中目黒再開発の事実

中目黒の再開発・工事について。少しでも事実を伝えられれば…。

中目黒駅改良工事・地元説明会

2008-08-08 20:15:29 | 中目黒再開発
去る7月25日、東急電鉄主催で、中目黒駅の改良工事に関する説明会が開催された(場所:目黒区立烏森小学校)。

説明会は、まず工事についての説明があり、次に参加者からの質疑応答に応えるという形で進められた。

工事内容については、既に当サイトで記述してきた内容と大筋で違いはなかった。ただし、ホームの延長方向やエスカレータの設置など、細かな部分では当サイトの予想はかなり外れていた。これらについては後々述べてゆく。

質疑では「駅北側(山手通りの反対側)への改札新設は行わないことの是非」を問いただし、改札設置を訴える質問が相次いだ。東急側はひたすら「ホームが狭く、階段が設置できない=改札の設置は無理」と拒絶するのみであった。

また、今回の駅改良工事が「小手先のホーム延長工事」に留まり、現在のホーム混雑を解消する気が全くないことに関して批判が多数上がった。当サイトも、東急が発表した「高架橋の拡幅」を「駅の大改造」ではないかと捉え、そのような予想レポートを記述してきた。しかし今回の説明会によれば、部分的に1m~2m程度の拡幅がある程度とのことである。

これに対し、参加者からは「ホームを大幅に広げれば、改札への階段も設置できるし、混雑解消もできて、問題は全て解決する。それができない理由は何か」というような質問が提示された。東急側は「ホームを広げる用地がない」「用地を確保しようとすれば、大工事になり地元にも迷惑がかかる」「費用もかさみ、感覚的には百億円規模の工事となる」という回答を行った。まぁ、平たく言えば「大工事になるし、カネもかかるから、駅改良に根本的に取り組むのはイヤだなぁ」ってことである。当然、地元参加者からは失望の声が上がった。

余談になるが、この東急と地元とのやり取りも不思議な趣がある。下北沢などに見るように、通常は鉄道事業者側が「駅を大改造して、あわせて駅周辺の再開発を行う」と言い出し、それに対して地元が反対する、という構図が多いのだろう。中目黒は、なぜか地元側が「東急さん、もっと積極的に駅を改良してよ」と言っているのだから、逆の構図である。

質疑は、この「北側改札」「駅の混雑解消」といった比較的大局的見地での質問が相次いだため、工事の詳細に関する質問ができるような雰囲気ではなかった。例えば「エスカレーターがどのように設置されるのか」「エスカレーターの設置箇所とぶつかるトイレはどうするのか」等、工事の枝葉末節に関する質問ができる雰囲気ではなかったのである。

また、工事後の高架下の整備についての言及も殆どなかった。僅かに、元そば屋があった部分をぶち抜いて作る新改札の設置にあわせて、駅とパチンコ屋の間にある細い通路を広げるという話があった程度である。それも「広げるが、どの程度の幅にするかは未定」と言っている有様で、高架下がどうなるかの回答が得られる雰囲気ではなかった。

とりあえず、以上が説明会の概要である。
参考まで、説明会で配られた資料の表紙のみアップロードしておく。