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のほほんブログ

今日も今日とて、変わり映えしない日々。
ボケ防止と備忘録にブログをやってます。

読んだ本、「そのマンション、終の住処でいいですか?」

2022年10月20日 | 

 原田ひ香著。

図書館予約、ちょっと待ちました。

終の住処はどこに?…という内容ではなく

途中からミステリーの様相になって

有名建築家が設計したことになっている、誰もが憧れたこのデザイナーズマンション、

実はデザインを優先したばかりの欠陥住宅だった。

しかもアスベストを使用していた。

その発覚を恐れたことと、

実質は自分の作品であったこのマンションの建て替えに消極的なもう一つの理由…

そのあたりに人間の欲望が見え隠れしているような気がしたが、

違ったか?

 


読んだ本、「一橋桐子(76)の犯罪日記」

2022年08月24日 | 


またまた原田ひ香さんの本。

たまたまNHK土曜ドラマの予告をネットで見て

 

配役も好きな感じだったし、

なんと言っても原作者が原田ひ香さんだったので、

早速図書館に予約して借りてきました。

面白かったー!

身寄りもなくお金もない高齢者の行く末は

生活保護に頼る他に・・そうだ、刑務所に入る手があった。

最低限、住む所と3食、仕事も与えられ、病気になったら診てもらえるし、寝たきりになったら介護も受けられる・・

万引き、偽札づくり、誘拐、、といろいろチャレンジするにはするが

刑務所行きには至らず、この上は殺人か?

最後は話が上手く運ぶんだけど、

やんわりと話が進んでいくところが読んでいて不快でなかった。

 

巻末の参考文献にあった「老人たちの裏社会」が最寄りの図書館にあったので

借りてきました。


土曜ドラマ『一橋桐子の犯罪日記』
2022年10月8日(土)よる10時~10時49分 総合<全5話>
こちらも楽しみ


読んだ本、「月夜の森の梟」

2022年07月26日 | 


作家の小池真理子さんが夫で作家の藤田宜永氏を
肺がんで亡くしたのは2年前。
作家夫婦は病と死に向きあい、どのように過ごしたのか。
残された著者は過去の記憶の不意うちに苦しみ、その後を生き抜く。
夫藤田宜永の死に寄せて、新聞に連載されたエッセイ52編。

ラジオ深夜便、明け方の4時からの「明日への言葉」
こんな時間にそんなお話を聴いたら、そりゃあ心に沁みますわ。
早速、図書館に予約して待つこと半年。

37年間生活を共にしてきたが、百年も千年も一緒にいたような気がする・・
かたわれ、
派手な喧嘩もしたが、別れられなかった。
お互いが互いの「かたわれ」になっていた。

まさに半身にされたような感覚か。

切なく辛い喪失感が
美しい文章で綴られていた。

 


読んだ本、「小説8050」

2022年07月05日 | 

8050問題、その年代の現状の話ではなかった。
その手前、5020の段階。

話は中学でいじめに遭い不登校になってから7年、
21歳になった引きこもりの息子と歯科医の父親、専業主婦の母親の家族。
気の強い長女は一流大学から一流企業に就職し自立している。
そんな中、近所で8050事件が発覚し、
親は自分たちの将来を現実のものとして目の当たりにする。
息子がちょっとしたことで暴れるようになり、父親も覚悟を決める。
息子にイジメの加害者たちへの復讐心があることを聞きだした父親は
裁判で真実を明らかにしようと奮起する、、という内容だが、

重いテーマの割りに展開が軽くて
読んでいて気が抜けそうになった。

林真理子さんの作品てこんな感じなの?

図書館予約で、やっと順番がきて勇んで読んだけど
・・という感じだった。


読んだ本、「三千円の使い方」

2022年06月29日 | 

「人は三千円の使い方で人生が決まるよ」と始まる。

確かに、三千円て、絶妙な金額だ。

3000円の使い方は人それぞれ。幸福感も価値観もそれぞれだ。 でも、つい他人と自分を比べては劣等感を持ったり落ち込んだりしてしまう。 そんな時は解説であの柿谷美雨さんが言ってるように「他人は他人、自分は自分」という呪文を唱えながら、本来の自分に立ち戻り、自分にとっての幸福とは何かを問い質しながら生きていくしかない。ただ、先立つものは要るよ。 60代の両親の貯金が100万円しかないってのは、ちょっとあり得ん。

そして、最終話にして、ドカーンとシビアな問題を突きつけられた。

 

初読みの作家さんでした、言い回しもすんなり読みやすかった。

この人は柿谷美雨さん?と思わせるような、私ら市井の者たちの「あるある感」が満載で共感出来た。


読んだ本、「悪の芽」

2022年04月25日 | 


貫井さん、初読み。
アニコン会場で無差別大量殺人を起こして焼身自殺した犯人は小学校の同級生だった。
彼はイジメが原因で登校拒否になった。
その後の彼の人生はどうだったのか、どうしてこんな事件を起こしてしまったのか、
そのいじめの原因を作ったのは自分だという思いに苛まれ、パニック障害に陥る主人公。
最終的には仕事にも復帰していくのだけれど、
真相を探っているようで結局は自分の気持ちを楽にしたいだけだったような。
犯人の絶望感も今一つ伝わってこなかった。
後半物足りなかった。
社会に、人類に、絶望したとしても
関係のない人々に怒りをぶつけて滅茶滅茶にすることに何の意義がある!


読んだ本、「代理母、はじめました」

2022年02月14日 | 


図書館本、順番がきたので急いで読む。
また垣谷さんの本ですが、、

16歳のユキが何も知らずに義父に代理出産をやらされた。自分の身体がその報酬を得るための道具にさせられることに気づいたユキは逃げた。
富士山の噴火とかドローンタクシーとか、設定は2040年。
(なくはない事だけど)
次から次へと突拍子もない展開で、だんだん読む気が失せてきた。
いつも、社会問題のあるある話をコミカルに描く話が多いけど、
実情が垣間見えたりして、読み易いし好きだったんだけど、
最近の作品は、へ?そうなる?みたいな展開の早さで、
逆にテーマがぼやけてしまう。
今回もちょっと肩透かし。