中目黒再開発の事実

中目黒の再開発・工事について。少しでも事実を伝えられれば…。

なんで、みんな諦めてんだろう?

2008-01-27 02:38:41 | 中目黒再開発
ガード下の工事については、いろいろなブログが取り上げている。
しかし、大半のブログが「あの庶民的な雰囲気が失われた」と、完全に過去のものとして考えてしまっているのが、私には不思議だ。

「再開発」で街が新しくなると決め付けているブログはもちろん、「耐震補強とホーム延長」とキチンと工事の理由を把握しているブログまでもが、飲み屋街は無くなるものだと決め付けてしまっている。

再三、このブログで言っている通り、ガード下が今後どうなるかは、少なくとも公式には未定なのである。つまり、工事が終わったあとに、同じような飲み屋街ができる可能性も、ゼロではないのだ。

もちろん、全ては東急の腹づもりしだいだ。東急がショッピングセンターのようなものを作る可能性もある。新しい改札など駅施設になる可能性もある。
仮に、従来のように店舗になるにしても、東急が「高い家賃収入」や「賃貸の効率」を望むのであれば、大手チェーンなどの大型店が入る可能性も十分あるだろう。ある意味、独善的とも言える東急の姿勢を考えれば、零細な飲み屋を再び入れる可能性は、確かに高くはない。しかし、現状、何も発表されていない以上、必ずしもゼロと決まったわけでもないのである。

今、東急が中目黒で絶対にやらなくてはいけないのは、あくまで「耐震工事」と「ホーム延長」だけだ。おそらく「ガード下」そのものには東急は全く興味がない、と私は予想する。今になって、突然、東急がガード下に興味を示す理由がないからだ。店舗開発をやりたいのであれば、沿線の開発が飽和している東横線沿線よりも、「東急の作った街」である田園都市線沿線でやる方が効率が良いだろう。

だから私は、耐震・ホーム工事後のガード下再整備については、東急は単に「自社が一番利益を得る方法」を選択するのではないか、と予想する。ということは、その「一番利益を得る方法」が、仮に「飲み屋街」であれば、また同じ雰囲気が戻ってくることだろう。

繰り返すが、可能性はけして高くはないとは思う。
しかし、そんなに「あの雰囲気が良かった」と惜しむのであれば、簡単に諦めるのではなく、飲み屋街復活のためにもっと応援しても良いのではないかと思うのだが。

PJ Newsの記事

2008-01-26 02:56:19 | 中目黒再開発
Livedoorが提供するニュースに「PJニュース」というものがある。
市民記者やフリーライターがニュースを提供するニュースサイトである。
このPJニュースが、年末に、中目黒ガード下の工事について、かなり正確な記事を書いてくれた。

⇒「高架下の解体工事がきょう、17日から=都内の東急東横線中目黒駅高架下飲食街」

それまでは、ガード下の工事についてのネット上の情報と言えば「東急不動産東急リバブル不買宣言」や「中目黒ガード下お助け隊」といった、(失礼ながら)「まず反東急ありき」的な情報ばかりだったので、事実のみを淡々と伝えた記事が出たことは、非常に価値のあることだったと思う。

この記事が伝える通り、今回の工事の目的は「耐震補強」と「ホームの延長」であり、工事後にガード下がどう再整備されるかについては公には決まっていない。

私自身も、東急の「お客様ページ」から「工事後のガード下がどうなるのか」について、以下の選択肢で問い合わせてみたが、「まだ決まっていない」と軽くあしらわれてしまった。やはり「お客様ページ」程度の問い合わせではダメのようだ。

  1. 一部/全部について、東急グループ主導でショッピングセンターなどの整備を行う
  2. 一部/全部について、駅施設の拡大を行う
  3. 一部/全部について、従来どおり、一般への賃貸を行う
  4. 一部/全部について、公園・自転車置き場など、公共設備の整備を行う


細かい話だが、このPJニュースにも、若干不正確な部分がある。
記事を読むと、12/17から一斉に工事が始まるように読めるが、実際は、表示された工事期間全てにわたって工事するわけではない。あくまで、その期間内のどこかで工事をするということである。

また、この記者氏は山手通りの北側(東急ストア側)を殆ど取材していなかったのであろう。記者氏が

工事は何カ所かであり、PJが見たのは(3)、(4)という看板だったので、(1)から(4)まではあるのだろう。

と予想したとおり工区(1)(2)はあるのだが、この工区は東急ストア側にあって、12/17よりも前に着工していたのだ。例えば有名な「黄色いカラス」などは12/17には既に解体が終了していた。ちょっと各工区の工事期間を調べてみた。

