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酒と音楽とPC

血は酒で出来ている(某声優談)。他の趣味はPC組み立てるのと音楽聴くのしかない。

その他、購入済みで気になった録音

2018-02-10 15:21:46 | 音楽

・エルガー 交響曲集 A. デイヴィス / フィルハーモニア管

エルガーの交響曲はバルビローリの録音が今ひとつなせいもあってか苦手中の苦手でまともに聴けたことがなかった。それは演奏が悪かったのではないかと目から鱗が落ちた一枚。なんとも軽やか、かつノーブル。ノビルメンテってこういうのを言うんだろうか。大抵の作曲家が嫌いではないイギリス作曲家陣で唯一嫌いだったエルガーが少し好きになった。他の指揮者は重すぎるのだ。ただし、この軽さが仇となってイギリス音楽以外を演奏してる時のデイヴィスは酷評されることが多いようだ。まあ、そうかも(笑)。エルガーは弦楽セレナードとゲロンティアスの夢、チェロ協奏曲(ただし、デュ・プレの演奏のみ)を聴いていたが、今後はもう少し聴いてみよう。ただし、演奏はA. デイヴィスかハンドリーでないとダメっぽい。

・ニールセン 交響曲全集 C. デイヴィス / ロンドン響

全集で一枚の価格と演奏が良ければ超お買い得盤なのだが・・・。演奏があかん。これ、ブラームスでっしゃろ?透明度皆無の分厚いオーケストラが陰々滅々と鳴らされるのには参った。ブロムシュテット盤は結構いい演奏だったんやねぇ。デイヴィスはシベリウスではブラームスしなくなったのになんでニールセンはブラームス化してしまうんやろ。暗くて開放感が全くと言っていいほどない。テンポも遅すぎる。広がりの交響曲なんてまるで大地の歌。ブロムシュテット盤はとても綺麗なんだけどなぁ。なお、透明度皆無なのはデイヴィスのせいだけでなく常にこもり気味のLSOの録音のせいもあると思われる。こういう曲こそいつもは嫌いなサロネンやベルグルンドの出番なんでしょうね。ヤルヴィ父子の録音もありそうだな。

・ショスタコーヴィチ 交響曲第7番 V. ペトレンコ / ロイヤル・リヴァプールPo

例によって2xHDの録音は極上(SS)。しかし、これ、テンポ遅すぎやろ。ショスタコーヴィチでも5番、7番はそんなに難解な曲じゃないのだから丁寧にやるより勢いのある演奏のほうが私には心地よい。細部はよく分かるが爽快感皆無で楽しい演奏ではなかった。

・ブリテン ピーター・グライムズ ベットフォード / ブリテン=ピアーズ管

悪くない、悪くないのだ。ブリテンの名を冠したオケを助手でヴェニスに死すの初演者が振るという記念碑的な録音なのだが、C. デイヴィスも、ハイティンクも、このベットフォードも作曲者自演でさえもグッドオールの抜粋版を聴いた後では脳天気な腑抜け演奏に聴こえてしまう。どれも決して悪い演奏ではないと思うのだが。グッドオールは録音の悪さ(モノラル)がくらーい海辺の漁村という雰囲気作りに一役買っているようで今後超えるのは難しそうだ。

・ブリテン 無伴奏チェロ組曲 ジェイミー・ウォルトン

ウォルトンは若手の中ではお気に入りのチェリストなのだが、この曲はダメだ。全然メランコリーがない。すっぱり削除されてしまって他の何かに置き換えられてしまっている。エネスコでもいい演奏を聴かせたモルク盤と比較すると一目瞭然だ。こうしてみると現代にチェロは人材がいないみたいなことを書いてしまったが、モルクやペレーニがいるんだった。どっちかというとソリストというより首席奏者としてのイメージが強くて忘れがちだが。二人共結構年食ってるし(笑)。この曲は献呈されたロストロポーヴィチの演奏もあるんだろうけど、あの人は感情過多ではあってもメランコリーとかないからなぁ(笑)。

