先ず、戦評よりも、大和トレーナーのタオル投入について。
結論から言わせていただければ、これは、誰も、本田会長でも大和トレーナーを責める事は出来ないし、してはいけない。
どんなスポーツも、監督、コーチ、トレーナーが試合を中断し、敗けを認めるなんてルールはない。
“最後まで諦めるな❗最後まで頑張れ❗”と、応援するのが普通である。
しかし、ボクシングは違う。
セコンドに試合を止める権限がある。
どんなに選手が諦めていなくてもだ。
それは即ち、それだけ危険なスポーツであると言うこと。
自分が観ていても、これ以上打たれたら止められるな…と思っており、思ったと同時にレフェリーが止めた。
やっぱりか…と言う気持ちと、ちょっと早いかな…と言う気持ちと、正直二つの気持ちがあった。
でも、すぐその後、アナウンサーの言葉でタオルが投げられたと知った。
どうりで、大和トレーナーが入ってくるのが早かったわけだ。
タオル投入と聞いて考えが変わったのも確か。
後、30秒足らず…
やらせてもよかったんじゃないか…
4ラウンドでロープまでぐらついたのは、バランスを崩したから。
その後、立て直す前にネリに前に出られてあの場面を迎えてしまった。
トレーナー、セコンドには、試合後選手を無事に帰らせるという使命がある。
ケガやカットはしたとしても、その後の選手生命、日常生活に支障の出ないように試合を終わらせなければならない。
山中はまだ子供も小さい。もし、復帰するなら、ダメージは少ない方がいい、年齢的な物もある…
色々な葛藤が大和トレーナーの頭の中を瞬時によぎったと思う。
選手も、共に戦ってきたセコンドを信じて全てを託している。
そのセコンドがタオルを投げたのだから、それが全て。
遅い早いは二の次だ。
山中自信も、セコンドに心配をさせてしまった試合展開を反省している。
大和トレーナーの事もそうだが、12度の防衛記録、5年9ヶ月ベルトを守った山中を誰が責められよう。
山中いわく、4ラウンド目のネリの連打は効いて無かったとの事。
作戦も、前半は耐えての後半勝負だったそう。
タラレバの話しになるが、もし初回から打ち合わず、足を使って距離を取っていれば、相手の距離で戦わずカウンター狙いで戦っていれば…
進退は山中次第と本田会長もいっているが、山中が憧れてボクシングを始めるきっかけになった辰吉は、誰もがもう無理❗というなか、復帰してシリモンコンを倒し、三度目の王座に返り咲いた。
山中にまだ、気力があるのなら、憧れの辰吉を目指して復帰し、もう一度ネリと戦ってほしい。
そして、ネリに勝ってチャンピオンに返り咲いたら、その時は13度防衛の勝利よりも、もっともっと大きな意味のある一勝になるだろう。
何はともあれ、今はゆっくりと体と心を休めてほしい。
本当にお疲れ様でした。