工区工事期間
(1)H.19/5/25~H.20/3/31
(2)H.19/8/1~H.20/3/31
(3)H.19/12/17~H.20/5/30
(4)H.19/12/17~H.20/5/30

おそらく、この工期は、あくまでガード下の建築物の解体にかかる期間であると思う。この後に更に、耐震補強工事やガード拡幅工事などが行われるのだろう。

更にどうでも良いことだが、各工区の場所を調べてみた。なぜ、このような区切りにしているのかまでは分からなかったが。


再開発と耐震工事の根本的な違い

2008-01-18 02:39:29 | 中目黒再開発

■再開発と耐震工事の根本的な違い


私は今まで、ことあるごとにガード下の工事を「再開発」を呼ぶことに反対してきた。なぜなら、「耐震工事」と「再開発」とは根本的に違うものだからである。そして、それらが混同されておかしな噂が広まったり、おかしな方向へ批判が向かいがちであるためだ。

「耐震工事」と「再開発」は根本的に違う。

再開発とは、広辞苑によれば「既存の施設を新たな目的設定のもとに開発しなおすこと」という意味である。つまり、実施には意志が伴うものであり、言い換えれば「実施する」「実施しない」を選択することができるものである。要は「やるかやらないかは、当事者の選択しだい」ということだ。

だからこそ「なぜ、再開発なんかするんだ」という批判が成立し得る。

一方、今回の工事の理由である「耐震補強」や「ホーム延長」は、実施の有無を選択することはできない。耐震工事は言うまでもない。ホーム延長についても、副都心線との相互乗り入れをするとなれば不可避である。相互乗り入れ自体も、沿線の人口推移などを元に、国や都の交通行政で方針が提示されるもので、ほぼ実施の有無は選択不能だ。

だから、これら「実施の有無が選択不可能」な工事に対して「なぜ、そんなことをするのだ」と言うことは、根本的にナンセンスな発言なのである。「実施する」しか選択肢がないものに「なぜ実施する」と苦情を言うのは無意味だ。

それが、実施選択可能な再開発との根本的な違いであり、混同すると話がおかしくなる原因なのである。

■耐震補強とは何か


今回の中目黒高架下の工事が「国土交通省指示の耐震補強」であることは以前にも述べた。だが、我々は(つまり私も含めて)「国土交通省指示の耐震補強」というものについて知らないのではないかと思う。
ネット検索のみではあるが、調査してみた(ただし、あまりネット上に情報は出ていないようで、調査はかなり難航し、内容も薄いが)。

耐震補強の動きのもともとのきっかけは、「阪神・淡路大震災」で多数の橋脚が被害を受けたことに由来する。高速道路が倒れた映像は衝撃的であったし、その後、東京中の高速道路で橋脚工事が行われていたことは多くの人がご存知だろう。

しかし、高架橋の破損は高速道路に限ったことではない。鉄道の橋脚も多く破損している(⇒参考リンク)。例えば阪神電鉄では震災で41両の車両が廃車になるほどの被害を受けている。特に、高架線上に設けられていた石屋川車庫では、高架橋の柱が折れて線路が崩落し、58両が被災、うち24両が廃車となったという。
阪急伊丹線伊丹駅では、駅が列車2編成を乗せたまま倒壊した(⇒参考リンク)。

これを受けて、運輸省(当時)は「緊急耐震補強工事」を実施するよう通達を出している。国土交通省のホームページによれば、この通達の内容は以下の通りである。


鉄道施設耐震構造検討委員会は、鉄道施設の耐震性の向上について、7年7月26日、新たな耐震設計手法が確立されるまでの当面の措置として、「既存の鉄道構造物に係る耐て」及び「鉄道新設構造物の耐震設計に係る当面の措置について」をとりまとめた。これを踏まえて運輸省では、同年8月24日に既存の鉄道構造物の緊急耐震補強計画をとりまとめた。
 同計画は、大規模な地震に対しても構造物が崩壊しないことを基本的目標とし、新幹線及び輸送量の多い在来線の線区を対象に、既存の高架橋、開削トンネル等について、新幹線については概ね3年、その他の鉄道については概ね5年を目途に緊急耐震補強を実施しようとするものである。この計画に基づき、各鉄道事業者は耐震補強工事を実施しているところである。
http://www.mlit.go.jp/hakusyo/transport/heisei08/pt2/820403.html


