中目黒再開発の事実

中目黒の再開発・工事について。少しでも事実を伝えられれば…。

早速、更新停滞で

2007-11-28 02:39:25 | 中目黒再開発
早速、更新停滞で申し訳ないと思う。
少しずつでも、せめて週に1回くらいは更新したいと思ってはいるのだが、あまりいい加減なことも書きたくないし、辛いところ。

ここ数日、中目黒の再開発に言及しているページを検索しまくっている。いわば、取材。相変わらずの勘違いもあるし、一方で知らなかった情報や、自分の知っていることの裏づけ、示唆的な情報なども得ることができた。

また、駅前の図書館にも行ってみた。こちらは、ちょっと外れ。時期が長い(それこそ石器時代の目黒区のことから書いてある)うえに、範囲が広い(最低でも目黒区全体)ので、知りたい情報に辿り着けず。

昭和30年以降の中目黒について、詳しく書いてある情報源はないものだろうか…。

駅前再開発に関する誤情報

2007-11-20 03:28:16 | 中目黒再開発
以下のブログにこんな情報があった。
ご本人のページに返事を書こうとしたが「設定により記入できない」的なエラーが出たので(長すぎたか?)こちらに記しておく。

http://blog.smatch.jp/hiropon/archive/1223

ついでに言えば、中目黒の商店街は再開発で駅前ビルに入れる人、立ち退きでそのまま行き場のない人が出て、分裂状態らしい。

こんな話を地元の商店街のオジサンから聞いたんだとか。

まず、この話の流れで「駅前ビル」が何を差すか不明。その時点で情報の信憑性に疑問符がつく。

もし、駅が建て替えられて、駅ビルが出来ると思っているなら、今のところそんな情報はないので、オジサンの情報は間違い。

もし「駅前ビル」が上目黒一丁目に建つビルのことなら、先にも書いた通り、これは駅の工事とは関係がない。ガード下を追い出された人の中で「駅前ビル」に入居する権利を持つ人は一人もいない(※)。当然「入れる人と入れない人が出る」こともないし、分裂状態にもなりようが無い。よって、オジサンの情報は間違い。

オジサンが「上目黒一丁目再開発」のみに限って言っているのに、このブログ作者がガード下工事の件を混同しているとするならば(実際、区別が付いていないようなので)。
「上目黒一丁目再開発」については、地元主導で進んでおり、地権者はもちろん借家人にも再開発地区に戻る選択肢が基本的にある。もちろん、追加の費用はそれなりに必要なので、資金力の無い人には辛い部分もあり、不満を持つ人も居ないわけではない。その意味では確かに資金面で「入れる人と入れない人」が出た。しかし、そういう権利者は既に手持ちの権利を売却している人が多く、残っている人は概ね再開発には賛成の方向だ。でなきゃ工事が進められない。したがって「分裂状態」というオジサンの情報は間違い。

つまり、どのような話だと仮定するにしても、オジサンの情報は間違いにしかならないのである。あるいは、ブログ主がオジサンの話を勘違いして、オジサンの話を捻じ曲げてしまったのだろう。どちらかだ。

それにしても、このブログ作者の早とちりぶりはどうなんだろう。
私は「情報が半端でいい加減」という話をしただけ。それなのに「入れない人と入れる人がいる」の否定は「全員入れる」になっちゃってるし(「全員入れない」を全く想定していない)。


では、ガード下の今、立ち退いている人たちは
いずれ元に戻られるんですか?
大方の再開発は利害関係が入り組み、
トクする人と、損する人(と思う人かもしれませんが)が
出るものですが、
中目黒の再開発は誰も皆喜ぶ、
円満なものなんですね?
すごいことです!
認識不足でした。


上目黒一丁目の方は、かなり多くの地権者が戻ってくる。
しかし、ガード下は東急の私有地なので、東急の腹づもりしだい。今のところ、情報はないので、戻ってこられる見込みはないと考えざるを得ない。

要は、自分が情報を集め、整理することを怠って、現実を勝手に誤解しておきながら「中目黒の再開発は誰も皆喜ぶ、円満なものなんですね?」と嫌味とはねぇ…(苦笑)。あるいはコメント欄にもっと長く書けるなら、ちゃんと説明するのに。