・ドホナーニの一連の録音

うん、やっぱり本人の言葉通りベームとセルの中間ですね。私の好みとは完全に無縁ですね。テンポ、リズムが正確でオーケストラの人は弾きやすいんじゃないですかね。この人が今でも重鎮なのはプロコフィエフやリストのソナタのように奏者側からの人気じゃないですかね。メジャーレーベルで廃盤、企画頓挫が多いのを見ると聴衆には私のような見方の人は少なくないんじゃないですかね。演奏がF. ライナーに寄ってくると興味が湧いてくるのですが。オケものが良くないSignumにしては良好な録音だけに残念。同じ録音スタッフで別の指揮者で録音を・・・。

・シューベルティアーデ インマゼール他

シューベルトの私的な集まりで演奏されたと思われる曲を集めて古楽演奏家が演奏したもの。演奏は超・超・超(さらに幾つか超を付けたいぐらいw)クール。録音も超優秀で余計にクール。しかし、シューベルティアーデってモダンのあまり上手くない演奏家の古い録音(できればLPで)の方が温かみがあってそれらしくなりませんかね?実際の友人たちはあまり上手くなかっただろうし。録音の良し悪しよりライヴ感重視のルガノ音楽祭あたりでやったほうがそれっぽくなるような。これがまとまりのある~集だったら最高の演奏なんでしょうけどね。ただし、何故かクールなのにヴァイオリンのテツラフのように緊張感で息は詰まらない。どこが違うんでしょうね。

・C. テツラフ

バルトーク協奏曲と無伴奏、バッハ無伴奏、ブラームスの室内楽と聴いてきたが、バッハを聴いていてもバルトークを聴いてるような緊張感で息が詰まる。ブラームスのソナタでも音はとても美しいくせにサッサと次に移って絶対に歌わせようとしない。クレーメルは敢えてメタリックな人工美を見せつけるようなところがありますが、テツラフにはそれもなし。それなりに人気があるわけですから需要があるんでしょうね。まあ、私も結構好きなんですが。わかりやすいカプソンや指揮のヤンソンスが人気があるのはわかるけど、テツラフ聴く人は眉間に皺を寄せて聴くんでしょうかね。得意な曲からしてもシゲティの後継者のよう。技術はとても高そうですが、曲想を曲げてまで客を喜ばせる気はサラサラないタイプ(ギトリスあたりの対極)。自分もベームやセルは断固NGなのにテツラフやギーレンに甘いのはよくわからない(笑)。

・スラットキンとリヨン国立管、デトロイト響

スラットキンはセント・ルイス響をメジャーに押し上げてオーケストラ・ビルダーの才能があると見做されたのか、いろいろなオケから声がかかって多忙な指揮者になった。しかし、当初からセント・ルイス響の実力を押し上げたのは実は前任者のワルター・ジュスキントではないか、という疑問が呈せられていた。サイモン・ラトルについても実はバーミンガム市立をメジャーで通用するオケにしたのは前任者のフレモーではないかという疑問が投げかけられている。オケを鍛えるのといい演奏をするというのは別の才能なのだろう。スラットキンは結局ワシントン・ナショナルやBBC響で鳴かず飛ばずでメジャー落ち。Naxosに拾われて看板指揮者になったわけだが・・・。クリュヴィヌが鍛えたはずのリヨン国立との演奏は多くがつまらない演奏である。メリハリがなくノペーっとしていてかといって構成力みたいなものもまるで感じない。実に面白くないラヴェルだ。幻想交響曲のコルネットをやたらと目立たせて派手な演奏に仕上げた辺りにスラットキンのセンスを感じるのみ。彼が振る時のリヨンは不感症の女性だ。もうスラットキンを買うのはよそうかと思っていたが、デトロイト響でのラフマニノフは何故か打って変わった躍動感あふれる好演。コープランドも良さそうである。彼の才能はいろいろな意味でアメリカ限定なのか。

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マリス・ヤンソンス Portrait

2018-02-10 14:11:49 | 音楽

超・超お買い得盤。e-Onkyoの表示によると2時間32分になっているが、実際には5時間50分、CDにして5枚分に相当する。本家のBR-Klassiksを見てもやはりCD5枚である。なんでこんな初歩的なミスをするのであろうか。表記を信じてサンプラー的抜粋盤と勘違いした人も多いに違いない。実際には半端ものはハイドン 88番のメヌエットのみで他は全曲入っている。e-Onkyoで2500円也。セールだと2000円にまで下がると思われるが、セールが来るかどうかわからんし、2500円でももってけドロボー価格だ。ましてほとんどが海外より高価な国内販売での話だし(笑)。