同様の内容は東急の広報誌からも発見できた。


阪神・淡路大震災の被災状況から甚大な被害が予想される構造物を対象とするが、そのうち施工可能な箇所(高架下が利用されていないなど)について平成8~12年度の5年間で耐震補強工事を実施すること。
http://www.tokyu.co.jp/contents_index/guide/hot/0509/zoom.html


さらに、この「緊急耐震補強工事」期間終了後の平成13年6月には、国土交通省より「既存鉄道構造物に係る耐震補強について」の追加通達が出されたという。内容の詳細は分からなかったが、上記の東急のページ等から推察するに「高架下利用中などの部分についても耐震診断を実施し、必要に応じて補強を行うこと」であろう。

今回の耐震補強は、この通達によるものであると考えられる。

以前のエントリーで述べた通り、中目黒駅は昭和2年の開業当初より高架線であった。その後、昭和39年の日比谷線乗り入れ時に少なくとも一部の高架橋の更新が行われているようである(注1)が、それでも40年前の建設ということになる。古い建築物であれば一律に問題があるというわけではないし、本当に補強の必要性があったかは部外者には知りようがないが、「東急が工事を始めるからには、何かしら問題があったのだろう」と考えるしかあるまい。

ともあれ、ガード下の工事に対して「東急が何をしやがる。何でそんなことをするんだ」的な批判をするのが的外れであることはお分かりいただけたであろう。もちろん、単に「馴染みの店がなくなって残念」という程度の話の中で工事の理由を間違える程度ならば、まぁ、目くじらを立てる程の話でもない。しかし前回取り上げたブログのように、何らか批評的なことを言うのであれば、工事の理由や背景程度はキチンと調べ、理解して欲しいと思うのである。

(注1)
『営団地下鉄五十年史』帝都高速度交通営団, P.220
「東横線の高架構築が一部老朽化し、補強または取替えが必要になった」とある。

コメントに応えて

2008-01-05 19:13:24 | このブログに関して
前回のエントリーに対してコメントを頂いたが、一部、誤解があり反論の必要があるため、一つエントリーを起こそうと思う。


あまりに文章・言い回しが乱暴で、せっかく興味深い内容なのに堪えかねます。
(通りすがり氏)

具体的にどこを指しているのだろうか?場所が分からなければ、反論も弁明もしようがない。だから私は常々「批判は具体的に」と言っているのだが…。

少なくとも私は、元のブログが行った「失礼さ・乱暴さ」を上回るほど失礼・乱暴な発言はしていないはずである。このようなことを言い出す人が出ることに関しては、私はブログを開始した時に既に予想済みであった。だから、こう書いている。


しかし、考えてみて欲しい。(私の)発言の節度を云々するのであれば、そもそも「誤った根拠を元に他者を批判する者」こそが非難されるべきである。事実無根の内容で他人を批判するなど、通りすがりに他人を後ろから殴り倒すに等しい。
(略)
私が他者へ批判することを問題視する前に、元々の発言に問題がないか考えるべし。
当ブログより)

今回の件で言えば、「再開発に便乗」「街の破壊」など乱暴極まりないことを書いていることこそ、まず非難されるべき問題であろうし、そういう乱暴な誹謗中傷を書いた以上、私が書いた程度のことを書かれても、何ら不思議ではあるまい。

ある人は乱暴なことを書いても良いが、それを批判する人は書いてはいけない、というのは、単にダブルスタンダードだ。


新しい事実よりも、新しい「ブログの批判」が多いようです。

この点については、確かに認めざるを得ない部分はある。しかし、あるブログに反論することも、一つの「新しい事実」だと私は考えている。このエントリーについても「馴染みの店が消えるのは街の破壊だ」と言う人に対して「それは脈々と続く街の変化の一局面に過ぎない」という新事実(新しい物の見方)を提示しているのである。
それは「通りすがり」氏にとっては分かりきったことで、ただの批判にしか見えなかったのかもしれないが、それすら気づくことができない人には「新事実」なのだ。


このエントリーに至っては、事実を正すだけでなく、『街は壊されて』の辺りは単に感情の吐露でしょう・・・。

この部分は意味不明である。


この1件の店が壊される、って話ではなく、「多くの人が愛している町並みも、何かのきっかけで一気に無くなることだってある。こうして街は壊されていくもの。良くなることも多いだろうけど、寂しい想いもするねぇ」という風に読み取れます。

