中目黒再開発の事実

中目黒の再開発・工事について。少しでも事実を伝えられれば…。

中目黒新聞で話が出ましたが

2013-02-05 19:35:43 | 中目黒再開発
中目黒新聞で、中目黒駅の工事についての記事が載りました。

が、未だに「何となく中目黒駅周辺の再開発の一環のような気がしてましたが」なんて記事が載ってしまうのですね…(記者はもう何年も知っていていて、記事を分かりやすくする導入部として、こういう書き方をしたのかも知れませんが)。書いてある内容は、既に当ブログが数年前から書いてきたことと同じです。


中目黒駅に改札口が増設。駅員さんに駅周辺の工事のこと聞いてみました。
http://nakamejournal.com/const_station.html/


もっとも、当方も忙しくて最新状況は十分追いかけきれていないのも事実なので、東急電鉄に突撃してくれたのは有難いことです。どうやら、私が知っている状況と変わりはないというか、数年前から何も話は進展していないようですね。

馬鹿丸出しのデタラメ議員・星見てい子

2011-03-07 17:36:16 | 中目黒再開発
久々に馬鹿なヤツが居て、それも何と議員だというので、呆れるを通りこして笑ってしまった。このページである。早速、詳しく見て行こう。


「アトラス」は旭化成の分譲マンションブランド名です。旭化成のための開発とよくわかる命名です。


アトラスタワーという命名は、地元地権者(たしか)80人くらいの投票によって決まったものである。6つほどの名前の案があり、その中から地権者が様々な要素を勘案して選んだものである。旭化成のための開発など、妄想もはなはだしい。


投資目的で売買され、空き家が目立つとのこと。


また馬鹿のお家芸「噂話」である。このページをご覧の賢明な読者の方なら、今まで私がどけだけ中目黒の噂話がいい加減なものか立証してきたことをご存知であろう。仮にも公人であり影響力もある議員がこういう批判を書く以上、情報源を明確にするなり、情報源を明確に出来ないならば「何戸中、約何割が空家」と数字で示すなり、キチンと論拠を提示して批判を行なうぺきだろう。おそらくは、自分の意見に都合の良い噂話を聞きつけて、コレ幸いとばかり取り上げたのだろう。

一方で、私とて厳密にどれだけの空家があるのか把握はしていない。しかし、常識的に考えてみよう。
まず第一に、アトラスタワーは周辺のマンションの中でも比較的売値が高く、投機には向かないと言われてきた。それにも関わらず、投機目的で売買が多発ということがあり得るだろうか。実際、不動産情報誌などを見ても、アトラスタワーの売買物件は殆ど見ることができない。
また第二に、仮に投機目的で売買が多発していたとしても、その家をそのまま空家にしておくことは不動産的常識から考えにくい。通常は賃貸に出すのが普通だ。しかしアトラスタワーの賃貸物件は、これもまた散見はされるものの、大量に出ているというわけではない。
以上を考えれば、投機目的の売買はあったとしてもそれほど多くはなく、賃貸に出された部屋も概ね埋まっていて空き家は少ないと考えるのが妥当ではなかろうか。

こういった考察をするでなく、ただ噂話に飛びついて喜んでいる星見議員の頭の中は、井戸端会議をしている婆さんと同レベルであることが立証されるわけである。


目黒区は、この「アトラスタワー」と向かいの「GTタワー」など中目黒駅南側の大規模開発で186億円の税金を投入。これらの超高層ビルには、図書館・区営住宅・保育園が入っていますが、こんなに税金を使わなくても、十分、整備できました。


これまた議員にも関わらず、井戸旗会議の婆さんレベルの発言である。本当に「こんなに税金を使わなくても、十分、整備できました」と思うのであれば、実際に数字で立証するのが筋であろう。

そもそも、この議員は「図書館・区営住宅・保育園」しか挙げていないが、これは全くのデタラメである。

他にも、道路を広げたり、交通広場を作ったり、地下に駐輪場を作ったり、交番があったり、電線などを地下埋設したり…、再開発による公共施設・公共インフラの整備はそれこそ枚挙に暇がない。また、GTやナカメアルカスには交通広場の他にも広場・公園がある。これは都や区の所有ではないにしろ、再開発が無ければ整備不能であったものである。

他人にだけ数字の論拠を求めるのはフェアではないと思うので、私も素人なりに少し調べてみた。平成22年の路線価格(一平方メートルあたりの価格)は、GTの前で240万、ナカメアルカスの前で200万だそうである(→路線価格のページ)。この価格は国が決めた目安であるから、実際はもう少し高いのが普通なのだそうだが、ここでは路線価格を使用するものとする。
交通広場の大きさは、GT側が60m×20m、アルカス側が80m×15mくらいであろうか。よって、この交通広場の土地取得価格を計算すると、それぞれ28億円、24億円となる。「補助金を186億円も」というが、ちょっと計算しただけで、駅前に交通広場を作るだけでも50億円近いお金がかかると分かるわけである。しかもこれは、土地価格だけであり、地下に自転車置き場を整備したり、地上の道路を整備したりと言った金額は含まれていない。