・ハイドン ハルモニウム・ミサ、交響曲88番よりメヌエット

・ベートーヴェン 交響曲第4番、ブラームス 交響曲 第4番

・R. シュトラウス アルプス交響曲 4つの最後の歌

・マーラー 交響曲 第9番

・ヴァレーズ アメリカ、ストラヴィンスキー 詩篇交響曲、ショスタコーヴィチ 交響曲第6番

ヤンソンスファンは既にこれらの演奏を持っているであろうから悔し涙を流しているに違いない。いれも最新に近いライヴで音質も極上である(A-SS)相当。これはユロフスキのチャイコフスキー交響曲全集、N. ヤルヴィのチャイコフスキー三大バレエ全曲、Festetics四重奏団のハイドン弦楽四重奏全曲、インマゼールのシューベルティアーデに相当するお買い得度である。

ただし、ヤンソンスの極端なまでに角の取れた演奏は受け付けない人もいるであろうから試聴は必須であると思われる。ハイティンクが演奏してもやかましいブルックナーの3番をたおやかに鳴らしてしまう人ですから・・・。私のような保守的なファンにはヴァレーズなんかはこのくらい丸くしたほうが聴きやすい気がしますけど。いい演奏が多いと思いますが、4つの最後の歌だけは歌手がいまいちかな~。ライヴだから仕方ないのか。カラヤン=ヤノヴィッツ盤あたりが好きな人には良い点貰えそうにないですね。オケより歌手が重要な曲だと思いますし、ヤンソンスのせいではありませんけどね。ただ、この曲ではオケもちょっと透明度不足かな~。これはオケというより録音のせいかもしれませんが。

ほぼ同時期に発売されたドヴォルザークのレクイエムと交響曲第8番(RCO)もなかなかのお買い得盤。ほぼ2枚の内容で1枚分なので買ってしまった。ドヴォルザークのスターバト・マーテルはちょっとしたブームになってて沢山の録音を入手できるがレクイエムの方はあまりみかけない。保守的すぎる書法だからなのかもしれないが、レクイエムなのに緊張せずに聴ける良さがある(ヤンソンスの指揮のせいかもしれない)。録音も良い(S)。これまた同時期にBR-Klassicsから出ていたラフマニノフの鐘も欲しかったのだが、ラフマニノフは買ったばかり(スラットキンとP. ヤルヴィ)で特別お買い得ではないので見送った。

余ったお金で買ったのが2xHDのリントゥ指揮タンペレPoのエネスコ交響曲第2番。最初に買った交響曲第1番と交響的変奏曲は録音が2xHDにしては今ひとつ。交響的変奏曲におけるモルクのチェロは素晴らしかったが全体的には釈然としないものだった。しかし、DSDの2xHDはやはり素晴らしい。演奏自体は恐らく大して変化してないのだろうが、音質が良いと素晴らしい演奏に聴こえる(音質評価S)。交響曲第1番では貧相に聴こえたタンペレPoもこれなら文句はない。

その他、目についた最近のお買い得盤はBR-Klassiksのヤンソンスのチャイコフスキー スペードの女王(3時間相当で1枚分)。LSOのラトルのドビュッシー ペレアスとメリザンド(3時間相当で1枚分。ただし、DSDは3000円と多少価格差あり)。フリートウッド・マックのセルフ・タイトル盤がDeluxe盤(3時間で2600円)あたりか。特にフリートウッド・マックはロックのDeluxe盤(リマスター+ライヴ盛りだくさん)にしては格安と思われる。ファンなら絶対の買いだろう。

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ハイレゾ録音評まとめ(仮)

2018-02-07 15:13:50 | 音楽

気になった録音について書くだけでも膨大な量になってしまったので録音の大まかな評価だけ纏めてみる。後で差し替える可能性大。なお、スピーカーでしか聴いてないのでポータブルでの音は全くわかりません。

