悔しい思いをした。
“テメーら❗今に見てろよ❗”と思うほど、こんなに悔しい思いをしたのはいつ以来だろうか…
キツネとタヌキの化かし合い。
キツネとタヌキを信じて、化かし合いのど真ん中にズッポリはまって騙された。
キツネとタヌキの敷いたレールの上を、ひたすら走って化かされた猿一匹。
狼だった自分を捨てて、大切な人のために豚の皮を被り一番嫌いだった媚びを売り、米つきバッタのようにあっちへペコペコ、こっちへペコペコ…
それでも信じて、手段を選ばず、花が咲きさえすれば自分の事などどうでもいいと思い、きっと花が咲くと信じてやって来た。
が❗
見事に裏切られ、大切な人まで傷つけてしまった。
キツネとタヌキを信じた自分がバカだった…
今更悔やんでも仕方がない。
騙された、裏切られたと叫んでみても、お前の実力だろう❗と言われてしまえばそれまでだ…
だから、決して❗愚痴は言うまい。
それを言ってしまうと、敗けを認めた事になるから。
だから、決して言うまい。
ただの敗者で終わる気はない。
必ずお前らを見返してやる❗
もう、なんのしがらみもない。
豚の皮を被るのはやめだ❗
豚として飼われるのはもう終わりだ❗
狼に戻るときが来た…
もう今までの俺はいない。
お前らの喉元に、この牙を突き立ててやりたいが、腐った奴らを喰って腹を壊すのはごめんだ。
ただ、おかしな事を言い出したり、筋の違う事を喋り出したら、その時は遠慮なくこの牙をお前らの喉元に突き立ててやろう。
もう彼は次の空を舞う準備をしている。
俺はそれを静かに見守ろう。
大きな翼を広げ、広い大空へ羽ばたいて行くと信じて…。
太陽は君を待っている。