ゲーフラ職人の青赤徒然観戦記

東京の事を中心にいろいろ突き刺してます(笑)
ついでにマンガも描いてます(笑)

絶好調≠平常心

2024-08-06 17:15:00 | 日記
2014年、イタリア人が監督就任のコメントで
「勝者のメンタリティ」という言葉を使いました。

まあ監督としてセリエC1でしか
優勝したことないのに
勝者のメンタリティとは
よくそんな言葉を知っているなと。

だから脆弱なメンタルしか
構築できなかったんでしょう。
そしてそれがいまだに残ってしまって
その回復作業に多くの労力を割かざるを得ない。
それにイタリアのプロリーグもA代表も
今やあんな感じですからね。
実績も無いのに「勝者の~」って言う指導者が
多いからあんなんになるんじゃないかと。

だから二年で切って良かったのです。
事実、三年目の九州のクソ田舎では
ああいう事になったではないですか。
名古屋でもやっぱり大した実績も残さず
揉めて退団となりましたし。

さて、ではこの「勝者のメンタリティ」ってなんなのか。

結局のところ、
「勝者のメンタリティ」とは
「平常心」なのではないかと思います。
つまり、普段からしっかりと
準備(=トレーニング)をして、
本番で準備したもの100%を見せて、
目の前の試合に勝つということ。
そこには、
「やったー、勝った!」という思考ではなく、
「勝った?当たり前でしょ」という思考がついてきます。

種目は違いますが、
相撲は「勝者のメンタリティ」が根付いている
典型的なものかと思います。
横綱は普段からしっかり稽古をして、
本割で準備したものを出して、目の前の一番に勝つ。
「やったー、勝てた!」ではなく
「勝った?横綱なんだから当たり前」となりますよね。

さて、サッカーの話に戻りましょう。

年間4位だった2015年、
ある特定の4チームに対して、
まったく歯が立ちませんでした。
それは浦和・鹿島・名古屋・マリノスの4チーム。
これら4チーム8試合の戦績は0勝2分6敗でした。
ちなみに翌シーズンは8試合で4勝1分3敗。勝ち点で言えば11増やしています。

そこで一つ感じたのは
「リスペクトし過ぎ」ということ。
必要以上に意識しすぎて、
本来やるべきことが全くできていなかったと、
これらのクラブとの8試合で感じました。

舐めてかかれとまでは言いませんが、
あまりに意識しすぎると、
緊張して本来の力が出せなくなります。
そもそも試合の前の時点で
「難しい試合になる」と考えている時点で、
平常心で戦う事など
できないのではないでしょうか。
「難しい試合になるけど、
 それ以上の準備をしてきたから大丈夫!」
ならわかりますけどね。

それでも2015年は上位+名古屋・マリノスには
歯が立たなかったが、順位が下のチームからは
順当に勝ち点を取っていました。

なぜか?

それは「普通にやれば勝てる」、
「勝つのが普通」という意識があったからでしょう。
でもそれは「勝者のメンタリティ」ではなく、
「順当なメンタリティ」です。

勝者のメンタリティが植え付けられた、
と言えるのは優勝してからです。
年間4位で何を言っているのかと。
目標は4位だったんですか?違うでしょう。
優勝した時に
「勝者のメンタリティが根付きました!」
と言うならわかりますが、
4位で、しかも至って順当な結果が
そこに残っただけなのに
「勝者のメンタリティが身についた」
と言うのは絶対におかしい。

その順当っぷりは、下記からも見て取れます。

VS広島 1●2
VS水戸 2○0
VS鹿島 0●3
VS鹿島 2△2
VS清水 1●2
VS松本 2○0
VS秋田 8○0
VSクリリヤ ソヴェトフ サマーラ 0●1
VSオルハネンセ 1●1(5PK6)

これが何なのかわかる方は
ちゃんと結果をフォーカスできていると思います。

これは、2014シーズンと2015シーズンの
トーナメント戦の戦績です。
下のカテゴリーのチームにしか勝っていません。

つまり、J1以上のチームには1つも勝っていないのです。
「順当なチーム」であるとともに、
「勝負弱い」ということも
考えないといけないわけですが。

とどのつまり、
「勝者のメンタリティ」も「勝負強さ」も
「平常心」がそのウェイトを大きく占めるものだなと
これを書いていて強く感じました(笑)
普段のトレーニングからプレッシャーをかけて、
試合では練習でやってきたことを普通に出す。
そこでガチガチに意識したり緊張していたら
結果が出ないわけですからね。

東京もそうです。
監督が事前の段階で
「難しい試合」なんて言ってしまうと、
平常心は崩壊してガチガチに意識して
普段できている事が全くできなくなる。
8割方試合前の段階で決まってしまいます。

だからまずは選手全員、
この本を読んで感想文を書かせましょう。
石川直宏―まっすぐに平常心
 
出版芸術社

これを読めば、
何故久しぶりの試合でも結果を出せるのか、
よーくわかるはずです。

絶好調ではない。平常心なんです。