音質評価基準はSS-C 概ねBぐらいが普通のCD相当 こりゃCDじゃ無理かなーって辺りがS以上

David Bowie Five Years A

武満徹 ソングブック ショーロ・クラブ S

クルト・ワイル 交響曲集 オールソップ / ボルティモア響 B

ブラームス 交響曲集 ラトル / ベルリンPo S

At The Five Spot Vol. 2 ドルフィー C

アメリカン・ソングブック キングズ・シンガーズ SS

ブラームス 交響曲集 シャイー / ゲヴァントハウス管 S

Anathema Distant Satelights S

マーラー 交響曲 第9番 サロネン / フィルハーモニア管 B

Billy Bobham The Atlantic Years 1973-78 A

The Modern Jazz Quartet The Last Concert A

ワーグナー パルシファル クナッパーツブッシュ / バイロイト祝祭管 A

ショスタコーヴィチ 交響曲 第2,15番 V. ペトレンコ / ロイヤル・リヴァプールPo SS

ワーグナー ラインの黄金 ラトル / バイエルン放送響 SS

シベリウス 交響曲全集 C. デイヴィス / ロンドン響 B

ショスタコーヴィチ 交響曲 第4番 V. ペトレンコ / ロイヤル・リヴァプールPo SS

ベートーヴェン 交響曲全集 バレンボイム / シュターツカペレ・ベルリン B

バルトーク 青ひげ公の城 サロネン / フィルハーモニア管 B

シェーンベルク グレの歌 サロネン / フィルハーモニア管 B

ルガノ音楽祭2015 アルゲリッチと仲間たち B-A

マーラー交響曲全集 マゼール / フィルハーモニア管 B-S

ヘンデル メサイア(モーツァルト改訂版) マッケラス / ロイヤルPo A

メンデルスゾーン エリヤ マクリーシュ / ガブリエリ・コンソート他 S

ベルリオーズ レクイエム マクリーシュ / ガブリエリ・コンソート他 S

ブリテン 戦争レクイエム マクリーシュ / ガブリエリ・コンソート他 S

エルガー 交響曲全集、フロワッサール A. デイヴィス / フィルハーモニア管 S

コール・ポーター歌曲集 サラ・フォックス A

ブリテン ピーター・グライムズ ベットフォード / ブリテン=ピアーズ管 A

ショスタコーヴィチチェロ協奏曲 第2番、ブリテン チェロ交響曲 ジェイミー・ウォルトン A

プロコフィエフ シンデレラ組曲、ロミオとジュリエット組曲 テミルカーノフ / サンクト・ペテルブルクPo A

ブラームス 交響曲第1番、3番 ドホナーニ / フィルハーモニア管 A

ブルックナー 交響曲 第9番 ドホナーニ / フィルハーモニア管 A

シューベルト 交響曲 第9番 ドホナーニ / フィルハーモニア管 A

A New Venetian Coronation 1595 マクリーシュ / ガブリエリ・コンソート S

クリュイタンス Complete Stereo Orchestral Recordings C-A

ショスタコーヴィチ 交響曲 第7番 V.ペトレンコ / ロイヤル・リヴァプールPo SS

ルガノ音楽祭2016 アルゲリッチと仲間たち B-S

シューベルティアーデ インマゼール他 SS

チャイコフスキー 交響曲全集、マンフレッド交響曲、弦楽セレナード ユロフスキ / ロンドンPo S

10人の名指揮者 NAXOS30周年 ハイレゾ限定コレクション A-S 

ラヴェル 管弦楽曲集 Vol. 1,2 スラットキン / リヨン国立管 A 

チャイコフスキー 三大バレエ全曲 N. ヤルヴィ / ベルゲンPo S

ブルックナー 交響曲 第4番 ドホナーニ / フィルハーモニア管 A

ショスタコーヴィチ チェロ協奏曲第1番、ウォルトンチェロ協奏曲 ジェイミー・ウォルトン A

リムスキー・コルサコフ シェラザード、見えざる町キーテジと聖女フェヴローニャの物語組曲 テミルカーノフ / サンクト・ペテルブルクPo A

マーラー 葬礼、さすらう若人の歌 コノリー / ユロフスキ / エイジ・オブ・インライトンメント管 S

エルガー、ミヤコフスキー チェロ協奏曲 ジェイミー・ウォルトン S

マーラー 交響曲 第6番 サロネン / フィルハーモニア管 B

ラッスス エレミアの哀歌 コレギウム・レガーレ A

ニールセン フルート協奏曲、クラリネット協奏曲、アラジン組曲 P. ヤルヴィ / フィルハーモニア管 A

