ゲーフラ職人の青赤徒然観戦記

東京の事を中心にいろいろ突き刺してます(笑)
ついでにマンガも描いてます(笑)

Hey,Isono!

2018-06-14 11:07:01 | 日記
何が西野に合わなかったのか
よくわかりませんが、
とにかく「Hey!Isono!」こと中島が
W杯代表から漏れました。

当ブログでも何度か取り上げている通り、
中島は一人で状況を打開するタイプではありません。
周りに活かされ、周りを活かすタイプなのです。

キレのあるドリブルで
独力突破をしていくイメージがありますが、
実は味方を活かし、
味方にに活かされるという要素が非常に強い。
一昨年の五輪予選のイラン戦で決めたゴールも、
周りにパスを出すという選択肢があったからこそ、
それによって相手DFのチェックが甘くなり、
思い切り良くシュートを撃つことが
できたという見方ができます。

しかし、2015年から昨年の9月9日までが
いわば「行ってこい」のサッカーで、
強烈な個が無いとなかなか点が取れないという状況。
この辺は個人的に別名「イタリア人の負の遺産」と呼んでいます(笑)

強烈な個と言えば2015年1stステージにおける武藤。
その得点を量産する様子はさながら
昨シーズン後半からの中島となぞらえる声もありますが、
似ているのは得点を量産しているところだけです。

繰り返しますが、2015年から昨年9月9日までは
「行ってこい」のサッカー。
攻撃に関しては強烈な個が無いと
なかなか点が取れないというサッカーでした。
はにゅーさんも「行ってこいじゃいけない」と言っていたと思います。
その中で「武藤よろしく」だったり
「太田よろしく」になったりしていたわけです。
昨年の終盤は「太田よろしく」に近かったですね。

ですから2016年から、昨年9月9日までの間、
点がなかなか入らない、
3試合に1試合で無得点という
2015年に輪をかけて
面白くもなんともないサッカーをするに
至ってしまうという状況に陥ってしまった。

さらには昨夏、
ボールを前に運ぶには単独突破しかないという
欠陥だらけの3バックを採用してしまった為に、
中島の役割が単独でボールを前に運ぶという事に
なってしまって、ますます中島を活かすどころか
ストロングポイントを消す事に。



ではなぜ「中島よろしく」が成立しなかったか。

2015年、中島がリーグ戦で
唯一の得点を上げたアウェイ鳥栖戦。
あの試合でも得点はクロスから武藤が擦らしたボールを
ファーでフリーになっていた中島が受けて、
今で言う中島ゾーンからシュートを決めたものです。
さらに得点の1分前には石川様が投入されていました。
これによって「武藤よろしく」ではなくなり、
中島がより活かされやすい環境が整った上で
生まれた得点であった事が見えてくると思います。

要するに、周りのレベルが高くないと輝けないんですよ。

富山に行っていた時の事を考えてみましょう。
中島はFW、トップ下、左SHなどに配置され、
スピード溢れるドリブルでチャンスメークをしたり、
前線からの守備もしっかり行なっていました。
ところが、味方のサポートが及ばずに
孤立する場面も多くなってしまい、
それによるシュートミスもあり、
8月まででわずか2得点に終わりました。
昨年9月9日までと同じような感じですが、この時の富山の監督も安間さんでした。

これもやはり周りのレベルが高くない為に、
中島を活かすことができなかった好例でしょう。

そんな中島を全く活かせない環境下で
2016年、五輪の為ブラジルに行き、
その間に監督交代があって、
それを経て自身のシュート意識の向上と、
「選手の良さを引き出す≒中島を活かし中島が活かす」
というキーワードが劇的な化学変化をもたらし、
ゴール量産に繋がったという事ではないかと思います。

昨シーズンの得点も
中島個人の単独突破によるものはありませんでした。
やはりチームの連動の中に強烈な個がいてこそ、
フィニッシュの精度は上がっていくものだと思います。

しっかりと使い方を把握して輝きやすい環境を作ったら、
あっという間に海外に行っちゃうな、と思ったら
海外に行ってファブリシオという磯野を手に入れ、
あっさり活躍しちゃうというね(笑)
でも磯野が浦和に行っちゃったんで新たな磯野を探さなきゃいけません。

やはり中島は一人じゃ活きないんですね。





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