ほぼ更地の交通広場でコレだけかかることを考えると、さらに、10階建ての区営住宅を建てたり、図書館や保育園の土地建物を買ったりする金額が残りの130億円で出来るのか、ちょっと怪しいとすら思えてくる。

そもそも、駅前の一等地を「交通広場を作るから売ってくれ」と言われて、ホイホイと売る人間がどれだけ居るだろうか。自分が住んでいる家ともなれば、簡単に売ることはできないだろう。代わりの家を提供されると言っても、途中仮住まいに住んだり、そのために何度も引っ越さなければいけない手間を考えたら「嫌だ」と思う人が多いのではないか。再開発の費用は、単に土地・建物の値段だけ考えれば出来るというものではない。多くの人を団結させ、苦労を納得させるだけの「慰謝料」が必要なのである。

実際、地権者の間でも「補助金もらえてラッキー」という考えを持つ人は少なくない。しかし、こうして計算して行くまでもなく、常識的に考えて、けして都や区がタダ金をくれるわけがないのなど当たり前なのである。向こうだって、費用対効果を考える役人はいる。それをチェックする議員もいる。そこからあまりにも外れた金額が出てくるわけがないのである。


他は、外資系の飲食店や事務所がほとんどです。地元商店は、1件のみとの報告でした。


これまた、聞きかじりのデタラメである。
アルカス側だけでも、マッサージ屋、音楽教室、本屋、時計屋、不動産屋3軒、せんべい屋、定食屋、フォトショップ、みずほ銀行、期間貸しスペース(元ラーメン屋の区画)など、ざっと思いつくだけで12軒が再開発前から商売している店である。地元商店は1軒のみと誰かに耳打ちされて、その正誤も判定できないところに、この議員が地元の町を全く把握していない失格議員であることが立証されるわけである。

以上のように、この星見議員のブログは全くのデタラメ、思い込みに塗り固められた妄言であることがお分かり頂けたであろう。こんな人間が、仮にも区議をやれるというのは、ちょっと目黒区民として恥ずかしいと思わなければならないだろう。

さて、本ブログの指摘に対して、この議員はどう出るだろうか。自分の不明を恥じてキチンとした論拠を出しなおすだろうか、それとも逆切れしてまた笑わせてくれるのであろうか。そこで、この議員が多少の良識は残っているのか、底抜けの馬鹿なのかが分かるというものである。

東横線と副都心線の直通運転開始時期

2011-01-29 21:31:23 | 中目黒再開発
既述の通り、近いうちに東横線は代官山~渋谷間が地下に潜り、地下鉄副都心線と直通運転を行なう。この時期は東急からは2012年度と発表されている。
しかし2012年度と言っても、2012年4月と、2013年3月では、大分時期が違ってしまう。「で、実際、いつなんだ」と言うのが、鉄道ファンや沿線住民の関心事となっていた。

これについて、「鉄道ジャーナル」誌の2011年2月号P.146に、開通時期が既述されているという情報があった。それによると、開通時期は「2012年春」を目標にしているということである。2012年春というのは、渋谷の東急文化会館跡地再開発である「渋谷ヒカリエ」の完成時期と一致する。すなわち、渋谷駅が地下に潜ると同時に、ヒカリエを開店しようという目論見なのではないかと思われる。

しかし、である。本当にその計画で間に合うのだろうかと思ってしまう。2012年春ということは、あと1年ちょっとということだ。
渋谷の地下化は間に合うのだろうが、急行停車駅のホームを40m延長する工事や、列車を10輌編成にするための車両の発注・車庫の準備など、本当に進んでいるのだろうか。

我らが中目黒駅も、工事は行なわれているものの、なんとも細々としていて遅々として進まない感じだ。東急ストア側への高架橋の拡幅も、まだ本格的には始まっていない。祐天寺側の「放送室」や「駅員詰所」の撤去もまだ未着手である。あと1年で工事が完了するのだろうか。

もちろん、現在「2012年春開通」を報じているのは、鉄道ジャーナル誌のみであり、他の鉄道雑誌・新聞などからの発表はない。東急の公式発表でもない。だから、鉄道ジャーナル誌のガセネタという可能性も十分ある。

まあ、とりあえず「そういう話があった」程度に頭に入れておくことにしよう。

中目横丁??