ハチャトリアン スパルタクス、ガヤネー組曲 テミルカーノフ / サンクト・ペテルブルクPo B

ラフマニノフ チェロ・ソナタ、グリーク チェロ・ソナタ ジェイミー・ウォルトン S

プロコフィエフ コンチェルティーノ、チャイコフスキー ロココの主題による変奏曲 ジェイミー・ウォルトン A

チャイコフスキー 交響曲 第6番、メンデルスゾーン 夏の夜の夢序曲 マッケラス / フィルハーモニア管 B

ビクトリア 聖務曲集 テネブレ A

モンテヴェルディ 聖母マリアの夕べの祈り エイジ・オブ・インライトンメント管他 A

モーツァルト 羊飼いの王様 クラシカル・オペラ A

ディーリアス アパラチア、海流 S. ザンデルリンク / フロリダ管 A

ベルリオーズ 幻想交響曲 スラットキン / リヨン国立管 S

天才ピアニストによるリスト名曲集 ボレット(エベレスト録音) C 

天才ピアニストによるショパン演奏 ボレット(エベレスト録音) C

ラフマニノフ 交響曲 第1番、死の島 スラットキン / デトロイト響 S

エネスコ 交響的協奏曲、交響曲 第1番 モルク(Vc) / リントゥ / タンペレ・フィルハーモニック管 A

ショパン チェロ・ソナタ、サン=サーンス チェロ・ソナタ ジェイミー・ウォルトン S

ショスタコーヴィチ、ブリテン、プロコフィエフ チェロ・ソナタ集 ジェミー・ウォルトン S

モーツァルト ピアノ協奏曲 第24、27番 A. バックス B

ロバータ・フラック ロバータ・フラック・フィーチャリング・ダニー・ハザウェイ A

エルガー エニグマ変奏曲、南国にて A. デイヴィス / フィルハーモニア管 A

ハイドン 交響曲 第88-92番 ラトル / ベルリンPo S 

J. S. バッハ 無伴奏ヴァイオリン・ソナタとパルティータ C. テツラフ S 

スクリャービン 12のエチュード、前奏曲集 ムストネン A

ブラームス ヴァイオリン協奏曲、ピアノ協奏曲他 F. P. ツィンマーマン / アックス / ハイティンク /ロイヤル・コンセルトヘボウ管 S 

ワーグナー さまよえるオランダ人 ネルソンス / ロイヤル・コンセルトヘボウ管他 S 

ブルックナー 交響曲 第6,7番 M. ヤンソンス / ロイヤル・コンセルトヘボウ管 S

ブルックナー 交響曲 第3,4番 M. ヤンソンス / ロイヤル・コンセルトヘボウ管 S 

スクリャービン ピアノ・ソナタ 第3番、ムソルグスキー 展覧会の絵、禿山の一夜 A. バックス S

ベートーヴェン ピアノソナタ ハンマー・クラヴィーア、月光 A. バックス A

A. バックス・プレイズ・ブラームス A. バックス A

ブリテン 無伴奏チェロ組曲集 ジェイミー・ウォルトン A

Incarnetion マクリーシュ / ガブリエリ・コンソート S

A Song of Farewell マクリーシュ / ガブリエリ・コンソート S

アレグリ ミゼレーレ テネブレ A

ワーグナー ローエングリン M. エルダー / ロイヤル・コンセルトヘボウ管他 A

 ニールセン 交響曲全集 C. デイヴィス / ロンドン響 B

ブルックナー 交響曲 第9番 ラトル / ベルリンPo S

モーツァルト ピアノ・ソナタ全集 ファジル・サイ C

ブラームス ピアノ三重奏曲集 C. テツラフ / T. テツラフ / フォークト A

ブラームス ヴァイオリン・ソナタ集 C. テツラフ / フォークト S

 Etta エッタ・キャメロン A

クリスチャン・フェラス Complete HMV Telefunken Recordings C-B

ベートーヴェン チェロ作品集 M. カプソン / バーレイ A

フランク、グリーク ヴァイオリン・ソナタ他 R.カプソン / ブニアティシヴィリ S

ベートーヴェン ピアノ協奏曲 第1、2番 ムストネン / タピオラ・シンフォニエッタ A

ラフマニノフ 交響曲 第3番、岩、交響的舞曲 P. ヤルヴィ / パリ管 A

プロコフィエフ ロミオとジュリエット全曲 ゲルギエフ / ロンドン響 A

Portrait M. ヤンソンス / バイエルン放送響 A-SS

ドヴォルザーク レクイエム、交響曲第8番 M. ヤンソンス / ロイヤル・コンセルトヘボウ管 S

エネスコ 交響曲第2番、室内交響曲 リントゥ / タンペレPo S

ケニー・ドーハム ウナ・マス C

ラフマニノフ 交響曲 第3番、交響的舞曲 L. スラットキン / デトロイト響 A

 