確かにこのブログ主は認識不足なのだが、もっと根本的な部分で認識を誤っていることに気づいて欲しいものだ。

※元々、上目黒一丁目の地権者で、工事の仮店舗としてガード下に移転していた人は除く。

P.S
以前「東横線が地下鉄と繋がって暫く地下を走るので、中目黒の高架がなくなる」と、とんでもない勘違いを書いているブログがあったと思ったら、
http://blog.smatch.jp/hiropon/archive/828
同じ方であった…。

駅前と高架下の工事は別プロジェクト

2007-11-20 01:44:35 | 中目黒再開発

■二つの別なプロジェクト


今、中目黒の再開発について、一番大きな誤解は「上目黒1丁目再開発」と「中目黒駅拡張工事(高架下工事)」を混同し、同一のプロジェクトと考えてしまうことである。この誤解は、地元の人間であっても誤解している人間は少なからずいるようだ。従って、地元の人間が言っているからと言って安易に信用してはいけない。

■高架下の工事は再開発ではない


上記で、前者を「再開発」としているのに、後者を「工事」としているのは意識的である。後者「中目黒駅拡張工事」の一番の目的は再開発ではない。あくまで、中目黒の「駅・鉄道施設の」整備工事であり、その背景は
  • 高架橋の耐震工事
  • 2010年に東横線と新しい地下鉄が直通運転を始めるための準備工事(ホーム延長と拡幅)

である。事業主体は東急であり、地元は一切関係がない。
これは東急のホームページでも裏が取れる。

2007年度の鉄軌道事業設備投資計画は総額662億円
(2007年5月15日 ニュースリリース)
http://www.tokyu.co.jp/contents_index/guide/news/070515_2.html

2.混雑緩和対策と鉄道ネットワーク拡充に304億円
3.東横線渋谷~横浜間改良工事
長編成化・速達性向上工事
中目黒駅で、10両編成に対応するために高架橋を拡幅してホームを延伸します。併せて耐震補強工事を行います。


現状、公式に発表されているのはここまでである。来年度の事業計画が決まったら、進展があるかもしれないが、現状では高架下の整備に関しては一言も触れられていないし、周辺地域との連携にも一言も言及がない。

もちろん、上記の工事後も高架下を空き地にして置くわけはないのだから、工事後に高架下の再開発的なことは行われることは当然予想できる。そして、そこまでの収支も踏まえてプロジェクトが計画されている可能性はある。しかし、あくまで第一義は「駅・鉄道施設の」整備工事である。

■上目黒一丁目再開発は再開発


一方で上目黒一丁目の工事は、住民が30年かけて発起し、区やゼネコンが加わって事業組合を結成している、れっきとした再開発である(第一種市街地再開発事業)。
以下は地区整備課のページにある通り、事業範囲の図であるが駅は全く含まれていない。



■偶然、同時期になっただけ


この再開発と工事は現在、まるで歩調をあわせるかの如くに進行している。しかし、これは全くの偶然でしかない。上記のように、事業主体も目的も全く違う。情報のやり取りも無ければ、設計に影響を与えることも全然ない。むしろ一丁目側では、同時期に工事しているのに、設計が全く連携していないことを残念がっているくらいである。

したがって、ブログでよく流れている以下のような話は、全て誤りである。
  • 駅前の高層ビルは巨大な駅ビルになって、駅と直結するらしい。
  • 上目黒1丁目側にも改札ができるらしい
  • 高架下を追い出された店の一部は、再開発ビルに入るらしい。
  • そして、再開発ビルに入れる人と、入れない人との間で対立が起こっていて、再開発は分裂状態らしい。


工事は全く関連のない別プロジェクトなので、再開発ビルが駅ビルになることはもちろん、駅と繋がることもない。雨の日に再開発ビルへ行くには、おそらく今後も傘が必要である。改札については、現状では全く予定はない。ただし可能性はゼロではない。

工事は全く関連のない別プロジェクトなので、ガード下の人に、再開発ビルに入る権利を持つ人は居ない。
入れる権利を持つ人がいないのだから(それを理由に)分裂状態になりようがない。

どうやら地元民でも上記のような「駅ビルになる」的なことを言う人がいるようだが、こういうことを言った時点で「この人は中目黒の工事については何も知らない。そのクセ、いい加減な情報をベラベラ喋りたがる人間である」と判断して良いだろう。