私も、一軒の店の問題といっているとは捉えていないが。確かに「自分の店が無かったら破壊か」とは書いたが、先のエントリーの本質的テーマは「自分の気に食わない変化を破壊と呼ぶことの是非」である。
それに、その好意的な解釈は無理だろう。特に「良くなることも~」以下の感情をどこから読み取るのか、私には全く理解できない。

かのブログは「東急の再開発で、ナカメの風情在るガード下が姿を消そうとしています」「再開発に便乗した、老朽化ビルの立て替えで立ち退きを迫られてます」とした上で「こうして街は壊されていく」としているのである。どこから「良くなることも多いだろうけど」という感情を見出せるのだろうか?


ブログの批判行為をすることは多くの敵を生むことになり、かえって貴方が望んでいる「中目黒再開発の事実を伝えること」にマイナスになると思うのです。

この忠告については、全くその通りである。確かに敵を作るリスクについては、私の一つの課題であり、悩みでもある。しかし、誤りであったり、一方的な見方であったりに対して反論しなければ、それが妥当な意見として流布してしまう危険もあるということだ。ブログに反論して、敵を作るマイナス面と、新たな事実・見方を提示できるプラス面と、どちらが大きいかという問題にすぎない。

例えば「中目黒」を検索した人が先方のブログを読んだとしよう。読む人によっては「中目黒は破壊されているのか。酷い話だ」としか思わないだろう。そして、それをまた自分のブログに書くかもしれない。
しかし、同じ検索に私のブログが引っかかっていれば、検索した人は異なる二つの見方を元にして考えることができるのだ。その上で、その二つの意見を踏まえた、その人なりの見解を提示してくれるだろう。

そもそも、自分の誤りを批判されたり、反論されたりして、その批判・反論が妥当な内容であるにも関わらず、その相手を敵視するようなブログ作者は人格的に問題がある。そういう人と無理に仲良くなろうとは私は思わない。そして私は、そういう逆切れブログ作者よりも、「そうだったのか。教えてくれてありがとう」と言う、人格的に正常なブログ作者の方が多いと信じたい。

私はそこまで考えて、記事を書いているのである。


もっともっと、「なぜ『いい加減な流言飛語が多い』のか」を考えてみてください。
一番間違った答えは、「中途半端な事実を浅はかに信じるバカがあまりに多いから」です。
いい加減な流言飛語は、主に「一般人」から発せられます。
一般人の教養レベルは「一般的」であり、バカではありません。
(批判したブログ筆者の中には、教養が高い方もいるでしょう)

では、「通りすがり」氏の答えは何であろうか?

そもそも「いい加減な情報を信じる馬鹿」であることと、教養のレベルや学歴などは全然関係のない話であり、何らの反証になるものではない。教養も学歴もある大学教授にすら、一方的な情報を吹き込み続ければ、それを信じることもあるだろう。一口に「馬鹿」と言ってもいろいろな種類があるのだ。判断力が「馬鹿」であっても、知識レベルは高いこともある。ある観点で「馬鹿でない」ことは、違う観点で「馬鹿」であることの反証にはならない。

「中途半端な事実を浅はかに信じる」人間が、馬鹿かどうかなど、全く問題ではないのだ。
問題なのは、むしろ人間はしばしば「中途半端な事実を浅はかに信じる」生き物であるということであり、つまり「中途半端な事実」が反論もなしに存在することなのだ。

だからこそ、反論するのである。
そして反論を存在させることによって、誤解の連鎖を断ち切るのである。


ブログ筆者はなぜいい加減な事実を認識し、発信するのか?そこまで推察して文章を書けば、


以上が「ブログ筆者はなぜいい加減な事実を認識し、発信するのか?」に対する、私の考えである。

こんどはぜひ、通りすがり氏に「なぜ『いい加減な流言飛語が多い』のか」「ブログ筆者はなぜいい加減な事実を認識し、発信するのか?」という問いについて、模範解答を示してもらいたいものである。

気に食わなければ「破壊」か

2008-01-05 11:24:15 | ブログ突っ込み
いちいち目くじらを立てることではないのだろうが、私がいくら背景を説明しても、こういう一方的視点のブログはなくならない。
まぁ、人の口に戸は立てられないわけだし、もともと微力を自覚して始めたブログだから、仕方ないのではあるが。