 全般的にいうと、オーケストラの自主制作レーベルではLSOは録音が今ひとつ。RCO、LPOは良好なものが多い。2xHDはDSDはずば抜けているものが多いが、PCMだと他よりは良いという程度になる。Signumはスタッフの違いでバラツキが大きいがガブリエリ・コンソートとドホナーニ、A. デイヴィス、ジェイミー・ウォルトンは安定、マゼール、サロネンがかなり残念という感じ。合唱や歌曲はどれも平均以上の録音。BR-Klassik(バイエルン放送響自主制作レーベル)はワーグナーの1枚しか買っていないが超優秀録音なので今後も期待が持てる。メジャーはEMIがワーナーになって改善(改編の結果というよりSACDとハイレゾは元々良かった可能性大)、ただし、ワーナーもサイのような劣悪なものもあるようだ。ワーナーでErato名義のものは概ね良いようだ。ユニヴァーサル、ソニーは国内販売の高価格政策で到底買う気になれない。シャイーのブラームスのようにセールを狙うか、海外で買うかだ。Naxosは何故か大幅値上げが来たので今後は2xHD化したもの以外は購入対象から外れる。録音も2xHD化したもの以外はそこまで良くない。

 

 

 

 

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駆け込みの駆け込み(笑)

2018-01-20 17:06:45 | 音楽

体調の悪化もあってくたばる前に音源できるだけ聴きたいな、という心理が働いているらしく、前回購入が未聴な状態で音源を購入するという暴挙に出てしまった。

ベートーヴェン ハンマー・クラヴィーア、月光ソナタ アレッシオ・バックス (Signum)

ブラームス バラード、ピアノ組曲他 アレッシオ・バックス (Signum)

グレゴリオ聖歌、タリス宗教曲他 テネブレ (Signum)

アレグリ ミゼレーレ テネブレ (Signum)

ブリテン 無伴奏チェロ組曲集 ジェイミー・ウォルトン (Signum)

Incarnation ガブリエリ・コンソート(Signum)

A Song of Farewell ガブリエリ・コンソート (Signum)

ワーグナー ローエングリン マーク・エルダー / ロイヤル・コンセルトヘボウ管 (RCO)

ニールセン 交響曲全集 C.デイヴィス / ロンドン響 (LSO)

ブルックナー 交響曲第9番 ラトル / ベルリンPo (Warner)

モーツァルト ピアノ・ソナタ全集 ファジル・サイ (Avex)

ベートーヴェン チェロ・ソナタ全集 G.カプソン / ブラレイ (Erato)

フランク、グリーク ヴァイオリン・ソナタ R.カプソン / ブニアティシビリ (Erato)

C.フェラス HMV、Telefunken録音集成 (Warner)

ブラームス ピアノ三重奏曲集 C.テツラフ / T.テツラフ / フォークト (2xHD Ondine)

ブラームス ヴァイオリン・ソナタ集 C.テツラフ / フォークト (2xHD Ondine)

エネスコ 交響的協奏曲、交響曲第1番 T.モルク / リントゥ / タンペレPo (2xHD Ondine)

ラフマニノフ 交響曲第1番、死の島 スラットキン / デトロイト響 (2xHD Naxos)

Etta エッタ・キャメロン (Stunt Records)

 一枚だけソウルの元女王の音源が入っている。ショービズ界になじまず北欧で地味に活動することを選んだエッタ・キャメロンの遺作である。メジャーで活躍していた頃から随分経っているが録音年代は2009年ということであり、選曲はちょっと古いが音は良い。とても安くなっていたのでつい買ってしまったもの。歌は低音中心で年齢の割に安定感がある。C.ウィルソンとファン層が被るらしいが、それも頷ける。