2011-01-18 01:25:10 | 中目黒再開発
既に皆さんがご存知の通り、山手通りにあった100円均一ショップが年内で閉店した。



このスペースは、期間貸しのイベントスペースであるため、今までも店変わりはちょくちょくあったわけだが、今度こそ、完全に閉店するらしい。100円均一ショップは、ライフの前に移転した。薬局が閉店した後に入ったわけである。



既に何度か述べてきたが、あの建物は山手通りの拡幅計画にかかっている。周りの建物は既に取り壊され、拡幅のスペースを作っている。したがって「ついにあの建物も取り壊される日が来たか」と思っていたのだが、数日前、Yahoo知恵袋でこんな質問を見かけて驚いた。


中目黒駅前にあった100円均一のお店が閉店しましたが、その後はどんなお店がオープンするのか知っている方がいらっしゃいましたら、教えて下さい。宜しくお願いします。
噂によると「中目黒横町」と言うものになると言うのを聞いた事があるのですが・・・

http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1153317851


一旦は「道路が拡幅するので何もオープンしない」と回答したのだが、気になって現場を見に行くと



確かに「中目横丁 オープニングスタッフ募集」という張り紙があった!

しかし、それ以上詳しいことは書いていない。
道路拡幅までの僅かな間、あのイベントスペースが「中目横丁」なるものになるのだろうか?

ただ、周りの建物を見ると、周辺の別の建物にも同じ張り紙がしてある。
とすると、必ずしもあのイベントスペースに開店するとは限らず、他の場所に開店する可能性もありそうだ。だが、この中目黒にそんな場所があったか…?

帰ってネットで検索してみたが、特に情報はなかった。
ただ、ツイッターで「恵比寿横丁の姉妹店か?」とつぶやいている人を見つけた。そこで恵比寿横丁を調べてみた。

http://www.ebisu-yokocho.com/

スーパーの跡地に、何件もの小規模な飲み屋を集めたものらしい。こういう施設が中目黒にできるのだろうか。
しかし、一店舗一店舗は小さくても、それが十数店舗も集まるとなると、それなりに大きな土地が必要になるだろう。あのイベントスペースではあまりに小さい気がするし、かと言って、中目黒に他にそれだけの広さの空き店舗はないとも思う。

はてさて、中目横丁とは何たるものか。気になる所だ。

中目黒駅トイレ移転と工事期間

2011-01-10 20:04:44 | 中目黒再開発
数日前、中目黒の駅に行くと、横浜方面ホームに上がるエレベータの前に、真新しい部分ができていた。




近くにあった説明書きを読むと2011年1月15日からトイレが移転すると書いてあった。




移転の理由は「耐震補強工事」と書いてあるので、これからトイレの中の柱の補強工事を行なうのであろう。

ただ、私はこのトイレ移転が恒久的なものになるのではないかと予想している。というのは、ホームへ上る階段の渋谷より、すなわち現在のトイレの位置にエスカレーターができる予定になっているからである。
トイレ内の柱を補強した後は、時期を見てエスカレーターの工事に突入するのであろう。

興味深いのは、説明書きに書かれている工事期間である。なんと「~平成25年予定」と書いてある。中目黒駅の耐震補強&改良工事ではなかなかの不便を強いられているが、それが2013年まで続くということだ。ちょっと憂鬱な情報である。

ただ、ホームの延長工事は2012年の副都心線との直通運転開始までに絶対に終わるはず。とすれば、耐震補強工事はそれ以前に終わるはず。…とすると、2013年までにかかる工事とは何なのだろうか?残る工事はエスカレーター工事くらいしかない。と考えると、エスカレーターができるのは、直通運転開始後ということになるのかも知れない。

また、ことによると、他のガード下の工事も2013年完成となる可能性があるのかも知れない。ガード下が工事後に何になるのかはまだ発表されていないが、仮にまた店舗が入るとしても、かなり先になってしまう可能性があるということだ。学芸大学など中目黒より後に耐震補強工事を始めたというのに、既に工事が終わり、新しい店舗が入っている。それに比べると、中目黒の工事は随分とノンビリと進められているという印象を受けてしまう。

中目黒のガード下店舗が無くなって、中目黒の魅力が減り、中目黒の勢いが大きくそがれたというのは、多くの人が一致する見解であろう。ガード下店舗は中目黒の集客力に大きく影響する。その意味では、中目黒の他の店舗のためにも、一刻も早く工事を終わらせて、昔のように店舗を復旧して欲しいところなのだが。


ナカメアルカスの餅つき

2011-01-07 01:17:44 | 中目黒再開発

■もちつき


もう昨年の話になるが、12月18日にアトラスタワー前の広場で餅つきが行なわれた。主催は上目黒一丁目町会。一昨年も開催されたから、アトラスタワーができてから2回目の開催となる(ちなみに、餅つきは再開発以前にも毎年開催されていた)。

