久々に馬鹿なヤツが居て、それも何と議員だというので、呆れるを通りこして笑ってしまった。
このページである。早速、詳しく見て行こう。
「アトラス」は旭化成の分譲マンションブランド名です。旭化成のための開発とよくわかる命名です。
アトラスタワーという命名は、地元地権者(たしか)80人くらいの投票によって決まったものである。6つほどの名前の案があり、その中から地権者が様々な要素を勘案して選んだものである。旭化成のための開発など、妄想もはなはだしい。
投資目的で売買され、空き家が目立つとのこと。
また馬鹿のお家芸「噂話」である。このページをご覧の賢明な読者の方なら、今まで私がどけだけ中目黒の噂話がいい加減なものか立証してきたことをご存知であろう。仮にも公人であり影響力もある議員がこういう批判を書く以上、情報源を明確にするなり、情報源を明確に出来ないならば「何戸中、約何割が空家」と数字で示すなり、キチンと論拠を提示して批判を行なうぺきだろう。おそらくは、自分の意見に都合の良い噂話を聞きつけて、コレ幸いとばかり取り上げたのだろう。
一方で、私とて厳密にどれだけの空家があるのか把握はしていない。しかし、常識的に考えてみよう。
まず第一に、アトラスタワーは周辺のマンションの中でも比較的売値が高く、投機には向かないと言われてきた。それにも関わらず、投機目的で売買が多発ということがあり得るだろうか。実際、不動産情報誌などを見ても、アトラスタワーの売買物件は殆ど見ることができない。
また第二に、仮に投機目的で売買が多発していたとしても、その家をそのまま空家にしておくことは不動産的常識から考えにくい。通常は賃貸に出すのが普通だ。しかしアトラスタワーの賃貸物件は、これもまた散見はされるものの、大量に出ているというわけではない。
以上を考えれば、投機目的の売買はあったとしてもそれほど多くはなく、賃貸に出された部屋も概ね埋まっていて空き家は少ないと考えるのが妥当ではなかろうか。
こういった考察をするでなく、ただ噂話に飛びついて喜んでいる星見議員の頭の中は、井戸端会議をしている婆さんと同レベルであることが立証されるわけである。
目黒区は、この「アトラスタワー」と向かいの「GTタワー」など中目黒駅南側の大規模開発で186億円の税金を投入。これらの超高層ビルには、図書館・区営住宅・保育園が入っていますが、こんなに税金を使わなくても、十分、整備できました。
これまた議員にも関わらず、井戸旗会議の婆さんレベルの発言である。本当に「こんなに税金を使わなくても、十分、整備できました」と思うのであれば、実際に数字で立証するのが筋であろう。
そもそも、この議員は「図書館・区営住宅・保育園」しか挙げていないが、これは全くのデタラメである。
他にも、道路を広げたり、交通広場を作ったり、地下に駐輪場を作ったり、交番があったり、電線などを地下埋設したり…、再開発による公共施設・公共インフラの整備はそれこそ枚挙に暇がない。また、GTやナカメアルカスには交通広場の他にも広場・公園がある。これは都や区の所有ではないにしろ、再開発が無ければ整備不能であったものである。
他人にだけ数字の論拠を求めるのはフェアではないと思うので、私も素人なりに少し調べてみた。平成22年の路線価格(一平方メートルあたりの価格)は、GTの前で240万、ナカメアルカスの前で200万だそうである(
→路線価格のページ)。この価格は国が決めた目安であるから、実際はもう少し高いのが普通なのだそうだが、ここでは路線価格を使用するものとする。
交通広場の大きさは、GT側が60m×20m、アルカス側が80m×15mくらいであろうか。よって、この交通広場の土地取得価格を計算すると、それぞれ28億円、24億円となる。「補助金を186億円も」というが、ちょっと計算しただけで、駅前に交通広場を作るだけでも50億円近いお金がかかると分かるわけである。しかもこれは、土地価格だけであり、地下に自転車置き場を整備したり、地上の道路を整備したりと言った金額は含まれていない。
ほぼ更地の交通広場でコレだけかかることを考えると、さらに、10階建ての区営住宅を建てたり、図書館や保育園の土地建物を買ったりする金額が残りの130億円で出来るのか、ちょっと怪しいとすら思えてくる。
そもそも、駅前の一等地を「交通広場を作るから売ってくれ」と言われて、ホイホイと売る人間がどれだけ居るだろうか。自分が住んでいる家ともなれば、簡単に売ることはできないだろう。代わりの家を提供されると言っても、途中仮住まいに住んだり、そのために何度も引っ越さなければいけない手間を考えたら「嫌だ」と思う人が多いのではないか。再開発の費用は、単に土地・建物の値段だけ考えれば出来るというものではない。多くの人を団結させ、苦労を納得させるだけの「慰謝料」が必要なのである。
実際、地権者の間でも「補助金もらえてラッキー」という考えを持つ人は少なくない。しかし、こうして計算して行くまでもなく、常識的に考えて、けして都や区がタダ金をくれるわけがないのなど当たり前なのである。向こうだって、費用対効果を考える役人はいる。それをチェックする議員もいる。そこからあまりにも外れた金額が出てくるわけがないのである。
他は、外資系の飲食店や事務所がほとんどです。地元商店は、1件のみとの報告でした。
これまた、聞きかじりのデタラメである。
アルカス側だけでも、マッサージ屋、音楽教室、本屋、時計屋、不動産屋3軒、せんべい屋、定食屋、フォトショップ、みずほ銀行、期間貸しスペース(元ラーメン屋の区画)など、ざっと思いつくだけで12軒が再開発前から商売している店である。地元商店は1軒のみと誰かに耳打ちされて、その正誤も判定できないところに、この議員が地元の町を全く把握していない失格議員であることが立証されるわけである。
以上のように、この星見議員のブログは全くのデタラメ、思い込みに塗り固められた妄言であることがお分かり頂けたであろう。こんな人間が、仮にも区議をやれるというのは、ちょっと目黒区民として恥ずかしいと思わなければならないだろう。
さて、本ブログの指摘に対して、この議員はどう出るだろうか。自分の不明を恥じてキチンとした論拠を出しなおすだろうか、それとも逆切れしてまた笑わせてくれるのであろうか。そこで、この議員が多少の良識は残っているのか、底抜けの馬鹿なのかが分かるというものである。