退職してから日記をつけるようになった。学校の宿題以外、日記をつけたことがなかったのだが、畑で作った野菜を道の駅に出荷するとき「防除日誌」を出す必要があるからだ。蒔種日・定植日・肥料・農薬などの記録を出さなければ出荷が認められない。
最初は日記ソフトを使ったが、日記帳のパソコン版なので続かなかった。そこで、エクセルカのレンダー(フリーダウンロード)にした。
これが大正解だった。記録、メモに特化すれば、書くのに一日一分もかからない。二、三日忘れても思い出せる量だ。今はコロナで行事や会合はないので書くことすらない。
そこで始めたのがこのブログ。過去の記録や時々思うことを残せるし、コロナで外に出るのを控えている暇つぶしにはちょうどよい。
様々なSNSがあるが、ブログは比較的日記に近い。さしずめ「人に読ませるための日記」である。
だとすると、
男もすなる日記といふものを女もしてみむとてするなり 『土佐日記』
平安時代の紀貫之がブロガーの最初といえる。
袖ひちて むすびし水の こほれるを春立つけふの 風やとくらむ 『古今和歌集』
(夏に袖を濡らしてすくった水が、冬になって凍ってしまった。立春の今日 吹く風がその氷をとかしているだろう)
短い言葉で表現する和歌はツイッターか・・・。
日曜日に三回目のワクチン接種。月曜はさすがに体がだるくて、何もする気がおこらず、そんなことを考えていた。
※絵は浅井 忠 (国会図書館デジタルより)
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