河内国喜志村覚え書き帖

大坂の東南、南河内は富田林市喜志村の歴史と文化の紹介です。
加えて、日々の思いをブログに移入しています。

99 / 人生の同窓会

2023年11月10日 | よもやま話

町内の老人会の日帰り旅行で泉佐野市の犬鳴山温泉へ。
コロナで途絶えていたので四年ぶり。
以前は一泊旅行だったが、観光バス代が馬鹿にならないし、高齢者ゆえに泊りだと何かと問題が絶えないので、近場の日帰り旅行になった。
もっと以前は、町内会や農業組合の旅行とかがあって、親たちは年に四、五回旅行に行っていた。
しかし、その子は一度として、親たちに旅行に連れて行ってもらったことがない。
だから、我が子にはそんな思いをさせたくないので、年にニ、三回は旅行に連れて行った。
大きくなった今、子どもたちに「信州の乗鞍に行ったん覚えてるか?」と訊くと、「ええ、行ったかなあ?」。
なるほど、そういうことだったのか!

犬鳴山に行くのだから、普通なら真言宗の名刹犬鳴山七宝瀧寺にお参りするはずだが、我が町内の老人会は、そんなことはしない。
朝の9:30に送迎バスで村を出て、そのまんま目的地の旅館へ!
それでもって、温泉に入って、食って、飲んで、歌って、宴会。
ほいでもって、缶ビール持ってバスに乗り、買った土産を皆で酒の肴に分け合いがら夕方までに帰る。
余計な所を観光すれば、その観光地に行くまでに飲んでしまって、宴会時間が延びたようなものなので、宴会場直行になっている。
というわけで、犬鳴山の綺麗な景色の写真は無い。

次の日に道で遭ったおばちゃんが、「昨日はええ機嫌でしたなあ」
「気分良かったんで、ちょっと飲み過ぎましたわ! すんまへん!」
「いえいえ、賑やかで良ろしおました。体に気いつけんとあかんで!」
ありがたい!
ほぼ全員が、生まれたとき、嫁いできたときからの顔なじみが集まる、同じ村で人生を共にした同窓会のような、老人会の日帰り旅行。
今年も、みな元気でご機嫌さん!
だから、我が老人会は、集合写真を撮らない。


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