形見分け。

死んだばーさんの形見として、服やら目ぼしい物を
義母と義姉が取りに行って帰ってきた。

何でもばーさんの物はすべて処分すると嫁がいうので、
急いで取りにいったらしい。
嫁は「私は何も要りません」ときっぱり言ったらしく、
義母は「かわいくない」といっていた。

そのわりには自分の義母が死んだ時には、
「いるものはなかった」と言っていた。

義母は続けて、「だから、あなたも私が死んだ時には
いるもんはないじゃろ」と私に話をふった。

なんといっていいのか。
おそらく、その通りだろうが、「そうですね」と
面向かっては言いにくい。

答えにくい事はふらないでほしいもんだ。