だんごに恋したっ!~紀州釣りを貪る女のつぶやき~

あづい・・・脳みそトロけそぅ・・・

底まで届け

2006年08月03日 | 紀州釣り珍道中


□■□■□8月2日 ピアランド□■□■□

■ 天気 /


今年は例年よりも日差しがキツい。最近釣りをしているとそう感じる。
本当ならば今釣れている塩津に行きたかったが、なにぶんこの暑さ。
娘とワタシは泳ぎたいので、ピアに行く事になった。
いつものように夜中から出発しようと、娘を早めに寝かせワタシも2時にアラームをセットしてしばしの眠りについた。


2時前。
アラームよりも少し早く目覚めたワタシは、自身の身に何かが起こっている事を感じた。
寝ぼけ眼で頭をもたげ、何気に顔に手をやる。なんだかヌルッとする。
慌てて隣に転がっていたふにゃ太郎を揺り起こした。

「うわっ!鼻血出てんでー!!」    そんなハズはない。

ワタシは今まで鼻血など出した事はない。
いや、正確には出したくても出せなかったのだ。
子どもの頃、ワタシの姉はしょっちゅう鼻血を出していた。
姉は華奢で胃腸も弱く鼻血もよく出して周りのみんなから心配がられていた。
ワタシはと言うと、赤子の時からブクブクに太り、
オムツが外れてからも「まだオムツ履いて~」とからかわれる程尻もデカく、
胃腸の方も何をどれだけ食べてもビクともしない‘鉄の胃袋’だ。
あ、一度だけ怪しい店で生ユッケと生ギモを食べて食あたりで救急のお世話になった経験がある。
寝てるうちに強烈な吐き気に見舞われたのだが、いかんせん胃腸障害バージンなワタシ。
隣で心配して「病院行こっ!」と半泣きで訴えるふにゃ太郎を尻目に
妙に冷静にトイレで嘔吐を続けながら「寝たら治るわ」と言い放ち、
再び布団に入って寝ようとしてしまったおイタさんだった。
渋々連れられて行った病院では、その日食べたものを聞かれ
「ユッケと生ギモ」と答えたらばDr.に「チャレンジャーですね」と爆笑されてしまったものだ。
まぁ胃腸が丈夫なのも困ったもので、悩み事があればある程バカ食いするタチなので悩めば悩むだけ太る。
なのでどれだけ悩んでも同情などされた事ない悲しい女である。
ふんっ 同情するなら鼻血くれっ!だ。

そんなワタシなので鼻血に対する憧れは並々ならぬものがあった。
どぅしても鼻血を出してみたくて色々試みたけな気な幼少期。
ゴッツい百科事典で鼻の付け根を自ら殴ったこともあった。
チョコレートを死ぬほど食べてやった事もあった。
結果はどちらも鼻血など一滴も出ず、百科事典の件は姉に目撃されイジメ抜かれた挙げ句、
親に告げ口までされて親からも叱責された。
チョコレートの方も母親に激怒された上に体重も増えると言うイタいオマケまでついた。
そこまでして手に入れたかった鼻血。
それが数十年の時を経て今ワタシのものになったのだ!!!!!

しかしこの鼻血事件で夜中からの出発は中止となってしまった (((´・ω・`)カックン…


翌朝気を取り直してゆっくり出発。
この日もワタシの運転でピアまでかっ飛ばした。


10時30分頃 到着。
ふにゃ太郎は釣り、ワタシと娘は海に泳ぎに。
散々波と戯れ昼食を取った娘は車へ戻るとコテンと寝てしまった。
暇になったワタシは車内で麻雀ゲームをすることに。
しばらくすると1時頃ふにゃ太郎が車まで来てくれて交替。
潮がかっ飛んでアタリが取りにくい。ビシ打って②枚釣ったそうだ。

【とにかく集中してやる】と決めたワタシ。
売店で、今巷で話題の首の辺りにビラビラの生地が付いている顎ヒモ付きの麦わら帽子を購入した。 うーん最高。
女モノの柄ではなく、敢えてメンズテイストの柄をチョイスした辺りがおシャレに敏感な紀州釣り師のこだわりであると言わせて頂こう。


そのおシャレな麦わら帽を被り、颯爽と釣り座へ。
一投してみると…

流れはやーっΣ( ̄□ ̄)!
ダンゴ底まで着かなーいΣ( ̄□ ̄)!
一瞬でウキが遠ざかるぅぅぅΣ( ̄□ ̄)!

ダンゴを調整しても何をしても、ワタシの少ない知識では手も足も出ない。
考え付くあらゆる手段を講じてみたがそれでもダメなので、最終手段であり釣り餌業界からの問い合わせが殺到中と噂の
‘団妻の素敵で斬新なサシエ作り’に取り掛かろうか‥と思ったところへS様がやって来てくれてアドバイスを頂いた。

そしてダンゴが底まで着いた瞬間 チヌチャンげっちゅ♪
が足元まで寄せた所で針が外れてしまう。
まぁ チビチビやったから逃がしてやったんやけどね(^-^)と言いながらも
「あ゛あ゛ー!めっちゃ悔しい!!」と連呼し、せっかく釣らせてくれたS様は感謝されるどころか理不尽な怒りの被害者に成り変わっていた。

しかーし!
その数投後に①枚げっちゅ♪それからはバラシて釣っての繰り返しで(アカンヤンorz)合計④枚釣れた。
最後のは38㌢位あった。

ピアで釣れた。。
なんとかダンゴを底まで保たす事ができた。。
それだけで胸の中が幸福で一杯になった。


ふにゃ太郎と交替し、娘と2人再び海で遊ぶ。
遊び疲れた娘と2人並んでボンヤリと座り、沈み行く大きな夕焼けを眺めながら
普段ではなかなか味わうことの出来ない自然に包まれたたおやかに流れる時間を
噛みしめる。嗚呼すばらしい‥
ワタシが感動に浸っている最中、隣の娘が「ブリッ」と屁をコイた。
そこへ閉園を告げるアナウンスがピアランドに響き渡った。

さぁパパの釣果はどぅだったかな

娘の手を引き売店で待つふにゃ太郎の元へ向かった。

                     
       
追伸・・・この記事を読んだふにゃサマよりクレーム有
「最後に①枚釣ったことが書かれていない!!」とお怒りの模様。
「ありえへん位かっ飛んだ難しい潮の中での①枚」であったことを
注記させていただきたいと思います。どうも失礼しました