テツラフも買い足したが、やっぱり美音系のヴァイオリニストと比較したくなっててフェラスの箱とカプソン兄弟にも手を出してしまった。G.カプソンの比較対象は年齢的にも割と近いSignumのウォルトンということになるのだろう。カプソン兄弟はルガノ音楽祭の常連ということもあって、彼らの名を冠した音源は持っていないが何度も耳にはしていた。今回入手したフランク、グリークもやはり美しい音。現代の男性ヴァイオリニストで音は一番美しいのではないか。録音も良いのでたっぷりとした滴るような美音で陶然となる一時だった。カプソン兄は現代曲も得意のようだが、現代曲はどのように弾くのだろう。ハイレゾで録音は出ているようだが現代曲は怖くて買えない(笑)。

フェラスはカラヤンとの全盛期はまだハイレゾボックスセットになっておらず、古いHMV、テレフンケン時代のもの。酒に溺れる前の時代なので凛とした美しい音が楽しめる。ヴァイオリンは音源が古くてもハイレゾ化の恩恵があるように思える。ただ、欲を言えばフェラスはどの曲も同じように処理してしまう傾向があるようにも思えた。それでもフェラスの音色が好きな人は絶対の買いだが。たっぷり13時間フェラスの美音漬けになるのも良いだろう。

さて、一部で大人気(?)のサイのモーツァルトについても触れておこう。あかん。録音があかん。なんだ、このボケボケ風呂場サウンドは。もしかしたらサイの音色やタッチは美しいのかもしれない。しかし、この残響だらけの録音では全くわからない。特に音の美しさ、透明さが問われるモーツァルトで風呂場サウンドを展開するとはAvex録音技師の見識を疑わざるをえない。全集で3200円であり、ハイレゾなのにCDより安いという格安のセットであるが、実演を聴いたことがある人はともかく、この音源だけでサイというピアニストを評価してはならないだろう。

 

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セールの終わる前に駆け込みで

2018-01-06 20:12:43 | 音楽

今回のe-Onkyoのセールはよく見ると2xHDとRCOレーベルの一部が値引きされていた。値引率は大したことがないが、もともとが割高なので金額にすると結構下がっていたりする。Signumの欲しいものは当然として、Chandosのボックスセットで1枚の値段のもの等を見繕って追加で購入。このペースだとセール終了までに後1回ぐらい買いそうだ。

ハイドン 交響曲第88~92番 ラトル / ベルリンPo (Warner)

J.S.バッハ 無伴奏ヴァイオリン・ソナタとパルティータ テツラフ(2xHD Ondine)

スクリャービン 12のエチュード、プレリュード ムストネン (2xHD Ondine)

スクリャービン ピアノソナタ第3番、ムソルグスキー 展覧会の絵、禿山の一夜 アレッシオ・バックス(Signum)

モーツァルト ピアノ協奏曲第27,24番 アレッシオ・バックス他 (Signum)

ショパン チェロ・ソナタ サン=サーンス チェロ・ソナタ第2番 ジェイミー・ウォルトン / ダニエル・グリムウッド (Signum)

ショスタコーヴィチ、ブリテン、プロコフィエフ チェロ・ソナタ集 ジェイミー・ウォルトン / ダニエル・グリムウッド (Signum)

エルガー エニグマ変奏曲、南国にて A.ディヴィス / フィルハーモニア管 (Signum)

ワーグナー さまよえるオランダ人  ネルソンス / ロイヤル・コンセルトヘボウ管 (RCO)

ブルックナー 交響曲第3.4番 ヤンソンス / ロイヤル・コンセルトヘボウ管 (RCO)

ブルックナー 交響曲第6,7番 ヤンソンス / ロイヤル・コンセルトヘボウ管 (RCO)

ブラームス ヴァイオリン協奏曲、ピアノ協奏曲第1番、シューマン ピアノ四重奏曲(管弦楽版) F.P.ツィンマーマン、アックス / ハイティンク / ロイヤル・コンセルトヘボウ管 (RCO)

天才ピアニストによるショパン演奏 ボレット (Everest)

