けはしたが、
屋敷売りの新店舗も構え、高家より婚礼の衣装、嫁荷の受注と、
商売は順風満帆に進んで行く。
が、そんな時こそ、何かある・・

最後の最後に怒涛の展開があった。

一瞬、かつて惣次が商売上手な幸へ嫉妬を抱いたのを思い出したが、
それも何か違う・・惣次は今や、両替商井筒屋の主人だ、
元々、商売に貪欲ではあるが、そんなケチな男ではないはず。

そして、今ここに立派に成長した手代の賢輔がいる。

賢輔の父、治兵衛が賢輔が奉公に上がる時に言い聞かせた言葉が重い。

金は銀よりも重うて、柔らかい。何より、いつまでも変わらんと光り続けることができる。
金と違うて、銀は曇ってしまう。けど、その曇りは銀が人から人の手に渡った証。
仰山のひとの商いに役だった証だす。金と銀、両方揃わな、商いは出来ませんのや。
五鈴屋のご寮さんは、紛れもない金貨だす。
『賢輔は銀になり、どないなことがあったかて金の傍を離れず、命懸けで金を生かす努力をせぇ』と。

その教え通り、それが自分の生きる道なのだと、心から決意する賢輔。
主人を慕う賢輔の真心に心打たれた。

―――
誰の精進も無駄にせず、決して利を貪らず、

求めるひとのもとへ、吟味した品を届ける。

新たな夢が人びとの精進によって叶えられていく、

のちの世に伝えていけるように橋を架けていくのだ。

事業者はそうであって欲しいね。