ナカメアルカスに関係のある人には無料で餅が振舞われ、それ以外の人にも100円で販売されたようである。

餅つきは11時開始で、私が会場に到着したのは12時頃だったため、だいぶ人が帰ってしまったあとであったが、それでも結構な人出であった。






よく「再開発なんてやると、人の温もりが無くなる」と言う人がいるが、本当にそうなのだろうか。確かにそういう再開発も多いのかも知れない。しかし、中目黒の再開発については(ナカメアルカスにせよ中目黒GTにせよ)町内会による各種イベントがあり、人のいる感触というのは残っているのではないかと思うのだ。

■課題は高齢化と新旧住民の入り混じり


勿論、課題もある。

今回の餅つきで、主催者側の「上目黒一丁目町会」の人々を見れば、古くから上目黒一丁目町会に居を構えている人達ばかりであった。町の古株だけに(言葉は悪いが)年寄りばかり。「いったいこの餅つきもいつまで続けていけるだろう?」と感じてしまった。

そして、もうナカメアルカスがオープンして1年になろうというのに、旧住民だけで街の祭を運営しているというのにも、問題を感じてしまう。もう街には新住民も多くなっているというのに、彼らの意見はどうなってしまうのだろう。

実は「上目黒1丁目町会」は、再開発にあわせて一時解散状態になったのだが、それをまだ再始動できていないとのことなのだ。現在は、再開発で受け取った保証金を資金に、旧住民で細々とつなぎの運営をしている状態らしい。ただ残念ながら、なぜ町会を再始動できないでいるのか、その障害は何なのかについては、知ることができなかった。

となると、町会の再始動はいつなのだというのが気になる所だが、「目標は今年中」だという。今年中に再始動をかけ、新住民の加入を募る予定とのことだ。

町会が再始動して、若い新住民が入ってくれば、高齢化の課題は解決されるだろう。ただ心配なのは、新住民達が「町会」としいうシステムを受け入れてくれるかどうかである。現在、町会費は集めていないらしいが、町会を再始動した後は徴収を開始することになるだろうとのこと。その時に、町会というコミュニティーを今の人々が受け入れるのかは若干不安を感じるところだ。

また、旧住民と新住民との入り混じりというのも、不安と言えば不安である。地権者や区営住宅に住む旧住民達は、もう30年以上も中目黒に住んでいる人々である。古くからのしきたりやしがらみもある。その人々が新しい人々の意見を素直に受け入れることができるかというのも、大きな課題であると考える。

いずれにせよ、全ては町会が再始動してからである。来年もおそらく餅つきは開催されるのではないかと思うが、その時は、ぜひ若い新住民も入り混じった姿を見たいものだ。

中目黒駅周辺地区整備構想改定素案

2010-12-16 00:52:52 | 中目黒再開発
以前からの記事でも述べてきた通り、中目黒の再開発は、どちらかといえば住民が中心になって進めてきたものであった。しかし、これに対して「住民中心といっても、一部の町のボスたちの意見だろ」という冷めた声があることも事実だ。

確かにそういう一面はある。しかし「町のボス」という考え方は間違いかもしれない。一部の「町に対して発言する人々」の意見と捉えた方が正しいのではないかと思う。町に対して要望を上げる門戸は、我々一般の人間にも開かれているのだ。

その一つが、今回紹介する「中目黒駅周辺地区整備構想改定素案」に対する意見募集である。以下のリンクからご確認頂きたい。目黒区の公式ページである。

中目黒駅周辺地区整備構想改定素案への意見募集

一応、関連する資料への直リンクも張っておく。

中目黒駅周辺地区整備構想素案
中目黒駅周辺街づくりニュース 第2回(平成22年12月発行)

今まで、中目黒駅周辺の開発・整備は、1988年(昭和63年)に策定された「中目黒駅周辺地区整備構想」を目安に進められてきた。しかし、策定から20年以上が経過し、中目黒を取り巻く環境も大きく変わってきたため、今回これを見直すことになったのである。

素案は全29ページ。あくまで構想の概要であるため、詳細には触れていない。


改定に当たっては、中目黒駅周辺地区の将来の街づくりを考えるため、地域住民が主体となった「中目黒駅周辺地区整備構想懇談会」が平成21年11月に発足し、地区の現状から課題等を抽出し、街づくりの目標や地区の将来像等について検討を進めながら、整備構想をまとめました。


この構想素案自体が、住民の参加によって作られたものであるとのこと。

私も素案をざっと読んでみたのだが、正直、微妙な内容である。住民参加は良いのだが、雑多で相反する意見が出たのであろう。まとめるのに苦心したあとが見受けられるような気がする。

ともあれ、自分の意見を区に伝える良い機会である。中目黒の街づくりに一家言ある方は、意見募集に応じてみられてはどうだろう。提出期限は本年12月15日(昨日)から来年1月20日まで。

