おもしろニュース拾遺

 BC級ニュースが織り成す可笑しくも愛しい『人間喜劇』。おもしろうてやがて悲しき・・・

雪で生き埋めの男性を僧侶救出

2005-12-17 03:06:01 | 快挙・怪挙
 気象庁の長期予報をあざ笑うかのような12月の大寒波と記録的な降雪。
 雪国の人たちの苦労が前倒しになってしまった。雪景色は写真で見るには美しいが、その中で暮らすのは大変だ。今では合併で消滅した新潟県中里村は「雪国はつらつ条例」を作り、「雪の障害を克服し、雪と共存するとともに、雪を資源として積極的に活用する施策」を展開していた。ところがこの取り組みを紹介した東京書籍の中学公民の教科書がこれを「雪国はつらいよ条例」と書いてしまったことで話題になったのが2002年のこと。文部省の検定を通ったことから、やはり検定官も同じことを思っていたのだろう。

 雪が降ると、雪下ろしの際の事故が絶えない。これもその一つだが、これは奇跡の逆転生還劇。
 河北新報の報道によると、山形県小国町で15日、屋根からの落雪で生き埋めになった一人暮らしのお年寄りが、たまたま檀家回り中だった僧侶に救出された。この記事によると、発見に至る過程は以下のとおり。「僧侶は、脇さん宅の玄関が施錠されておらず、室内のストーブがついたままだったことから不審に思い、室内を見て回った。浴室の窓を通して脇さんらしい人の姿が見え、「助けて」という声を聞いた。」

 通常はこういう風に生き埋めになると、外からは分からないし、声も届かないことが多い。このケースは、お坊さんが家の中に入って今しがたまで人がいたことを確認したのと、浴室の窓ガラスから生き埋めになっているこの82歳の男性が確認できたことが発見につながった。「あっ、お留守ですか、それじゃ帰ります」という人間関係でなかったことが救出につながったわけ。

 発見したお坊さんは「誰か来てくれ」と大声を上げて人を呼んでこの男性を共に掘り出したのだが、檀家回りをしていなければこの男性のためにお経を上げることになっていたはずだ。

 それにしても、雪降ろし事故防止グッズ、つまり生き埋め通報と屋根からの転落防止だけど、真剣に開発に取り組んでくれる企業はないものか。




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2 コメント

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Unknown (nabepapa)
2005-12-17 13:09:03
おじゃまします。

トラックバックありがとございます。

また、今晩から大雪になるとか・・・

どうせ降る雪!ならば逆手にとって

楽しみたいです

ただ。。。現実的には辛いものが。(*^^*)
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TB有難うございます。 (ヒロリン♂@兵庫)
2005-12-17 19:39:52
こんばんは。TB有難うございます。今夜から寒波が本格的になる様ですね。今年~来年は寒い冬となりそうです。事故の無い様、御互い気を付けたいものですね。

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