大手では例によってワーナーがTeldec、Erato、EMIの全部ブッコミでボックスセットを出しており、しかもお値段はSACDではなく、CDと同じという良心価格。CDも同じリマスター24bit / 96KHzが施されているからかもしれないが、他社とは桁の違うやすさである。まあ、最新録音はワーナーでもそうはいかないが、ラトルのハイドン交響曲集やオペラのカルメンは2枚組の内容で1枚の値段であるから最新に近い録音でもワーナーが他社より安いとは言える。つーか、ユニヴァーサルはともかく、RCA=CBSのハイレゾ値付けはいい加減にせいよ(苦笑)。ワーナーのボックスセットはセールで特に値引きされているわけではないので今回は見送ったがフレモーのボックス、フェラスのボックス、パールマンのボックスはいずれも極めて魅力的な内容とお値段だ。マルティノンのボックスだけは高いが、発売がかなり以前だからだろう。マルティノンはそのうちもっと大きなボックスが安く出るのではないか。アルゲリッチのルガノ音楽祭シリーズも内容からすればとても安いといえる。

RCOは一見割高(一律2500円)に見えるが、セットものも同じ値段だったりするから油断ができない。ワーグナーは一枚の値段、ブルックナーも2曲で1枚の値段であるから収録時間を考慮するとかなり安い。特に今はセールで2000円になっているものが多い。RCOの録音は極上なので買って後悔はしないだろう。ワーグナーは期待のネルソンス。この人は名前が知れてからもう20年ぐらい経つがまだ若く如何に早くから才能を認められていたかがわかる。ドゥダメルやメスト、ハーディングの人気は以前より落ち着いてきているがこの人は歌劇場の仕事を見る限り、ずっとバキバキの売れっ子である。日本ではオペラにはあまり興味がない人も少なくないためかネルソンスの評価は低い。あまり興味のないオランダ人だが、最後まで聴き通すことが出来た。良い演奏なのだろうと思う。レヴァインやクレンペラー、シノーポリ、ベームではこうはいかなかった。

ヤンソンスは個人的にカラヤンの後継者。本当に角の取れた滑らかな演奏をする。しかし、コクや味がないわけじゃない。そこが人気の秘密なのか。しかし、ブルックナーの金管がたおやかに響くのには参った。一般にハト派と言われていて私が好むハイティンクやA.デイヴィスでもここまで丸い演奏はしないだろう。ハイティンクの実演が意外に熱いのはファンならよく知っているはずである。A.デイヴィスもプロムスでは熱いらしいし。ヤンソンスは実演でもブルックナー・トゥッティを丸めてしまうのだろうか?このレーベルはすべてライヴ録音なのだからそうなんだろうな。BGM的な演奏に感じる部分もあるが、飽きずに最後まで聴かされてしまうのだから聴かせ上手の人なのだろう。カラヤンほどナルシストではないし、押し付けがましくもないから人気が出てもアンチがいないのか。イギリス音楽、特にエルガーでは最高のA.デイヴィスのドイツ音楽演奏は聴きたくないが、何故かヤンソンスはそんなことないのである。ただし、ヤンソンスのショスタコーヴィチはさすがに軽すぎた。

テツラフは予想通り冷徹な演奏。何でもテツラフを見出したのは厳格で知られるドホナーニだという。それにテツラフとバルトークや現代音楽でよく組んでいたのはあのギーレンである。ギーレンが美音で甘ったるいタイプを起用するわけがないのだ。シェリングあたりと比べても甘さが殆どないのには閉口するがだからダメというわけではない。耳に心地よいサーヴィスはしてくれないが曲の内容はキチンと抉られている。とにかくキリキリキリキリ曲の内容に踏み込んでくる。しかし、甘美さは徹底的に排除されているので全曲を一度に聴き通すのはとてもつらい。クレーメルのように普段は厳格なのに場面によっては過剰なまでにサーヴィスしてくれるということもない。逆にこういう演奏が好みの人もいるだろう。私は本来甘口が好み(グリュミオーやフェラス)なのだが、これはこれで面白いと思うし、ハイフェッツとシゲティの中間にある演奏(上手いシゲティ)といえなくもないからやっぱり良い演奏家なんだろう。しかし、同じようにドホナーニに見出されたというR.カプソンは甘口で美音のヴァイオリニストに思えるが、どうなっているんでしょうね(笑)。まあ、テツラフも相性悪そうなジンマンと録音(ベートーヴェン)していたりしますし。テツラフにジンマンと共演した感想を聞いてみたいもんだ。若い頃は如何にも謹厳実直なドイツの若者といったイメージだったテツラフもOndineのジャケットを一見した限りではマイスキーっぽいアーティストな絵面になっている。ただし、音楽性の方は変化なし。生真面目一本、頑固一徹なドイツっぽくていい。

 

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