郵送、ファックスは勿論、Eメールでの提出もOKとのことである。

また、本素案に対する説明会が以下の日程で開かれるとのこと。

日時:平成22年12月20日(月曜日)午後7時から午後8時30分
会場:目黒区総合庁舎 本館2階 大会議室

ナカメアルカスの店舗

2009-10-01 23:50:41 | 中目黒再開発
あるブログを見ていたら、アトラスタワーのテナントとして音楽スタジオが入るなどと断言しているものがあった。しかし、現状でそんな予定はないし、おそらく将来的にもないだろう。どこで聞いたかユニクロが入ると断言するブログもあったが、それも有り得ない。また、以前「新規にファーストフードが入ることはないだろう」とも書いた。

なぜ、そんなことが言えるのか。
それは、そんな大きな区画がアトラスタワーにはないからである。違う言い方をすれば、アトラスタワーの店舗の区画は非常に細分化されていて、大きな面積を必要とするテナントは入ることができないのである。

これはナカメアルカスの再開発(上目黒一丁目再開発)が、地権者主導で進んだ弊害である。

逆に、ゼネコンの買収により、ゼネコン主導で進んだGTの再開発と対比してみると面白い。GTの再開発ではプレッセという基幹店舗が入り、スターバックスという比較的大きな店舗が入っている。その他の店舗も比較的床面積が大きい。これはゼネコンの買収により地主が少なくなったことで、ゼネコンの意図しだいで店舗の一区画の大きさを決められたためなのである。

ところが、ナカメアルカスは地権者を追い出すような開発ではなかったため、多数の地権者が存在する。そのため、各地権者の権利の大きさに合わせて、沢山の小さな区画を作らざるを得なかったのである。そして、各区画ごとに地権者が入居する店舗を探すため、街の統一コンセプトが出来なくなってしまった。

もちろん、ナカメアルカスにもジオ・アカマツという商業コンサルが居て、当初は「場所にあわせて物販・飲食のエリアを作る」とか「同様の業種は1業種としてダブらないようにする」とかいう計画もあった。

しかし、個々の区画で大家さんが異なるため、大家に「そんな店は嫌だ」と言われてしまえば、商業コンサルはそれに従うしかない。しかもこの不況で、再開発ビルの高騰した家賃を払えるような店は限られている。

結局、似たような業種の小さな店が並ぶような計画になってしまった。

再開発で、札束で顔を叩いて買収するようなやり方は、多くの人が嫌悪感を示すだろう。しかし、そうやって区画を大きく纏めた方が、大型の店舗が入りやすく、再開発地域のマスタープランが立てやすいのである。

ナカメアルカスに入った店舗を見て「小ぶりな店ばかりでイマイチだなぁ」と感じるとしたら、地権者を大事にしたデメリットが出たものと考えると良いだろう。なかなか再開発というのも、あっちを立てればこっちが立たずで難しいものである。

中目黒駅前再開発の経緯と課題

2009-09-21 03:15:33 | 中目黒再開発
もう何度も書いてきたが、中目黒の再開発は、住民が発起したものであった。
とりわけ上目黒一丁目の再開発について言えば、最後まで住民を中心とした再開発を貫くことができた(多少の課題はあったにせよ)。

かもしだ区議のブログには

25年前に数人の商店主が「街を変えよう」と語った夢が4年後に結実します。
http://www.r-kamoshida.net/blog/index.php?itemid=518&catid=28

と書かれている通りである。

つちや区議のブログでも

 20年かけている事業です。私が中学の頃から始めて、やっとかたちになりつつある、そんなところに感慨深さを感じます。
http://www.tsuchiya-k.com/blog/index.php?itemid=1520

と書かれている。

20年というのは、再開発をすることが大筋で決まってからであり、議論自体はそれ以前から続いていた。そもそもは、昭和51年(1976年)に成立した「中目黒を良くする会」で再開発が盛んに論じられていたと聞いている。30年も前の話だ。

再開発組合のある理事は感慨深そうにこう言った。「再開発準備組合設立からも10年以上、中目黒を良くする会から考えたら30年以上。………長かった………けど、やっと出来たんだ」と。

その「中目黒を良くする会」で、再開発推進派の最右翼だったのが、上目黒一丁目町会長であり、スーパー「ウオツネ」の社長でもあった柏井信一郎氏である。柏井町会長は人望厚く、上目黒一丁目町会の人々を説得して周り、また当時30代~40代の若手を集めては、再開発の夢を語って聞かせたそうだ。

当時の中目黒は貧しく不便であった。まだ最寄のコンビニまで歩いて5分もかかる有様だった。お洒落な店など一軒もなく、まだ町工場が点在していた。商店街はさびれ、人影も疎らであった。目黒川はよく溢れ、防災面でも課題が多かった。1995年以降の中目黒ブームなど全く想像もできないような時代だ。