客観性について

2007-11-17 12:45:17 | このブログに関して
私は、中目黒に長く住んでいる。

今のところは、何年住んでいるかは言わないでおこう。
なぜなら、必ず「俺の方が住んでいる年数が長い」とか言い出したり、逆に「住んでいる年数が長いからって、知った顔をするな」などと、年数の長さを競う人間が出てくるからである。

ハッキリ言って、中目黒の再開発についての知識量は、中目黒に住んでいる年数とはあまり関係がない。まして、再開発に対する見識や、物事一般に対する判断力・洞察力は、どこかの街に居住した年数とは一切関係がない話である。

話がそれた。

ともあれ、私は、中目黒に長く住んでいて、つまり再開発の関係者・当事者である。

当事者であるが故に、知っている部分もあり、より深い考察ができる部分もあるかもしれない。
しかし、むしろ、当事者であるが故に、筆が鈍ったり、客観的な判断が歪む場面の方が多いかもしれない。

再開発に何か問題があっても、隣人を批判することになるのを恐れて、批判を遠慮してしまうかもしれない。
逆に、そうならないように意識するあまり、過剰な批判をしてしまうかも知れない。
いずれにせよ、私本人には、客観的なバランス判断は難しい。

もしバランス判断が歪んでいる部分があったら、それは私の能力不足、不徳のいたすところであると考え、ご容赦いただければと思う。

再開発は一つではない

2007-11-17 12:14:45 | 中目黒再開発
まず、多くの「中目黒再開発」論者が、根本的に誤っている点から正さなくてはならない。この誤りをしている限り、中目黒の再開発について、正常に論ずることは不可能だからである。

その誤りとは「中目黒の再開発が、全て単一の案件であるとみなしてしまう」ということである。単に「開発」というだけで、それらを全てひと括りにして考えてはいけない。

正しくは、中目黒の開発・再開発は、幾つかの独立した案件の複合である。すなわち
  • 「上目黒1丁目再開発」
  • 「上目黒2丁目再開発」
  • 「東横線中目黒駅拡張工事」
  • 「山手通り拡幅工事」
  • 「目黒川整備」
  • 「首都高速道路中央環状線整備」

などがある。
少し離れたところでは、上目黒1丁目の「旧国鉄官舎跡地再開発」もある(同じく上目黒一丁目でも駅前の再開発とは場所は大きく異なる)。

これらは、事業主体も、目的や背景も、開発の経緯・経過も、抱えている課題も、それぞれ全く異なる。当然、個々に是非の判断もあるだろう。

中目黒の再開発を論じる上では、これらをキチンと分けて考えるべきである。
そして、時に「中目黒の再開発が理解できない」という人がいるが、それは異なるものをキチンと分けて考えないためと言って良いだろう。

例えば「東横線中目黒駅拡張工事」の目的は、あくまで東横線の改良工事である。街の改善とは直接の関係はない。しかし、そういったことを区別しないと、高架下の立ち退きを見て


http://www.somuch.jp/blog/?eid=51

「再開発」って街を「活性化」することが目的ですが(とおもっておりますが)
中目の高架下につらなるお店の来る人呼ぶ人に「活気」はありませんでしょうか?!


なる勘違いをしてしまう。
この方は「なぜ、既に活気があるのに、その街を壊すのか。意味不明だ」と考えているのだろうが、それは単に「東横線中目黒駅拡張工事」の目的を誤解しているからに過ぎない。

そして、その誤解の背景にあるのは、全ての工事を「再開発」の名の下に混同してしまう誤りなのである。

本論に入る前に

2007-11-17 11:41:54 | このブログに関して
本論に入る前に、いくつか、ハッキリさせておきたい。

私は、もともと過激な発言をしがちな人間である。他者に対して「間抜け」「愚か者」「誤っている」といった表現を平気で使う。

このブログの目的は、あくまで中目黒の開発・再開発の真実を知ってもらうことであって、他者をこきおろすことではないから、そういった表現はここではなるべく控えようとは思うが、ゼロにするつもりもない

特に、誤った根拠を元に他者を批判する者に対しては、上記のような表現を多用するかもしれない。それに対して「仮にも公共の場なのだから、発言は節度を持つべきだ」などと批判的な見方をする人もいるだろう。それは、確かに一理ある。

