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シルクロード――ウルムチ編④

2009-10-12 09:39:49 | シルクロードの旅
 ウルムチ市内では、新疆維吾爾自治区博物館、バザール、紅山公園などが見所だ。

 新疆維吾爾自治区博物館は西北路に面している。新疆最大の博物館で収蔵品は50000点以上。入って右側が考古陳列館、左側が民族陳列館だ。それぞれ約1000点が陳列され、考古陳列館には新疆各地から出土した文物、民族陳列館には新疆の12の民族の衣食住に関わるものが展示・解説されていて、その内容は充実している。

 特に、考古陳列館の奥には、楼蘭美人として有名な羅布泊鉄板河畔で発見された4000年前のミイラが展示されている。「木乃伊」ではなくて「古尸」と表記されているが、どのミイラも、干からびていないその姿は、いまも眠っているようだ。楼蘭古尸と、3200年前のハミ古尸は、それぞれ45歳ぐらいと12歳ぐらいといわれ、ミイラであっても「睡美人」と呼ばれるほど美しい。トルファンのアスターナ古墳から出土した張雄古尸は唐の左衛大将軍のミイラであり、50歳で眠りについた彼は、千数百年を経たいまも堂々たる体躯と威厳をもって眠り続ける。且末県出土の3000年前の男、女、子供のミイラなどもあり、どれもがみているまえで生き返っても不思議ではない感じさえするほどだ。

 このほか、張騫西域行路図、新疆石窟分布図、ウイグル語の教典、多くの石器、陶磁器など、陳列品をみるうちに新疆の歴史とその多様なイメージを理解することができる。

 解放南路には二道橋市場(バザール)があって、大変な賑わいを見せている。一歩足を踏み込むと、細い道筋にさまざまな生活用品や食料品を売る店が並び、ウイグル族の生活そのものが氾濫しているようだ。ウイグル族のきらびやかなチョッキ、アテラスと呼ばれる独特の矢がすり模様の生地、イエンギサル(英吉沙)ナイフ、錫や銅の食器、干しぶどうや干し杏など新疆ならではのものはみていて楽しい恰好の土産にもなる。また、バザールの一角には釜のなかに張りつけた焼きたてのナンやジュアファンという羊肉のピラフ、シシカバブーなどを売る店が集まっていて、強烈にウイグルの匂いを漂わせている。味もホテルなどのそれとは違い、直に庶民の味覚を味わう感じがする。

 二道橋市場から北に上がる南門、中山路あたりまではウイグル族が多く、モスク、バザールなどがある。ウルムチは大きな街だが、やはりこの辺りは西域の雰囲気が濃厚だ。

 紅山公園は、市の中心部にある砂岩でできた山に整備された公園で、この山そのものがウルムチ市のシンボルになっている。園内には大観覧車などもあるが、頂上からウルムチ市街の全景を望むことができる。特に、西端の峰には洪水を鎮めるために18世紀に建てられた9層の鎮龍塔があり、ここからの眺めが見事だ。遠い山並みに囲まれ、高層ビルの間をハイウェイが走る近代的なウルムチ市街のシルエットをみることができる。まさに西域の真っ直中に建設された街の今日の近代性とウイグル族を始めとする少数民族の独自の文化が同居するウルムチの表情を、ここから改めて感じとることができる。

 紅山公園の向かいには、人民公園がある。ポート池がある美しい公園で市民の憩いの場だ。この人民公園の裏側の道では、主に漢民族が繰り出す朝市が開かれる。どこから集まるのかと思わせるほど道を埋め尽くす人々で賑わっている。

参考:中国観光専門サイト―西部旅情クラブ


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Unknown ()
2010-12-02 13:13:00