そんな中で「再開発」で中目黒を良くすることを説いたわけである。

もちろん反対が無かったわけではない。むしろ「中目黒の魅力を維持するためには、変化するべきか、現状を守るべきか」ということで激論があったと言うべきだろう。しかし柏井氏の熱意は多くの人に「いつかは再開発で中目黒を良くしよう」という思いを抱かせることになった。

つまり上目黒一丁目の再開発は、上目黒一丁目の住民が、長い間願い続け、暖めてきた「悲願」なのである。ようやく悲願は達成されようとしている。めでたし、めでたし…とばかりもいかない。

まず我々は、再開発が区域の地権者から発起されたものであるということを理解するべきである。そして、長年にわたり「変化」か「現状維持」かの議論があり、20年近く考え抜かれた上で再開発が選択されたことを理解するべきである。そして、その選択は「馴染みの店が無くなる」というような軽いものではなく「自分の生家を壊すか」「自分の財産を賭けるか」という重みのあるものであることを理解するべきだ。

しかしだからと言って「再開発は地権者の判断なんだから、呑みに来るだけのようなヤツがとやかく言うな」と言うのは違う。上記のような経緯を理解した上でなお再開発を批判するのであれば、「呑みに来るだけのようなヤツ」であっても十分発言権はあるはずだ。なぜなら「地元の人間が考えたこと」や「長い時間考えたこと」が、必ず正しいとは限らないからである。むしろ岡目八目、割と「余所者」の方が中目黒の魅力を理解しているということだってあるはずだ。

実際、地権者達は「再開発で街を良くしよう」という点で一致していたが、しかし多くの人の頭の中で「再開発」は実態を伴わないものであった可能性が高い。言い換えれば具体的なビジョンを持って「再開発で街を良くする」と言っていたのではなく、「再開発」=「街が良くなる」で思考停止していた可能性が高い。

思考停止は再開発への「憧れ」を呼び起こす。憧れだけでやる行動はしばしば失敗しやすい。ましてや、長年、暖め続けた憧れは「目的化」しやすい。元々は再開発は、街を活性化させ、住みやすく人の集まる街を目指す「手段」であったハズであるが、いつの間にか再開発が目的化する危険をはらんでいた、とは言えないだろうか。上目黒一丁目の再開発に、今ひとつ統一的なビジョンが見えないのは、再開発が目的化していることの一つの表れではなかろうか。

また「長年、考えてきた」というのも曲者だ。先にも書いたとおり、中目黒は1995年頃からある種のブームになっていたし、街の個性というものもできつつあった。しかし、再開発はそれらブームよりずっと前から考えられていたため、中目黒ブーム後の中目黒の良さを生かした計画にならなかった面があるのではなかろうか。

そこが中目黒の再開発の課題と言えるのかもしれない。
私は再開発推進派であるけれども、こうした課題を踏まえての反対意見も聞いてみたいものである。

どこへ行った

2009-09-15 20:34:09 | 中目黒再開発

以前、この中目黒駅の周辺の再開発計画区域内にあった低層の店舗、戸建住宅、アパートの人達は何処で行ってしまったのだろうか? 
http://ameblo.jp/yuzutetsu2951/entry-10294060684.html

再開発地域を見てこういうことを感じる人は少なくないだろう。

これについては、GTの再開発と、上目黒一丁目(ナカメアルカス)の再開発では少々異なる結果となっている。

再三書いているが、GTの再開発も、アルカスの再開発も、元をたどれば住民が「よりよい中目黒にしたい」と願ったところから始まったものである。「住民のため」と「中目黒を利用する人のため」の両方を願った再開発だった。

しかし、GTの再開発では、当初の願いとは異なる動きとなる。経緯は私も詳しくはないが、結果として見れば、再開発を担当したゼネコン(フジタ)が街の93%の権利を取得することになったという(93%は共産党の情報であり信用できるか不安だが。「93%の権利」が何を100%とした権利なのかも良く分からないし)。これにより大半の元の住民は中目黒を離れることになってしまい、僅かな地権者しかGTに残ることができなかった。
その意味では「住民のため」の再開発にはならなかったのである。

一方でナカメアルカスの再開発では、このGTの反省も踏まえ、「基本的に買収はしない」再開発を選択した。地権者は持っている土地・建物を金額として評価され、それに応じて再開発地区の建物の権利を得ることができる(等価交換という)。もちろん、等価交換を希望しない権利者は権利に応じた金銭を受け取ることができる。この原則は土地所有者は勿論、借地人、借家人にも適用された。