しかし、考えてみて欲しい。発言の節度を云々するのであれば、そもそも「誤った根拠を元に他者を批判する者」こそが非難されるべきである。事実無根の内容で他人を批判するなど、通りすがりに他人を後ろから殴り倒すに等しい。そのような無法者を非難することに、私は一切の問題を感じないし、むしろ正常な行為だとすら思う。

他者を非難するのであれば、十分に事実を収集し、検証してからにするべきだ。安易な思い込みで他者を愚弄するなど、誹謗中傷に等しい無責任な行為である。無責任な発言をすれば、非難されるのは当然であろう(が、そういう無責任な人間は、自分の愚かな行為に無自覚であるので、非難されるとしばしば被害者気取りを始めるのだが)。

逆に、私自身が無責任な批判をしてしまった場合には、非難されることは覚悟の上である。

もう一つ、極めて愚かだと思う発言がある。
「自分と意見が違うからといって、非難するのはおかしい」
というものだ。こういう発言をする人間は、私の前で二度と口を開かないで欲しい。

もちろん「自分と意見が違うからといって、非難するのはおかしい」ということ自体は正しい。しかし、私はそのような理由で他者を非難することは100%ない。必ず、その発言を不当とみなし批判する根拠を明示している。もちろん、私の根拠の方が間違っている可能性もあろうが、それは根拠を誤っただけであって、「意見が違うから批判する」とは全く違うものである。

「理由を示して批判する」ことと「意見が違うから批判する」ことと、その味噌と糞との違いも理解できないような知能レベルの人と会話をして、時間を無駄に使うつもりは、私には一切ない。

まとめると、以下の通りである。
・私が他者へ批判することを問題視する前に、元々の発言に問題がないか考えるべし。
・批判の理由が「意見が違うから」としか見えない人は愚かである。

ブログ開設にあたって

2007-11-17 11:18:03 | 中目黒再開発
中目黒ではここの所、再開発が続いている。
しかし、その再開発を取り巻く状況は、際めて酷いものがある。

再開発が酷いのではない(問題がないという意味ではないが)。

再開発に関する、ネット上の流言蜚語が極めて酷いのである。
多くが思い込みに基づく間違いばかりである。例えば、このブログなど、いくらなんでも、間抜けにも程がある。(詳細な理由は後のエントリーで語る)

自分も、正直を言えば、中目黒の再開発について、多くを知っているわけではない。
また、知っていることも、何人かの人を経た又聞きのことが多く、正確性や中立性に自信があるわけでもない。
ある人の見解と事実が混同されていたり、立場が偏ったりしている可能性は高い。

再開発論・都市論について、特に学んだわけでもないから、学問的な見地から論じるだけの能力があるわけでもない。

そういう意味では、もし、中目黒の再開発を正確に論ずるうえで100の知識・見識が必要だとするならば、私の持っているものなど20や30程度でしかないだろう。
だから、私は今まで特に何も発言しなかった。

にも関わらず、なぜ、今更、中目黒の再開発について語らなくては「いけない」と思ったのか。

それは、上記のブログのように、あまりに世の中にいい加減な発言ばかりが流布しているからである。
先ほど、私の見識など100分の30程度と言ったが、大半の発言者の見識はと言えば、100分の1にも満たないものが多いのだ。特に、再開発批判者の大半がそうだ。

ろくに知識・見識も持たない人間が、中目黒に現れた現象の上っ面だけを元に、勝手な想像を膨らませては適当なストーリーをデッチ上げている。
そして、デタラメな知識・見識を元に、あたかもそのデタラメが真実であるかのようなしたり顔をして、再開発に批判的な発言を垂れ流している。

それに比べれば、私の「30%の見識」など、もはや「真実」「真理」と思いあがってしまっても良いのではないか、とすら感じたのである。
本当に真実・真理を語れる人が出てきたら、その時に頭を下げれば良い。
まず、今、大事なことは「1%の見識」により垂れ流される嘘を、「30%の見識」で叩き潰していくことではないか。

まずは、より真実を明らかにすることである。
再開発に賛成か、反対か、なんて話はそれからだ。
賛成をするにせよ、反対をするにせよ、まず我々は真実に基づくべきである。

私の30%の見識が、微力でもその役に立つことを願って、筆を取りたい。