東急の再開発で、ナカメの風情在るガード下が姿を消そうとしています。


もはや、この手の「一方的視点」の内容を書く人の特徴ですらある「東急の再開発」。また、店のバイトの適当な理由説明を真に受けて、そのままなのだろう。不思議なのは、こういう人達はなぜ、各店に張り出している閉店理由をキチンと読まないのか、ということだ。

先日紹介した店のように誤った理由を堂々と書いている店もあるが、大半の店は正しく「耐震補強工事のため」と明記している。それなのに、なぜ理解できないのだろう?まさか、文字が読めない人でもないんだろうに。


ガード下の向かいの「CecilB」も、再開発に便乗した、老朽化ビルの立て替えで立ち退きを迫られてます。


これまた呆れたもので「老朽化ビルの立て替え」を勝手に「再開発に便乗」と決め付けて悪印象を刷り込もうとする始末。もはや、これはビルの持ち主に対する中傷だ。老朽化ビルがいつかは立て替えなくてはならないのは止むを得ないことなのだし、それを少しでも良い条件の時に行うのは当たり前。

このブログの筆者はバーゲンなどの安売りで絶対に買い物をしないのだろうか?物を買うときは必ず定価で買うのだろうか?我々が買い物をする時だって、安いタイミングを狙うではないか。それと同じことで、何ら責められる理由などない。


「あはは。ま、こうして街は壊されて行くんだよね」
マスターの一言は、胸に沁みました。


これに至っては、呆れるを通り越して笑うしかない。自分の店が中目黒に無かったら「街の破壊」か。仮に冗談だとしても行きすぎだろう。
そして、それに同意するブログ筆者の考えも似たようなものだ。
自分の行きつけの店、自分の気に入りの店が無くなったら、それを街の破壊という。極めて我侭な発想だ。

そんなことを言い出したら、その店ができる前の店を好きだった人の思いはどうなるのだろう。あるいは、将来、立て替え後に入る店を好きになる人の思いはどうなるのだろう。

この店だって出店する時には、その前の店を「破壊」して開店したのだ。自分の支持する店が前の店を破壊することは街の発展で、自分の支持する店が壊されることは街の破壊なのか。
「街が壊されていく」という発言は、今ある店のみが絶対的正義という独善的思考以外の何物でもないし、過去の街や未来の街を愛した/愛する人に対する侮辱でもある。

高架下の工事にせよ、老朽ビルの立て替えにせよ、解体の後には、創造があり、新たな店が入ってゆくのである。それは単に「変化」でしかないのだ。

街の変化に携わっている人、支持している人も、街を悪くしようなどと思ってやっているのではない。街を良くしようとしてやっているのだ。そういう思いを無視し、また、その結果も見ないうちから、自分の気に食わない変化に「破壊」のレッテルを貼って貶めるような行為は、私は現に戒むべき行為と考える。

謹賀新年

2008-01-01 16:23:10 | 中目黒再開発
あけましておめでとうございます。
本年も宜しくお願いいたします。



今年も、中目黒に関して発信される誤解を解いて行こうと思う。
まず最初のポイントは花見だと思っている。
花見の頃、上目黒一丁目の再開発は、そろそろ地上工事に入っていても不思議はない時期だ。それを見た人がまた、見た目だけで勝手なストーリーを妄想し、思い込みを書く可能性がある。

同様に、ガード下の工事も、解体作業が終盤に入っている頃だろう。「ガード下の飲み屋で二次会のつもりだったのに、みんな無くなってた!!!」と事情も知らずに怒り出し、罵詈雑言を投げつけ始める人が出る可能性は100%だ。

最近のブログなどを見ていると、ガード下の工事が何かを理解している人も増え始めている。しかし、まだガード下工事と再開発を混同したり、ガード下を再開発だと思い込んでいる人も多い。そして、そういう誤解をしている人に限って、批判的なことを言うのである(逆に言えば、きちんと情報を集めて物を考える思慮のある人は、短絡的な批判は書かないという、当たり前のことだが)。

また、今年の中目黒のポイントとしては
  • 上一再開発でかなりの高さまで建築が進み、販売も始まるだろう。
  • ガード下の工事で、解体後の計画が発表されても良い頃だ。
  • 山手通りの拡幅で動きが活発になるかも知れない。

などがある。当ブログとしても、動きを注視し、レポートしていきたい。