もちろん残りたくても残れなかった人もいる。特に借家人はその傾向が強い。借家人は優先的に再開発ビルに戻ることができた。しかし現実的には、再開発ビルの家賃は高く、故に再開発地域に入ることを断念した人が多い。ただ借家人が全て追い出されたかと言えばそんなこともなく、たとえば東邦マッサージなどはアルカスへの復帰を果たしている。

借家人には難しい結果となったが、中目黒に土地や建物を持ち、古くから上目黒一丁目町会で「顔が知られている」人の殆どは、何らかの形でナカメアルカスに残っている。地権者は再開発ビルを一般よりも安い価格で分譲してもらえる。よって等価交換で得た分に、地権者優先分譲で買った分を加えて、アトラスタワーに居を構えた人が多いのである。アトラスタワーは普通に買えば億ションだが、等価交換と優先分譲を使えば、そこそこ手の届く値段になるそうだ。

従って、最初の「どこに行ったのだろう」という問いかけの答えは「わりと多くの人がアトラスタワーに住んでいるよ」ということになる。

また区営住宅に住んでいた人の一部は、新しくできた区営住宅(C棟)に入居するようである。

中目黒の再開発は「住民のため」と「中目黒を利用する人のため」の両方を願っていると先に書いたが、少なくともナカメアルカスは、「(古くからの)住民のため」の再開発としては成功していると言えるのではないだろうか。もちろん、アトラスタワーに住めることが住民にとって幸せだとすれば、だが。

ファーストフードが無くなる?

2009-09-10 21:11:33 | 中目黒再開発
春先にケンタッキーフライドチキンが閉店した。以前から伝えている通り山手通りには道路拡幅計画があり、それにかかったためである。

山手通りの道路拡幅は以下のような感じになる。赤い網掛け部分が拡幅される。



パチンコ屋や、よく100円均一をやっているイベントスペース、庄やなどが範囲にかかっている。

そしてベッカーズも道路側の約半分が拡幅の範囲に入っているのである。
つまり、ベッカーズも閉店する可能性がかなり高いのである(半分のサイズで営業を続ける可能性もあるが…)

そうすると、中目黒のファーストフードは(コーヒーショップ系を除くと)フレッシュネスバーガーだけになってしまう。中目黒の人々はあまりファーストフードの存在にこだわらないと言われるが、さすがに1店だけというのは不便だろう。

しかし、新規に開店しようにも、駅周辺に良い物件が無いのである。上目黒一丁目再開発ビル(ナカメアルカス)に期待したいところだが、ここも現状の情報では望み薄である。

可能性があるとしたら、耐震補強工事が終わったガード下であろうか。しかし、それは中目黒のファン達が望まない気もする。

ナカメアルカスの完成時期

2009-09-05 23:21:03 | 中目黒再開発
工事が続いている上目黒一丁目再開発(ナカメアルカス)だが、完成の時期が迫ってきた。
竣工式は9月28日月曜日に執り行われる。
その後、入居者への引渡しは10月11日の日曜日。
引越しは10月13日の火曜日からになる。

10月13日からは、目黒川沿いに引越しトラックが並ぶことになるのだろう。

ちなみに一部のブログで、現在アトラスタワーに点いている電気を見て「入居が始まりました。高層マンションの住人ですね」と言っているものがあったが、あれは工事で電気をつけているだけである。夜を徹しての工事が行なわれているということだが、現場の人によれば、特に工期の遅れとかは無い様子であった。

さて、完成が近づいてくるとなれば、どんな店が入るのかが興味の大きな部分になろう。だが、正直なところ、まだ明確に言える情報が出てこない。この不景気で新築の店舗の家賃を払える店が少なく、話が決まりそうでなかなか決まらない。あるいは土壇場でキャンセルになったりする。

分譲住宅の販売は何とか不景気になる前に済ませられたが、住宅・店舗の賃貸はかなり苦労している様子である。

今ある情報によれば(変更の可能性あり)アトラスタワーの1階は交番、銀行、不動産屋が入りそうだ。アトラスタワー脇の低層部分「アネックス」には、白洋舎が入るようである。あとは場所は不明だが、イエローカメラの隣にあった本屋さんが入る。他、セブンイレブンが入るとか、コージーコーナーが入るとか、あるラーメンチェーンが入るとか噂はいくつかある。

またアトラスタワーの3階は区の保育施設が入るほか、調剤薬局が入るようである。
4階には産婦人科で有名な育良クリニックが入るほか、もう一つくらいクリニックが入ると噂されている。

一部でマクドナルドが入るとか、なんとビックカメラが入るとか噂があるとのことだが、そういうものが入る予定はない。また一時期東横線のガード下で仮店舗営業していた文房具屋は、結局再開発の高騰した家賃を嫌って、再開発ビルには入らないとのことである。中目黒には文房具屋が少ないだけに残念な話だ。

店のオープンは、アリーナと同じく散発的になる模様(グランドオープンの形は取らない)である。10月13日より、順次、店がオープンしてゆくことになるだろう。

BALSわきの工事

2009-09-05 02:59:23 | 中目黒再開発
現在、山手通りと駒沢通りの交差点の脇、BALSの入ったビルの隣に、大きなクレーンが立っている。



Livedoor PJ Newsでは既に3月に取り上げられているし、ご存知の方も多いと思うが、これはマンションを建てようとしているわけではない。あの工事は、簡単に言えば、高速道路の排気ガスの煙突を作る工事である。

現在、山手通りの全域(板橋~大井)にわたり、その地下に中央環状線という高速道路が建設中である。既に板橋~新宿にかけては開通しているし、新宿~大橋にかけても工事が進んでいる。大橋から先、中目黒・五反田を通って大井にかけての工事も近々始まることだろう。(詳細は公式サイトを参照)

地下に道路を作れば、当然、排気ガスをトンネルから排出する煙突が必要になる。それが中目黒できるのである。正式名称を「中央環状品川線中目黒換気所」という。

中目黒換気所の高さは約50メートル。完成予想の模型を見ると、BALSの入っているマンションとほぼ同じ高さだ。

排気塔には「低濃度脱硝設備」というものが装備され、まず電気集塵機で浮遊粒子状物質(SPM)を80%以上除去し、さらに低濃度脱硝装置で二酸化窒素(NO2)を90%以上除去するとのことである(⇒参考)。こうしてろ過され浄化された排気ガスは、毎秒約10mの速さで地上約100メートルの高さまで吹き上げられて拡散する。これにより、沿道の環境には殆ど影響がない、と説明されている。

さて、本当に環境に悪影響はないのだろうか?

なるほど、高さ100mまで吹き上げられた排気ガスが地上に降る頃には薄まっているのかもしれない。しかし、排気塔のすぐ隣には、高さ160mの中目黒アトラスタワーや高さ120mの中目黒GTがあるのである。高さ100mあたりの空気が汚染されるとすれば、まさにこれらの高層ビルは汚染域の真っ只中立っていることになる。

実際のところ、排気ガスの影響については分からない。既に山手通りの交通でそれ相応の排気ガスが放出されている中、ろ過された排気ガスが加わっても誤差の範囲内なのかもしれない。

ただ、興味深いのは、このような環境悪化が懸念される施設にも関わらず、中目黒では反対運動が殆ど見受けられなかったという点だ。もちろん反対運動はあったのかもしれないが、少なくとも大きな広がりを見せることはなかった。

一方で、3本の排気塔のできる品川区では、五反田を中心に結構な規模の反対運動が行われているらしい。共産党の区議のホームページによれば、品川区民の1/10にあたる人数の反対署名を集めたと言っている。

中目黒は開発に無頓着なのだろうか?それとも、品川区民の対応がヒステリックなのだろうか?たぶん結論は何十年とたたないと分からないのだろう。

中目黒駅改良工事の詳細

2009-04-13 01:13:10 | 中目黒再開発
だいぶ放置してしまったが、中目黒駅の改良工事についてまとめておこう。

中目黒駅の改良工事は、駅前再開発や地下鉄副都心線との直通運転による、駅の利用者の増加に対応するためのものである。中目黒駅耐震工事にあわせて行われる。

駅の変化は、大きく見ると以下の3点である。
・ホームが40m延長され、また一部の幅が拡幅される。
・上下線両方のホームにエスカレーターが設置される。
・駅南側に改札口が新設される。

これを図で表したものが以下の通りである。



現状、エスカレーターの位置にあるトイレがどうなるかは不明である。
南側改札は、以前、立ち食い蕎麦屋だった所をぶち抜こうというものだ。
以前から述べている通り、残念ながら駅北側に改札の新設はない。

ホームを20m延長するためには、現状の高架幅では無理である。
そこで、高架橋の拡幅が行われる。それを示した図が以下のものである。



赤い線で描かれている部分が、高架橋の拡幅が行われる部分であると考えられる。
現在の中目黒駅の混雑を考えれば、この程度のホーム拡幅しか
行われないというのは、少々残念な計画であると言わざるを得ない。

それどころか、エスカレーターの設置によって、更にホーム上が狭くなることになるのことは、大きな懸念事項であろう。果たしてエスカレーターの新設が必要だったのであろうか?

確かに、乗降客数が増加することを考えれば、現状の階段のみでは心許ないというのもわからないではない。しかし、ホームのサイズが変わらないのであれば、階段だけ増強してもどれだけの意味があるだろう?

いずれにせよ、これらの工事が今から約4年の間に行われる。工事が事故などなく無事に終わることを祈るのみである。